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【面接逆質問】採用担当が伝授する差をつける厳選5パターン

 面接の最後では必ずと言って良いほど「何か質問はありますか。」「最後に何か言っておきたいことはありますか。」などの逆質問を面接官からされることがありますよね。

 本記事では、学生時代に最終面接到達回数15社以上、内定企業10社以上獲得の経験と実際に企業で採用を担当して培ったノウハウを元に、皆様に自信を持って面接に望めるような情報を提供したいと思っております。これから就職活動を控えている方や転職でのキャリアアップを考えている方へのヒントやモチベーションUPになれば幸いです。

Rei
学生時代は、IT、メーカー、金融、コンサルなど幅広い業界で就職活動をしていました。
大手企業で勤務しながら、現在はキャリアコンサルティング・アドバイザーとして活動中です。

【面接逆質問】採用担当が伝授する差をつける厳選5パターン


 具体的にどの様な逆質問をしたら他者に差をつけることができるのか、逆質問の意味や意図を読み解きながら他の候補者に差をつける厳選5パターンを紹介していきます。

採用担当が逆質問をする意味 3選

 私自身も幅広い業界の面接を受けた経験がありますが、必ずと言って良いほど面接官からの逆質問を体験しました。また、企業で採用を担当する際も必ず逆質問を意識して面接を行うようにしています。それでは、なぜ面接官は逆質問をするのか。その理由について順を追って解説していきたいと思います。

①対応力を計るため

 まず一つ目は、就活生の臨機応変な対応力を見てみたいからです。通常の面接では、面接官が質問をして、それに対して就活生が自分の意見や考えを述べる様なキャッチボール形式の流れが一般的ですよね。

 この一般的な形式からいきなり逆質問の話題を就活生に振り、会話の主導権を渡すことで就活生がどの様な対応をするかを見るためなのです。いきなり逆質問が来た場合でも慌てず落ち着いて対応しましょう。

②志望度を確認するため

 二つ目は、就活生が企業に対してどれくらい高い志望度を持って面接に望んでいるかを確認するためです。この理由ついてどのような意味が含まれているか説明します。私自身、企業の採用を担当する中で1500人以上の就活生を実際にこの目で見てきました。その中で、企業側として採用時に一番避けたいのは企業と就活生の「ミスマッチ」いわゆる内定辞退です。

 せっかく素晴らしい人材だと思って採用しても後から内定を辞退されるのは企業側からしたらとても残念なことですし、できれば避けたいなと思っているのが正直なところです。ですので、逆質問で入社に対する意気込みや熱意を改めて聞くことで就活生の入社意思を再確認しています。

③その「人」を見たい

 最後に三つ目です。逆質問をする意味としては本当にシンプルで、その「人」の本質を見たいという意味が含まれています。面接中の一方的な対話だけで合否を判断するのは非常に難しいため、就活生に会話の主導権を渡した時にどの様な質問をして自分を表現するのかを見ています。そこで重要になってくるポイントですが、面接官は予め考えてきた文章を聞きたいのではなく、就活生の本音を引き出したいと思っているということです。

 実際に内定を勝ち取り入社したら共に働く仲間になるので、一緒に仕事を進めていけるかどうか性格なども含めて逆質問で見られていると言えます。ですので、今までにどの様な人生経験を積んできたのかどういった感性を持っているのかを織り交ぜながら逆質問を考えてみてください。

逆質問の機会を与えられたら、それは最大のチャンス

 では、逆質問はなぜ最大のチャンスなのか解説していきます。

質疑応答の修正ができる

 最大のポイントとしては、面接中に上手く伝えることができなかった内容についての補足や修正が行えるという点です。皆さんも面接で緊張して言いたいことが言えなかったり、頭が真っ白になったりした経験が一度はあると思いますが、そこで落ち込む必要は全くありません。

 自分の思い通りに話せなかった部分については、逆質問の際に再度面接官に伝えれば良いのです。その誠実な伝えようという姿勢は高評価に繋がります。

企業に対する情熱を伝えることができる

 採用担当が逆質問する意味でも触れましたが、逆質問では企業や業界についての知識や関心の高さをアピールする場として利用できます。さらに、面接中に質問されなかった話題で自分にとって強みとなる様な話題や、評価されると判断できる様な内容についてはこの機会を使って自らアピールすることで面接官に情熱が伝わります。

ありのままの自分を表現する

 私はキャリアコンサルティング・キャリアアドバイザーをしていますので、よく面接の逆質問の際に使えるフレーズや面接官にウケる逆質問はどの様な内容ですか?などのアドバイスを受けます。当然ながら、企業や面接官によって受け取り方は人それぞれですし面接の雰囲気によっても使うフレーズは変化してきます。そこで皆さんに一番実践して頂きたいことがあります。

 それは、決して話を盛りすぎない、誇張しすぎないということです。企業の面接官は社会人経験も豊富ですし、数多くの就活生と接してきているので簡単な嘘はすぐにバレます。ですので、自分の言葉で自分の想いを素直に伝えることを必ず意識してください。

面接官にとって印象の悪い逆質問

 ここまで読んで頂いた皆さんは、面接官が逆質問をする意味や逆質問がなぜ最大のチャンスになるのか理解できたと思います。ここでは印象の悪い逆質問について具体的に説明したいと思います。

会社説明会やホームページを読めばわかる質問

 当然ですが、自分で事前に調べられる内容や企業側で提示している情報に関しての質問をすることはとても印象が悪いです。また、面接官からすると「何も考えていないんだな」と悪いイメージが付いてしまうため基本的には避けるべき質問でしょう。どうしても質問したい場合は、自分で調べたがわからないので教えて欲しいと言った旨を正直に伝えて質問してみてください。

福利厚生や給与体系などに関する質問

 この質問に関しても、逆質問で聞くことはあまりお勧めできません。こういった内容に関しては、企業側で開催される説明会などである程度情報開示している企業がほとんどです。逆に説明会などで情報開示していない企業はブラックと判断しても良いかもしれません。面接での逆質問としては、やはりこの類の質問は就活生の印象を下げてしまう可能性があるためストレートに聞くことは控えましょう。

面接官が話した内容を聞く質問

 面接官が質問を進めていく中で、前置きとして企業情報や業界情報などを説明した後にあなたに意見を求める質問があるとします。そういった面接官が会話の中で事前に話した内容を逆質問として再度繰り返して聞くことは会話を聞いていないと判断され、悪印象を持たれる可能性がありますので辞めましょう。会話に対する理解度が低いなと受け取られてしまうこともあるので注意してください。

他者との差を付ける、逆質問厳選5パターン

 それでは採用担当を経験した私が他の候補者と差をつける逆質問を紹介します。

入社意欲をアピールする場合

 (例文)
「入社までに勉強した方が良い分野や取得した方が良い資格はありますか。」

 志望度が高い企業の面接では、本当に入社したいという気持ちを全面に表してこの様な逆質問を有効に利用してアピールをしましょう。採用側からすると、入社するまでの準備期間で何をすれば良いのか、また入社してから活躍するために必要なスキルを身につけたいという意欲を感じられます。この様な逆質問は多くの業界で使えるフレーズですので、一つの引き出しとして持っていると面接を有利に進めることができます。

今後の展望や戦略について聞く場合

 (例文)
「〇〇部では〇〇を積極的に商品開発をしていますが、今後どういった顧客やマーケット(市場)を意識して展開する予定でしょうか。」

 この様な今後の企業の展望や戦略について聞く質問はしっかりと企業研究をしているなと受け取られる質問です。しかし、的外れな質問をしてしまうと高評価とは逆に企業研究ができていない、適当なことを言っているとマイナスの評価になることもありますので、その点はしっかりと企業研究や業界をリサーチして自分なりに考察してから逆質問をする様にしましょう。

 質問の難易度は上がりますが、対策を練れば他者との差別化を図れる質問です。

資格・スキルをアピールする場

 (例文)
「TOEICスコアが850点ですが、英語力が直結してやりがいを感じた仕事上のエピソードを教えてください。」

 自身の資格・スキルをアピールする場合の逆質問は、さりげなく自分のストロングポイントを表現しつつ、入社して自分のスキルを生かしながら働きたいというイメージを与えることができます。自分の得意分野と仕事内容を照らし合わせ、将来の活躍をイメージした内容を質問することで入社意欲を感じます。自分のスキルに自信を持ってアピールすることは非常に大切なことです。

 もし、他の候補者より秀でている部分があり、今までの面接で伝えきれなかった場合は最後のチャンスを逃さないようにしてください。

面接官に印象付けたい場合

 私が担当した面接中に実際に就活生からされた逆質問で、個人的に一番のお気に入りのフレーズを皆さんにご紹介したいと思います。

 (例文)
「学生最後の年ですが、卒業するまでに絶対にやっておくべきことはなんですか。面接官と就活生という関係ではなく、人生・社会人の先輩としての率直なアドバイスを頂きたいです。」

 今まで企業の社員(面接官)と就活生という立場で面接を実施してきましたが、この質問をされた時に私は、社会に出ている人間としてまた人生の先輩として、残された学生生活を悔いの無いように過ごして欲しいと思ったので何をするべきかアドバイスを送らせて頂きました。

 就活生の素直な気持ちがまっすぐ伝わり、人柄がよく伝わって来ました。この様な前向きな意識を持った後輩が入社してくれたら会社にとってプラスになると判断したので、次の選考に進めるように推薦しました。これは完全に実話です。

面接に自信がある場合

 (例文)
「自分の想いを全力で伝えることができたのでお聞きしたいことはありません。」

 この類の逆質問は、ある一定の条件下で有効になりますので、使い方を間違えない様に就活生の皆さんは気を付けてください。その条件とは、面接で悔いもなく自分の想いと情熱を全て伝えられていること。面接の雰囲気が良く、面接官との信頼関係を構築できていること。そして、内定を勝ち取った自信があるということです。

 この条件が揃った場合のみ使用するようにしてください。この逆質問をした場合、捉え方によっては志望順位が低いのかな、興味があまりないのかなと受け取られかねないですので注意が必要。ですが、上記の条件が揃っていて言い残したことはないと言い切れる方にとっては、とても強烈なフレーズになりますので面接官に強い印象を確実に残すことができます。

まとめ

 以上、本記事では企業で実際に採用を経験した私が「採用担当が伝授する差をつける厳選5パターン」と題して面接を控える就活生向けに、逆質問の意味、逆質問はなぜチャンスなのか、NG逆質問、他者との差をつけるフレーズについて紹介して参りました。これらの内容がこれから就職活動の準備をする方や転職でキャリアップを考えている方の助けに少しでもなれば幸いです。

 最後に、就活活動の面接で最も大切なことは、あなた自信の言葉で自らを表現し面接官との信頼関係を築くということです。情熱を持って入社したいという意思を明確に伝えることで自ずと道が開けていくのです。例え面接中に話したいことを間違えてしまったとしても、うまく伝えられずに言葉が詰まったとしてもそれはマイナスの印象・評価には繋がりません。あなたの真っ直ぐなその姿勢と熱い想いを聞いて面接官は評価します。ですので自信を持って頑張ってください。応援しています。

 最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が就職活動をしている方々の活力に繋がれば嬉しい限りです。