【みんなの就活楽天】内定複数獲得者が教える みん就の上手な使い方

数多くある就活サイトの中で「みん就」を知っている方は多いのではないでしょうか?

年間登録者数は36万人を誇り、様々な企業の口コミを見られるみん就ですが、実は使い方には注意が必要であるサイトです。

今回は、実際にみん就を使用していた就活経験者が、みん就の特徴、メリット・デメリット、使う際の注意事項まで解説していきます。

「聞いたことあるけど、詳しくは知らない」「みんな登録しているけど、実際はどうなの?」と思う方も、ぜひ参考にしてみてください。

あつし
こんにちは、21卒内定者で本記事の担当ライターのあつしです。
3つの就活サイトを使い、航空機や自動車業界の企業を中心に選考を受けておりました。
エントリーした5社の企業のうち3社から内定を頂き、21年からは自動車部品メーカーに入社予定です。

みん就(みんなの就職活動日記)とは?

まずはみん就の特徴や、使ってみて分かったメリット・デメリットについて解説していきます。

みん就の特徴

みん就は、就活生による就活生のための口コミ掲示板です。通販サイトでもお馴染みの「楽天」が運営しています。

毎年の民間企業への就職希望者が46万人であるのに対し、みん就への登録者数は毎年36万人です。約8割の就活生が登録していることが分かります。

就活生の多くが登録しているみん就で、できることは主に3つあります。1つずつ詳しく解説していきますね。

みん就の特徴
1.様々な企業の口コミを閲覧できる
2.先輩の志望動機やESの内容を参考にできる
3.同じ就活生の状況がわかる

1.様々な企業の口コミ

みん就では29,000もの企業の口コミが見られます。企業ごとに口コミの掲示板があり、みん就に登録していれば誰でも閲覧可能です。

合同説明会で得られるのは企業の良い面だけですが、みん就では学生目線での口コミや感想を知ることができます。他の就活生の客観的な評価を得られるので、企業を選ぶ際の判断基準として役に立つでしょう。

まさに「みんなの就職活動日記」。就活生目線での意見を共有できるのはとても心強いですね。

2.先輩の志望動機やES

130,000件以上の就活体験記、250,000件以上の志望動機を参考にできます。就活体験記とは、ESの内容やSPI対策、面接時のアドバイスなどです。

企業にエントリーする際に必ず必要になるESですが、その内容を参考にできるのは嬉しいですよね。また、他の人がどんなことを書いているか知り、差別化を測るという点でも活用できます。

あつし
ESの内容からは、企業が求める人物像もわかります。その人物像をアピールできるような、自分だけのエピソードを思い出してみましょう。

また、就活3大質問の1つである志望動機を参考にできる点も魅力です。そもそも、志望動機を聞くのはその人の熱意を測る意図があります。

  • 会社に入って何を成し遂げたいのか
  • 将来はどんな社会人になりたいのか
  • その上でなぜうちの会社を選んでくれたのか

上記のように、企業の方が一番知りたい志望動機は面接でとても重要視されます。

また航空・銀行・商社など、人気業界の志望動機は他の業界に比べたくさんあります。人気業界を志望している方もぜひ参考にするといいでしょう。

3.同じ就活生の選考状況

この点が他の就活サイトと違い、みん就の大きな魅力です。企業の選考手順や他の就活生の選考情報を共有できます。掲示板形式なので最新の情報を知ることができますし、自分が気になっていることを掲示板に書き込んで聞くこともできます。

さらに、他の就活生が書き込んでいることに対して加えて聞くことも可能です。多くの就活生とチャットするイメージですね。「みん就は知っているだけで有利」といわれる理由はここにあるのでしょう。

ただ学生の書き込みであるため、選考手順の情報など確実性に欠ける部分があります。全てを鵜呑みにしないよう注意しましょう

使ってみて分かったメリット

メリットは主に以下の3つです。

  • 面接での質問内容が事前にわかる
  • インターンシップに関する情報が得られる
  • 就活のスケジュール感やメールの書き方も分かる

1つずつ紹介していきます。

面接での質問内容が事前に分かる

この点は面接を控えている就活生にとって、とてもありがたいでしょう。過去の先輩たちが面接で聞かれたことを共有しています。

実際の質問内容を知れるのは、自分で深堀りを行ってから面接に臨めるので心に余裕を持てます。自信を持って回答できるため、他の就活生と差を広げることもできるでしょう。

あつし
すべて同じ内容を聞かれるわけではありませんが、似たような質問は多くされるので押さえておいた方がいいです。テスト勉強で過去問を解くイメージですね。 

 

インターンシップに関する情報が得られる

企業の掲示板ではインターンシップの体験記も読むことができます。この点も他の就活サイトにはない、みん就特有の強み。企業によっては、面接でインターンシップの内容や感想を聞かれることもあります。

具体的な情報は、インターンシップに参加するための面接内容や、実際に行う業務内容、交通費や昼食の有無です。多くの体験記があるので、インターンシップに関するリアルな情報を得られるでしょう。

あつし
インターンシップ参加者の優先選考があるかどうかも知れます。行きたい企業がすでに決まっている方は、みん就でチェックしてみてください。

就活のスケジュール感やメールの書き方も分かる

いざ就活!となっても、何から手を付ければいいのか分かりませんよね。

そんな中で、先輩たちのスケジュール感を知れるのは嬉しいポイントでしょう。自己分析や企業研究、OBOG訪問など、いつ頃から行えばいいのかわかるのは参考になります。

また、採用担当者へ送るメールや送り状のマナーまで教えてくれます。口コミだけでなく、こういった細かいところまで教えてくれるのもありがたいですよね。

使ってみて分かったデメリット

デメリットは主に以下の2つです。

  • 嘘の情報がある
  • つい掲示板を見てしまう

私の体験も交えつつ、1つずつ解説していきます。

嘘の情報がある

学生が書き込んでいるため、嘘があり惑わされやすいです。

例えば「面接で~を意識したら受かった」というような個人的な意見がありますが、あまり参考にならないでしょう。面接の基準は面接官によって違うからです。

また、他の就活生を慌てさせるために「内定頂きました」と嘘のコメントを書く人もいるようです。匿名性を利用した嘘の書き込みがあることも、覚えておく必要があります。

つい掲示板を見てしまう

就活は精神を使い、面接の最終的な結果が出るまで何ヵ月もかかるため、とても疲れてしまいます。そんなときに「他の人の選考は進んでいるのだろうか」「内定をもらった人はいるのだろうか」と、周りのことを気になってしまいがちです。

学生目線での意見や同じ状況の就活生を見ると、つい安心してしまいます。しかし、それで時間を浪費しやすいというのはみん就の大きなデメリットでしょう。

あつし
私もすべき作業をせずに、みん就をだらだらと見てしまった経験があります。すべき作業をせずに時間を使ってしまったので、後悔することが多かったです。

「自分は面接の結果が来てないのに、他の人は来たとコメントしている」という状況もあるでしょう。落ちたときは少しへこみますが、素早く切り替えて他のすべきことに時間を割いた方がいいです。ただ面接結果は、人によって時間差でくるということも覚えておきましょう。

リクナビやマイナビとの違い

他の就活サイトとして有名なのが「リクナビ」や「マイナビ」ですよね。私も就活時は、リクナビとマイナビ、そしてみん就の3つを使用していました。

そこでわかったのは、みん就はリクナビやマイナビと大きく違うこと。具体的な違いは2つあります。

1.エントリー機能はない

企業に対して興味があることを示すエントリー機能ですが、みん就にはありません。前提としてみん就は「掲示板」であり、リクナビやマイナビなどの「求人サイト」とは違うからです。

エントリー機能は、企業のHP上でエントリーする手間が省けるためとても便利です。また、リクナビにはOpenESという機能があり、あらかじめWeb上に登録しておいたESをさまざまな企業に提出できるようになっています。

多くの企業が1つのサイトに集まっているので、それぞれ比べながらエントリーするか否かを考えられます。「口コミだけでなく、エントリー機能も活用したい」という方はリクナビやマイナビの登録もしておくといいでしょう。

2.企業研究には向いていない

みん就では企業の口コミを見ることはできますが、業務内容などの詳しい情報まで知ることはできません。また口コミも、学生の書き込みであるため正確ではないです。そのため、みん就を企業研究として活用するのはあまり得策ではないといえます。

その点でいえば、リクナビやマイナビは企業との繋がりが強いため情報は正確です。業務内容や募集要項、選考フローなど就活において重要な情報を掲載しています。

同じ就活サイトでも「みん就」と「リクナビ・マイナビ」は大きく違うので、目的に合った使い方をしていきましょう。

みん就を使う際に注意すべき3つのこと

最後に、みん就を使う際に気をつけるべき3つのことについて解説していきます。学生目線での評価を見られるというメリットがある反面、嘘の情報も含んでいる「みん就」。どのような点に注意すれば上手に使えるのでしょうか?

1.他人と比べない

自分のすべきことと他人のすべきことは違います。他の就活生の内定状況と比べて、自分の目的を見失わないようにしましょう。他人と比べて落ち込みやすい、という方はみん就への登録をおすすめしません。

あつし
どうしても見てしまう、という方は時間を決めるのがおすすめです。一喜一憂しすぎないことが大切ですね。

2.情報を鵜呑みにしない

前述した通り、みん就には嘘の情報もあります。同じ就活生とはいえ、その立場を利用して嫌がらせをする人がいるからです。

すべての情報を信じるのではなく、自分に都合のよい情報でも常に疑う姿勢の方がいいかもしれません。

みん就だけでなく、パンフレットで情報を得たり説明会で人事の方に質問したりして、独自でも情報を集めていきましょう。

3.身バレするようなコメントを書かない

みん就は楽天に登録さえすれば、すべての書き込みを見られます。それは就活生だけでなく、企業の方も同じです。

企業の方が自社の掲示板を見て、内定者が他人や企業を中傷しているコメントを見つければ、最悪内定取り消しも考えられます。匿名とはいえ、企業の方に見られて困るような書き込みは避けましょう。

ちなみに過去に身バレした例として、他人から内定の証拠を見せるよう煽られた内定者が、煽りに乗って証拠をアップして、そこからバレたというケースがあります。掲示板では他人を煽るのも、煽りに乗るのもやめましょう。

まとめ

メリットもデメリットもあるみん就ですが、私のスタンスとしては「使わない方がいい」です。たしかに、先輩のESの内容や志望動機を参考にできる点は魅力です。

しかし、何年も採用を行ってきた人事の方は、似たようなESの内容、面接の受け答え方、志望動機などすべてわかってしまいます。

あつし
就活では「自分」というオリジナリティを出すことが何よりも大事になります。求める人物像に合うような自分を、精一杯アピールしましょう。

しかし就活は情報戦であり、その点でいえば同じ就活生と情報交換ができる「みん就」は有益なツールといえます。利用自体は無料なので、一度使ってみて自分に合うか合わないかを決めてみてもいいですね。

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