【面接の長所短所】回答例文6選!短所の言い換え例も紹介

「自分の長所がわからない」「短所はどう答えればいいの?」

就活をしていれば、上記のように思う方が多いのではないでしょうか?

自分の長所は短所から言い換えられます。また、長所・短所をうまく話すためには、3つのポイントを押さえるだけです。

今回の記事では、短所から長所への変換例と話し方のポイント、6つの例文を紹介します。

あつし
こんにちは、21卒内定者で本記事の担当ライターのあつしです。
3つの就活サイトを使い、航空機や自動車業界の企業を中心に選考を受けておりました。
エントリーした5社の企業のうち3社から内定を頂き、21年からは自動車部品メーカーに入社予定です。

【面接の長所短所】回答例文6選!短所の言い換え例も紹介

まずは、長所の選び方を解説します。「自分のことなのに思いつかない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

長所の選び方3ステップ

長所がわからない、という方には、短所を長所に言い換える方法がおすすめです。

ここでは、長所の選び方を以下の3ステップで紹介します。

  1. 短所を長所に言い換える
  2. 企業が求める人物像に近づける
  3. 回答は1つにする

1.短所を長所に言い換える

例えば、自分の短所が「マイペースである」とします。ただマイペースとは、すなわち「自分で考えられる」ということ。そのため「マイペース」は「主体性がある」と変換できます。

長所・短所は、良くいえば「主体性がある」、悪くいえば「マイペースである」など、表裏一体なものです。まずは、自分の性格における短所を挙げてみましょう。その上で、視点を変えて長所に変換することをおすすめします。

以下の表に、マイペース以外の変換例をまとめました。

長所

流されやすい

協調性

自己主張が強い

積極性

抱え込みがち

責任感

心配性である

計画性

神経質である

几帳面

2.企業が求める人物像に近づける

次に、応募企業がどんな人物を求めているのか把握しましょう。面接で聞かれる長所では、自分の内面から「会社にうまく馴染めそうか」を判断されます。

例として機械系の会社の場合、多くは「忍耐力がある人」を求める人物像に挙げています。これは、1つの製品を作るのに長い時間かかるためです。

応募する会社がどんな長所を求めているかは、ホームページやパンフレットなどに「求める人物像」として記載されています。ぜひ確認してみてください。

3.回答は1つにする

長所がいくつも思い浮かんだ場合は、内容を1つにしましょう。思い浮かんだ数のぶん伝えたくなりますが、2つ以上話すことはよくありません。1つの長所の印象が薄れ、どういう人間か伝わらないからです。

例えば「私の長所は素直で真面目であることです、ときには積極性も発揮します。」といわれても、結局どういう人かイメージしにくいですよね?

長所がいくつか思いついた場合は、応募先の社風に最も合いそうなものを選んでみてください。

長所・短所を答える際に押さえる3つのポイント

ここでは、長所・短所を答えるときのポイントを紹介します。具体的には以下の3つです。

  1. 長所を最初に話す
  2. 根拠となるエピソードを話す
  3. どう活かせるか・どう向き合っているかを話す

上記のポイントを押さえれば、長所・短所に間違いなく答えられます。それぞれ分かりやすく解説しますね。

1.長所を最初に話す

まずは、自分にどんな長所があるのか結論を伝えましょう。結論から話すことで、面接官が話の内容を理解しやすくなります。

ちなみに面接は、どんな質問にも「結論から伝えて、その後に理由を話す」が基本です。こういった細かい点も、「コミュニケーション能力」として見られています。

2.根拠となるエピソードを話す

冒頭で長所を伝えたら、次に根拠となるエピソードを話して説得力を持たせましょう。長所・短所を話すときは、「根拠を加えて具体性を増すこと」が一番大切です。

根拠がないと、面接官に「ただの思い込みではないか?」と思われ、自己分析ができていないと判断されます。そうなると「自分で考えられない人物」とみなされ、印象が下がることにつながります。

エピソードを話して具体性を持たせ、自己分析ができていることを伝えましょう。

3.1.長所はどう活かせるか話す

長所では、最後にどう活かせるか話すと面接官から好印象です。再現性を伝えることで、面接官から「自社にうまく馴染んでくれそう」と印象を持ってもらえます。

あつし
長所は自己PRと違い、自分の内面を見られています。その上で、面接官は「応募者は自社の雰囲気に馴染んでくれるか」を判断するのです。

例えば、機械系の会社に協調性をアピールする場合、以下のように再現性を伝えられます。

「協調性」をアピールする場合
モノづくりにおいては、チームで意見を出し合って協力する力が求められていると考えます。そんなモノづくりにおいて、自分の協調性を活かし、周りと協力しあって仕事を進めていきます

自分は会社に合う人物だと面接官に伝えれば、内定率がグッと上がります。

3.2.短所はどう向き合っているか話す

短所では、最後にどう向き合っているのかを話しましょう。

例えば、「私の短所は、無口で暗いところです」と、自分の短所を言いっぱなしにしてはいけません。面接官に「会社に入ってちゃんとコミュニケーションをとってくれるかな」と不安感を与えてしまいます。

「現在は、人と接するときにハキハキ話すことを心掛けている」などと、自分なりの努力を伝えることが重要です。その結果、面接官も安心できて好印象につながります。

長所・短所の伝え方NG例3つ

ここでは、長所・短所を話すときのNG例を紹介します。具体的には、以下の3つです。

  1. 仕事で活かせない長所を話す
  2. 入社後トラブルになりそうな短所を話す
  3. 経験を聞かれて答えられない

それぞれ解説します。

1.仕事で活かせない長所を話す

仮にあなたが会社の人間だとして、学生に「長所は、ご飯を早く食べられることです」といわれたらどう思いますか?「早食い」を売りとする会社でない限り、「その強みは仕事にどう活きるのか」と思いますよね。

面接において、仕事に関係のない長所を伝えるのは控えましょう。話す内容は、「協調性」「素直」「真面目」など仕事につながることを話すのが基本です。さらにいえば、企業が求める人物像に近い長所だとよりよくなります。

2.入社後トラブルになりそうな短所を話す

「改善の努力があれば、どんな短所を話してもよい」というわけではありません。入社後に問題を引き起こしそうな短所を話すと、面接官からの印象が悪くなります。

例えば、「約束や時間を守れないことがある」などは、他に魅力的な長所があっても一気に悪印象です。改善の行動があっても、一般的なマナーに反するものは避けましょう。

3.経験を聞かれて答えられない

自分の内面が表れた経験談がないと、具体性がありません。そうなると、面接官に「応募者の話すことはただの思い込みではないか?」とみなされてしまいます。

例えば、「私には、忍耐力があります。御社に入っても忍耐力を活かして仕事を進めます」と聞いても、信ぴょう性が薄く「本当かな?」と思いますよね。

長所・短所が出た場面を伝えて、内容に説得力をもたせましょう。

【例文】長所の回答3選

ここでは、以下3つの場合における長所の例文を紹介します。

  1. 素直
  2. 真面目
  3. 負けず嫌い

それぞれのポイントも解説しますね。

1.素直

「素直」の例文
私の長所は、素直であることです。私は学生時代、バスケットボール部に所属しておりました。なかなか試合に出られないことを部活のメンバーに相談したところ「シュートだけでなくドリブルも練習した方がいい」とアドバイスを受けました。「仲間のアドバイスは聞こう」と思い、シュート練習だけでなくドリブル練習も始めた結果、アドバイスを受けてから3ヵ月でレギュラーメンバーになることができました。御社に入社しても素直さを活かし、社会人としての成長につなげます。

例文のポイントは、経験内でどう考えたかを伝えていることです。自分の考えを話すことで内面が伝わり、「長所を通じて応募者の人間性を知りたい」と思う面接官の意図に沿った回答になっています。

2.真面目

「真面目」の例文
私の長所は、何事にも真面目に取り組むことです。アルバイトではお客様に美味しそうと思ってもらえるメニューの作成を任されました。私は、このメニュー作りが売り上げを伸ばすきっかけになると思い、周囲の意見も取り入れながら紹介文や写真を考えました。その結果、作成したメニューを見て商品を頼んで下さる方が増え、前月の売り上げ10%増に貢献できました。御社に入社してもこの真面目さを活かし、立派な社員になるため勉強を続けて参ります。

この例文のポイントは、行動した結果として数字が出ていること。定量的な情報を盛り込むことで、長所を発揮した成果が分かりやすくなり、内容の具体性が上がります。

3.負けず嫌い

「負けず嫌い」の例文
私の長所は、負けず嫌いなところです。学生時代にはサッカー部に入っておりましたが、とにかく試合に負けるのが悔しくてたまりませんでした。そこで、試合ごとのデータを集めて、チームの課題を分析しました。発見した課題を共有するため、率先してミーティングの時間を設定し練習を重ねました。そういった課題を解決する練習を続けた結果、最後の退会では部の目標であった県大会出場を達成することができました。御社に入社してもこの長所を活かし、売上に貢献していきます。

例文のポイントは、目標を達成した成果があること。成功経験をアピールすることで、面接官に「会社に入っても貢献してくれそう」とよい印象を与えられます。

【例文】短所の回答3選

さきほどは長所の例文を紹介しましたが、ここでは短所を答えるときの例文を紹介します。具体的には、以下3つの短所を話す場合です。

  1. マイペース
  2. 心配性
  3. 緊張しやすい

それぞれのポイントも解説します。

1.マイペース

「マイペース」の例文
私の短所は、マイペースである点です。友達と勉強をする際にも自分のペースで進まないと気が済まずに、友達に気を遣わせてしまうことが多くありました。そのため今では、友達と勉強する際はコミュニケーションをとってお互いのペースを把握し、自分のペースだけでなく友達の心地よい勉強の進め方も尊重するよう努めています。
例文のポイントは、短所を自覚したうえで、具体的な改善を話している点です。面接官に「自分のペースを押し通して周りに迷惑をかけるのではないか」と思われないために、短所を改善するべくどう努力しているのか伝えています。

2.心配性

「心配性」の例文
私の短所は、心配性である点です。初めての仕事に取り組む際は、自分の気が済むまで準備や確認をしないと行動に移せないことが多いです。飲食店のアルバイトでは、初めて調理を任されたとき何度も先輩に確認を行いました。何かに取り組む際は確認を怠らず、早めの準備を心掛けております。

ポイントは、経験の中で「きちんと確認して行動すること」をアピールできている点です。「心配ばかりして行動しない人」という印象を与えないよう、短所が出た場面と行動内容をわかりやすく伝えています。

3.緊張しやすい

「緊張しやすい」の例文
私の短所は、緊張しやすいところです。正直な所、今もすごく緊張しています。自分が緊張しやすい原因は、これまであまり人前で意見など話す機会を作らなかったことであると思っています。そこで現在、大学の学科内で就活の情報を共有する交流会を開くなど、人前で意見を話す機会を積極的に作っております。
ポイントは、緊張しやすい原因をしっかりと分析している点です。短所の原因を分析できていることが面接官に伝われば、「自己分析ができているか」を見る面接官の意図を汲み取った答えになります。

まとめ

今回は、面接における長所・短所の選び方や話し方のポイント、回答例文を紹介しました。

長所は短所から言い換えることができます。なかなか長所が見つからない、という人は短所から変換してみるのがおすすめです。

長所を具体的に伝えられれば、「自己分析がしっかりできる人材」と印象を与え、面接官から高評価を得られます。長所・短所を見つけるためには自己分析がとても重要です。

自己分析の詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてみてください。

おすすめの記事