【コロナ就活】オンライン就活の必勝法を元人事が徹底解説!

コロナ禍で解禁された22卒の就職活動。

21卒の内定率は、82.2%と5年ぶりの低水準となり、22卒からは就職氷河期が到来するのでは…?と不安に思っている方は多いのではないでしょうか。

また、コロナの影響で、説明会や面接もオンライン化が進み、例年から大きく変わった就職活動の形式に戸惑っている方もいると思います。

本記事では、コロナが22卒の就職活動に与える影響と、これからのオンライン就活を乗り越える必勝法についてまとめています。

実際に、21卒採用を担当し、累計1,000人以上のWEB面接を担当した元人事の目線から、コロナ禍でも内定を獲得するためのポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

Mayuka
こんにちは。元人事ライターのMayukaです。
メーカーの人事として、年間1,000人以上の面接官を担当。
21卒のオンライン面接と、逆求人サイトでの採用も担当していました。

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22卒 コロナの影響とオンライン就活の必勝法を元人事が徹底解説!

21卒からの変更点や、22卒の就職活動で注意すべきポイントを解説していきます。

これから始まる就職活動に不安を感じている方は、選考が本格化する前にぜひ読んでみてください。

選考スケジュールや選考形式は変わる?

21卒と比較して、選考スケジュールや選考形式は変わるのでしょうか?

まずは、面接や内定出しの時期など、21卒との違いを解説していきます。

22卒は短期決戦!内定出しはGW前がピーク

22卒の選考スケジュールは、21卒よりも短期決戦となる見通しです。

DISCOによる企業調査では、エントリーシートの受付開始は3月上旬と回答した企業が最も多く(46.1%)、前年とほぼ変わらない結果。その一方で、面接開始は3月中旬が最も多く(15.3%)、内定出しは4月下旬がピーク(12.5%)と、前年よりも前倒しとなっています。

さらに、6割以上の企業が大型連休前に内定出しを行うと回答しています。

6月以降に面接解禁という経団連のルールが廃止になったこともあり、非常に短い選考スケジュールとなるでしょう。

オンライン選考と逆求人型採用が拡大

22卒は、21卒同様オンラインでの選考が主流となり、逆求人型採用がさらに拡大する見込みです。

この1年間で、WEB面接や録画面接などのオンラインでの選考方法が導入・確立されました。オンライン選考の環境が整ったことと、今もなおコロナの収束の見通しが立たないことから、22卒もオンラインでの選考がメインとなるでしょう。

また22卒は、逆求人型採用の拡大が予測されます。逆求人型採用とは、サイトに登録している学生に対して企業がスカウトメールを送り、直接アプローチする採用方法です。

HR総研の調査によると、22卒では8割以上の企業がこの逆求人型採用を実施すると回答しています。

これまで企業は、大型の合同企業説明会に出展することで学生からの認知度を上げていました。しかし、コロナの影響でイベントの中止が相次ぎ、自社を知ってもらう機会が減少しています。

そのため、逆求人型採用を導入し、スカウトを送ることで自社を知ってもらい、そのまま選考へ誘致する企業が増えています。

さらに、より自社にマッチングした人材との接点を求め、中小企業のみならず、学生からの認知度の高い大手企業でも、逆求人型採用を拡大していく方針です。

したがって22卒は、オンライン選考と逆求人型採用の準備と対策が、21卒以上に重要となるでしょう。

就職氷河期到来?採用人数の変化は?

22卒からは、採用人数が大幅に減り、就職氷河期になるのでは?と不安に思っている方もいるでしょう。

次は、各業界の動向や、就職浪人のリスクについて解説していきます。

採用人数「変わらない」が6割

22卒は、コロナ以前と比較すると厳しい状況ではあるものの、就職氷河期と言われた時代まで深刻な状況とはならない見込みです。

DISCOによる企業調査では、21卒から採用人数を「増減しない」と回答した企業が60.1%。さらに、「増加する」と回答した企業が15.6%、「減少する」と回答した企業が12.9%と、「増加」が「減少」をやや上回る結果となっています。

また、一律で景気が下がっているわけではないのが、過去の就職氷河期と異なるところです。コロナが追い風となり、逆に業績を伸ばしている企業もあります。

また、採用人数が大きく変わらないことから、22卒の大卒求人倍率は、21卒とほぼ同じ水準になることが予測されます。

リクルートワークス研究所の調査によると、21卒の大卒求人倍率は1.53倍。2人の学生に対して、3つの求人がある状態です。

それに対して、就職氷河期の大卒求人倍率は0.99倍。学生の人数よりも求人が少ない状態です。

したがって22卒は、コロナの影響によりかつての売り手市場の様相は薄れたものの、就職氷河期の再来と言われるほど厳しい状況にはならないでしょう。

IT業界は積極採用!業界別 採用人数の変化

前述の通り、採用人数は全体で見ると21卒から大きく変わりません。

しかし、業界によって採用意欲にバラつきがあります。

例えば、IT業界や製造業は採用人数を増加する企業が多いのに対し、サービス業界では減らす、または採用を中止する企業が多い傾向です。

採用人数の増減は、選考倍率に直結します。自分の志望業界の採用方針を確認したうえで、選考に臨みましょう。

金融業界が人気上昇!志望業界の変化

コロナの影響で、志望業界ランキングも変動しています。

第1位 情報・インターネットサービス(昨年1位)

第2位 情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト(昨年2位)

第3位 建設・住宅・不動産(昨年6位)

第4位 銀行(昨年10位)

第5位 水産・食品(昨年4位)

引用:DISCO キャリタス就活2022 学生モニター調査結果

第1位・第2位は変わりなく、引き続きIT業界が人気です。コロナ禍でも業績好調のため、人気の理由も頷けます。

しかし、第3位以下は昨年から順位が変動しており、特に銀行の人気が急上昇しています。

人気ランキングには、コロナ禍での業績の伸び具合や将来性も影響していますが、その他にも安定志向やプライベート重視、地元志向の学生が増加したことが要因として挙げられます。

志望業界の変化は、前述した採用人数同様、選考倍率に影響します。特に22卒は、コロナ禍でも業績好調な企業にエントリーが集中するでしょう。

自分の志望企業がどのくらいの倍率なのか事前に確認し、第1志望群以外にも目を向け、幅広くエントリーすることをオススメします。

就職浪人をオススメしない理由

航空業界など、コロナの影響で採用中止となった業界を志望している場合、就職浪人をすべきか悩んでいる方も多いでしょう。

しかし、今の時点で就職浪人を選択するのはあまりオススメできません。

なぜなら、既卒での就職活動は難易度が高く、来年以降に志望業界の業績が好転するとも言い切れないからです。

既卒で就職活動をする場合、「なぜ既卒で就職活動をしているのか」、「就職浪人をしていた期間は何をしていたか」必ず面接で聞かれます。

もし就職浪人をする場合は、なぜ他の企業に就職せず就職浪人の道を選んだのか理由を明確にし、就職浪人の期間は何をすべきか、自己成長や夢の実現のための具体的な行動計画を立てましょう。

また、就職浪人をしなくても、志望業界に入る方法があります。一度別の業界に就職し、第二新卒または中途採用として転職する方法です。

就職浪人同様に険しい道ではありますが、将来志望業界で活躍するためのスキルを身につけられそうな企業にも目を向けて就職活動すると良いでしょう。

時代の変化にともない、業界や企業も変化しています。また、本当に自分に合う仕事かどうかは、実際に働いてみないと分かりません。

最初から就職浪人を考えるのではなく、志望業界以外にも目を向け、まずは今この状況でできることから始めましょう。

オンライン就活で内定を勝ち取る必勝法4選

22卒はオンラインでの選考がメインになります。

次は、そのオンライン就活を乗り越え、内定を勝ち取るための必勝法について、実際に21卒のWEB面接を担当した筆者より紹介していきます。

1. WEB面接での魅せ方をマスターしよう

オンラインでも面接の本質は変わりません。

自己分析を十分に行ったうえで、企業への熱意をしっかり伝えられるかが選考突破のカギです。

ただ、いくら話の内容が良くても、WEB面接の対策を怠ってしまうと、志望理由に説得力が無くなり、準備や配慮が足りていないといったネガティブな印象を与えかねません。

WEB面接は事前準備と少しのコツで大きく印象が変わります。

自分をよりよく魅せるためにも、次のポイントを意識しましょう。

事前準備のポイント

    1. インターネット環境が整っており、雑音が入らない場所を用意する。
    1. ZoomやTeams等を利用して、事前に映像や音声に問題がないか確認する。
    1. 顔に影ができて表情が伝わりにくい場合は、LEDリングライト等で照明を追加する。
    1. 背景は白が理想。可能な限り画面の中に余計なものが映り込まないようにする。
    1. PCのカメラの位置は、PCスタンド等を利用して目線の高さに合わせる。

WEB面接は、事前準備で9割が決まります。以上のポイントに気をつけて、入念な準備をしましょう。

面接のポイント

    1. 結論から、ゆっくり、はっきりと話す。
    1. 通常よりも表情豊かに話す。身振り手振りを加えるのも効果的。
    1. 自分が話すときはPCのカメラを見る。相手が話しているときは画面を見る。
    1. 傾聴の姿勢を大切にし、相手が話しているときは適度にうなずき、相槌を打つ。
    1. 相手の話が聞き取れなかった場合は「もう一度よろしいでしょうか」と遠慮せず聞き直して良い。
    1. カンニングペーパーの読み上げは厳禁。熱意が伝わりにくい。

以上のポイントを意識するだけで、面接での印象は格段に上がります。

より自分の良さや志望度の高さが伝わるよう、しっかり練習を行ったうえで本番に臨みましょう。

2. 逆求人サイトに登録しよう

企業からスカウトが届く逆求人サイト。

コロナの影響で合同企業説明会が相次いで中止になったこともあり、22卒では8割以上の企業が逆求人サイトを利用する予定です。

そのため、オンライン就活で内定を勝ち取るためには、逆求人サイトへの登録が必須です。

無料で登録でき、プロフィールや志望業界等の情報を入力するだけ。自分の志望業界だけでなく、今まで全く見ていなかった優良企業からスカウトがくる可能性もあります。

逆求人サイトは、Offer Boxキミスカが特に有名です。

Offer Boxは登録企業数が約8,000社と非常に多く、大手からベンチャーまで様々な企業が登録しています。就活生の3人に1人が登録している人気の逆求人サイトです。

キミスカは、スカウトが3種類あり、それによって企業のスカウトの本気度が分かるようになっているのが特徴です。さらに、自分の長所や職務適性が分かる性格診断も無料で受けられます。

逆求人サイトはそれぞれ特色があり、上記以外にも様々なサイトがあります。自分に合ったものを最低でも1つは登録し、企業からのスカウトを受けられるようにしましょう。

3. 企業HPと逆質問で社風を見極めよう

オンラインだと企業理解を深めるのが難しいと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。企業HPや面接での逆質問で社風を見極められます。

企業HPで見るべきポイント

・社長や人事からのメッセージ

特に社長からのメッセージでは、その企業が大切にしている理念や価値観が読み取れます。そこに共感できるかどうかが、自分にマッチした企業かどうかの判断材料になります。

・求める人物像

求める人物像=企業にマッチした人材(既存社員)=社風です。

また、各部署の社員紹介が載っている場合がありますので、それぞれどのような想いで働いているのか目を通すと、その企業の雰囲気が読み取れるでしょう。

・事業の方向性

事業の方向性により、どのような人材が評価されるのかがわかります。

新事業や新商品を多く生み出している場合は、挑戦意欲や行動力が高い人材が評価される傾向があります。その一方で、商品の安全性や品質を売りにしている場合は、仕事が丁寧で正確な人材が評価されるでしょう。

逆質問のポイント

「仕事のやりがい」「入社理由」を聞いてみましょう。

社会貢献か、それとも自己成長か。その企業で働く人が、何を大事にしているのかが分かります。もし可能であれば、OB訪問を実施し、複数の社員からよりリアルな話を聞きましょう。

どんなときにモチベーションが上がるか聞き、もし自分と感覚が近いようであれば、入社後のミスマッチを防げるでしょう。

このように、オンライン就活でも、企業HPや逆質問から社風を見極められます。

ただ、どうしてもオンラインだけでは不安だという場合は、人事やリクルーターに依頼し、個人面談や会社訪問など、リアルの場でのコミュニケーションをお願いしてみましょう。そのときのコロナの状況にもよりますが、採用したいと思う学生の希望であれば、企業側は可能な限り調整してくれるはずです。

逆質問で何を聞けばいいのか困っている人は聞くべき質問に関して詳細にまとめた以下の記事を確認してみてください。

4. 志望業界以外の情報もできる限り集めよう

22卒は就職氷河期ほど悪い状況ではないものの、志望業界を1つに絞るのは非常に危険です。コロナにより業績の明暗が分かれたことで、業績好調な企業に人気が集中する可能性があります。

オンライン就活は、交通費や移動時間をかけずに様々な企業の情報が得られる点がメリットです。志望業界以外の説明会にも積極的に参加し、幅広く情報収集をしましょう。

面接で志望理由を聞かれた際も、あらゆる業界や企業と比較したうえで伝えると、非常に説得力が増します。

視野を広げ、色々な企業の説明会や選考に参加し、本当に自分に合う企業を見つけていきましょう。

まとめ

本記事では、コロナが22卒の就職活動に与える影響と、これからのオンライン就活を乗り越える必勝法についてまとめていきました。

22卒は、コロナ以前の売り手市場と比較すると厳しい状況ではありますが、就職氷河期ほど悪い状況ではありません。

広い視点で就職活動を行うこと、そしてオンライン選考や逆求人型採用に対しての事前準備と対策が明暗を分けるでしょう。

ただ、コロナの影響で状況こそ変わりましたが、就職活動の本質は変わりません。

自分がこれから何をやりたいのか、それをどこで、どのように実現していきたいのか。しっかり自己分析したうえで、その熱意を企業に伝えていきましょう。

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