【大学で学んだこと】回答例文9選と書き方のポイント3つを解説

「大学で学んだことが書けない」「応募企業に活かせない」

就活中の方は、こう思ったことはありませんか?

大学で学んだことを書くには、自己分析がとても大切です。さらにいえば、大学で取り組んだ「経験」ではなく、経験から「何を学んだか」を考えるのがポイント。

今回の記事では、「大学で学んだこと」について

  • 書き方や答え方のポイント
  • 理系文系別の回答例文
  • よくある疑問と対策

をお伝えします。

あつし
こんにちは、21卒内定者で本記事の担当ライターのあつしです。
3つの就活サイトを使い、航空機や自動車業界の企業を中心に選考を受けておりました。
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【大学で学んだこと】回答例文9選と書き方のポイント3つを解説

まずは、面接官が質問する意図を理解しておきましょう。どういった回答を求めているか知っておくことで、意図に沿った回答ができ、面接官からの評価がよくなります。

面接官が質問する意図

学んだことを質問する面接官の意図は、基本的には以下の2つです。

  • 人間性を見るため
  • 能力を見るため

それぞれ詳しく解説していきます。

1.人間性を見るため

ここでいう「人間性」とは、「何かに取り組む姿勢」のことです。面接官は、学生が大学で学んだことから「入社後にきちんと仕事に取り組んでくれるか」を見ています。

具体的には、学生の回答に対して深堀りをし、深掘りに対する回答から学生の熱心さを見るのです。

あつし
例えば、「定期テストの勉強を頑張りました。そこから、継続することの大切さを学びました」という回答があるとします。その回答に「頑張る過程で工夫したことは?」と聞いて答えられないと、面接官は「熱心に取り組む姿勢がないのではないか」と判断してしまいます。

「何かに本気で取り組んだか」という姿勢は、仕事にも通じるもの。面接官からの深堀りに答えられるよう、取り組む過程で工夫したことなどを振り返っておきましょう。

2.能力を見るため

学生が持つ能力を見て、「入社後も頑張ってくれそうか」を判断します。ここでいう「能力」とは、コミュニケーション能力や忍耐力など、仕事をする上で必要な能力のことです。

例えば、学生が「大学では継続することの大切さを学びました」と答えるとします。面接官は、回答に対してさらに質問をし、その答えを聞いて「本当に継続力を備えた人材か」「入社後も勉強を続けてくれそうか」を判断します。

面接官は、学生が大学で学んだことから備える能力を見て、会社に貢献してくれそうかを判断するのです。

上手な書き方・答え方のポイント3つ

ここでは上手な書き方・答え方のポイントを

  1. 最初に学んだことを伝える
  2. 学んだことを掘り下げる
  3. 志望動機に盛り込むときは活かし方を答える

の3つ紹介します。

1.最初に学んだことを伝える

ESでも面接でも、まずは結論から伝えましょう。「何を学んだか」を最初に伝えることで、話の内容がわかりやすくなります。

「何を学んだか」を考えるステップとして、まず大学における経験を振り返ってみてください。例えば、以下が挙げられます。

  • 講義の内容
  • ゼミで取り組んだこと
  • サークルやバイトの内容

そして、その経験から学んだことを考えてみましょう。小さな学びでもよいので、社会人として活きる学びがあったか振り返ってみてください。

2.学んだことを掘り下げる

学んだことを掘り下げて、大学での経験における熱心さをアピールします。熱心に取り組んだ経験であれば、そこから得た学びも確かなものとなります。

掘り下げる項目は、以下の3つ。

  1. 経験はどんなものか
  2. 自分は何をしたか
  3. どんな結果が出たのか

上記の項目の掘り下げて、経験において本気であったことを伝えましょう。

3.志望動機に盛り込むときは活かし方を答える

志望動機に「大学で学んだこと」を盛り込むときは、活かし方を伝えます。再現性を伝えることで、面接官の「志望動機を聞いて自社にマッチした人材か知りたい」という意図に沿った答えとなります。

ここで、ESにおける「大学で学んだこと」に対して、「学んだことの活かし方」は書く必要はありません。ESでは、学んだことや実際に取り組んだ内容、取り組みで得られた結果を書く必要があるからです。字数に余裕があれば、取り組みの中で自分が考えたことや困難だったことを書きます。

面接でも「大学で学んだこと」を聞かれた場合、「活かし方」を伝える必要はありません。ただ、面接官に「どう活かすのか?」と聞かれる場合があるため、深掘りされたときには答えられるようにしておきましょう。

志望動機に「大学で学んだこと」を盛り込むときは、活かし方を伝える必要があると覚えておいてください。

【理系】回答例文3選

ここでは、理系における回答例文を紹介します。今回は、

  1. 理工学部
  2. 薬学部
  3. 生物学部

の3つに分けて紹介します。

以下2つのポイントに着目して、参考にしてみてください。

  1. 最初に学んだことを伝えているか
  2. 学んだことを掘り下げているか

1.理工学部

理工学部の場合は例は以下の様な形です。

理工学部の場合:199字
大学では、コミュニケーションの大切さを学びました。私は講義にて、人間科学と心理学を用いた経営システムを学びました。その講義では、人間の行動分析やシステムの理解など、勉強する上で困難なことがたくさんありました。そこで、友人と話し合って考えの盲点を減らし、課題をこなしました。その結果、講義では10段階中9の評価を頂くことができました。以上の経験から、私は大学でコミュニケーションの大切さを学びました。
コミュニケーションは学部関係なく重要性を学ぶとは思いますが、具体的に掘っていく際に専門的な学問の内容を取り上げることで違ったアプローチでアピールを出来る一例かと思います。

2.薬学部

次に薬学部の例を紹介します。

薬学部の場合:198字
大学では、粘り強く「仮説・検証」を行うことの重要さを学びました。私は研究室で、βグルカンが癌細胞へどんな作用をするか研究しております。マクロファージの活性化実験では、仮説通りの結果が得られず実験を何度も繰り返しました。挫けそうなときもありましたが、改めて文献を読み実験方法を見直すことで、納得いく結果を得られました。以上の経験から、私は粘り強く「仮説・検証」を繰り返すことの重要さを学びました。
薬学部になると、実験の回数が他の学部と比にならないと思うので上記のアピールポイントは書きやすいかと思います。仮説検証を学問の中で繰り返せる学部だからこそ、そこでアドバンテージを活かしていくといいと思います。

3.生物学部

最後に生物学部の例を紹介していきます。

生物学部の場合:258字
大学では、「現場に行って観察すること」の大切さを知りました。私は潮の流れについて研究をしており、パソコン上でのシミュレーションが活動のメインです。ただ研究では、現実とシミュレーション結果が合わないことが多くあります。そこで、研究対象である港町へ実際に足を運び、漁師さんに話を伺いました。すると、それまで使っていたデータでは、地形の盛り上がりを表現できていないことに気づき、シミュレーションの再構築を行ったところ、現実と合う結果を得ることができました。以上の経験から、私は現場に行って観察することの大切さを学びました。
生物学部の場合は、フィールドワークの回数が多い点が特徴かと思います。理論的な学びと現場での学びを照らし合わせながら実際に解を導き出すプロセスは多くのビジネスにも共通する点のため、魅力的に映りやすいアピールだと思います。
以上理系の3学部に関して紹介していきました。
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【文系】回答例文3選

ここでは、文系における回答例文を、以下3つの学部に分けて紹介します。

  1. 商学部
  2. 文芸部
  3. 経済学部

以下2つのポイントに着目して、参考にしてみてください。

  1. 最初に学んだことを伝えているか
  2. 学んだことを掘り下げているか

1.商学部

まずは商学部から紹介していきます。

商学部の場合:189字
大学では、「粘り強く継続すること」を学びました。私はゼミにて、日本とアジア経済との関わりを研究しております。昨年、実際に地域の商店と協力して、特産品の輸出に取り組みました。初めはうまくいきませんでしたが、ターゲットとなる顧客を研究してニーズを推測するなど、粘り強い努力を続けた結果、一定の成果を得ることができました。以上の経験から、私は粘り強く継続することの大切さを学びました。

2.文学部

文学部の場合:254字
大学では、「他人の意見を聞きつつ自分の意見を主張すること」の大切さを学びました。私は在籍している哲学科で、多様な考え方で物事を見る現代哲学論を専攻しております。ゼミ活動の話し合いでは、1つのテーマにおいて学生が想定している背景や立場がそれぞれ違い、「意見の違い」を実感しました。ただ、その上で自分の意見を主張することで、密度の濃い議論ができました。結果、活動報告会では、他のゼミと比べ1番よい評価を得ることができました。以上の経験から、私は大学で、他人の意見を聞きつつ自分の意見を主張する大切さを学びました。

3.経済学部

経済学部の場合:233字
大学では、論理的に考えることの重要さを学びました。私は、経済学部にてゲーム理論を中心に学んでおります。ゲーム理論では、自分の求める結果に対して、他者の行動が影響する場合の戦略を、数学的なモデルを用いて研究します。「自分がAの行動をするとき、相手はBの行動をする。そのため、自分はAではなくCの行動をする」など、論理的に考えて学び続けました。その結果、教授から学会発表の機会を頂くことができました。以上の経験から、私は大学で「論理的に考える」ことの大切さを学びました。

志望動機に盛り込んだ例文3選

志望動機に盛り込むときは、「なぜ志望するのか」と「学んだことをどう活かすか」を伝える必要があります。それらのポイントを踏まえて、ここでは以下3つの例文を紹介します。

  1. 「ゼミで学んだこと」を活かす場合
  2. 「授業で学んだこと」を活かす場合
  3. 「学内イベントで学んだこと」を活かす場合

各パターンに関してしっかりと押さえて、書き方のバリュエーションを増やしておきましょう。

1.「ゼミで学んだこと」を活かす

ゼミで学んだことを活かす場合:221字
貴社を志望するのは、困難に陥った人や企業を助け、人々の安心をサポートできる会社だからです。私は大学のゼミにて、損害保険学を専攻し損害保険について幅広く学びました。万が一の場合に困った人の手助けとなる損害保険を学ぶにつれ、人の役に立つことや人を支えることにやりがいを感じ始めました。苦境に陥った人々の安心をサポートできる損害保険業界は、自分が最もやりがいを感じられ、かつ大学で学んだ内容を活かせるフィールドです。以上が、貴社を志望する理由です。

2.「授業で学んだこと」を活かす

授業で学んだことを活かす場合:239字
貴社を志望するのは、大学で学んだ「物事を深くまで考えること」が活きる環境であるからです。私は、大学の講義にて機械設計製図を学びました。製図では、図面に書かれている記号の意味や意図、理由などを理解しなければいけません。「なぜこの記号が書かれているのか?」など考え課題に取り組んだ結果、授業は10段階中10の評価を得ることができました。貴社は設計業務を得意としたエンジニアリング会社であり、自分が大学で学んだ「深くまで考えること」が活きる環境であると考えるため、志望しております。

3.「学内イベントで学んだこと」を活かす

学内イベントで学んだことを活かす場合:299字
貴社の労務部を志望するのは、働く環境の改善に貢献したいからです。私は、学園祭実行委員として、学内のイベント業務に携わっておりました。そこでは、委員同士の意見がぶつかり、トラブルが発生することがよくありました。私は、業務をこなす上で良好な人間関係は必要であると思い、コミュニケーションを促進するため食事会を開催しました。その結果、実行委員同士の仲が深まり、トラブルも減りました。この経験から、環境を改善するために働きかけることの大切さを学びました。貴社は、社員が働くための環境づくりに力を入れていると伺っております。学生時代に学んだことを活かし、貴社の環境づくりに貢献したいと考え、志望しております。

よくあるQ&A

ここでは、「大学で学んだこと」に対する疑問を紹介します。具体的には、以下の2つです。

  • 大学で学んだことが思いつかないときは?
  • 大学で学んだことが活かせないときは?

それぞれ対策もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

大学で学んだことが思いつかないときは?

対策は、自己分析をして過去の日課を振り返ることです。ポイントは、「自分が何に時間をかけたか」を振り返ること。

例えば、熱中していたゲームがある場合、取り組むときに何かしらの工夫があったはずです。動画サイトで情報を集め、戦略を立てていた方もいるかもしれません。そこから、「計画を立てて取り組むことの大切さを学んだ」ともいえます。

「大学で学んだこと」では、特別な経験が必要なわけではありません。ゲームや家事、ダイエットなど、日常のあらゆるものから見いだすことができます。重要なのは「経験」ではなく、経験から「何を学んだのか」なのです。

大学で学んだことが活かせないときは?

志望業種と大学で学んだことが関係ない場合、仕事をする上で活きそうな学びを用意しておきましょう。例えば、「理工学部だけど、営業の道へ進みたい」という場合、以下のように活かし方を答えられます。

理工学部の研究で培った粘り強い忍耐力を、契約が獲得できない苦しいときに活かせると思い、営業の道へ進むことを決めました

大切なのは、学んだ「内容」ではなく、「内容」から何を学んだのかを掘り下げて考えることです。

自身の学びを学びで終わらせない事が就職活動においてはとても重要です。学びからの発見をどんどん深掘っていくことで更に自身の理解が深まっていきます。その際に、自分一人で行う事もいいですが、オススメなのは他者との会話の中で深掘りを加えていく事です。

プロの就活アドバイザーとマンツーマンで会話する中で様々な視点で自身の経験や学びを深掘ってもらうことができます。ここでは就活エージェントでオススメな2つのサイトを紹介します。

dodaキャンパスは、大手教育企業であるベネッセによって運営されおり、オファー受信率が98%と非常に高確率な点も魅力であると言えます。

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まとめ

今回は、「大学で学んだこと」に対して、書き方や答え方のポイント、回答例文を紹介しました。

「大学で学んだこと」では、経験した内容ではなく、経験から何を学んだか答えることが重要です。自己分析をして、社会で活きそうな学びがあったかどうか、振り返ってみてください。

今回の記事が、「大学で学んだことがわからない」と悩んでいる方の手助けとなれば幸いです。

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