【面接「最近の気になるニュース」】を聞かれたときの答え方

就職活動の面接でよく聞かれる質問のひとつに「最近の気になるニュース」があります。
ニュースは思いつきで答えられるものではないので、準備しておかなければ回答することが難しいですよね。

この記事を読んでいる人の中にも

・ニュースや新聞をチェックする習慣がない
・気になるニュースが特にない
・好印象な回答になっているかわからない

と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

普段からの情報収集はもちろん大切です。しかし、面接に向けてしっかり準備しておくことで、苦手意識がある方も安心して面接に望むことができます。

みお
こんにちは、本記事ライターのみおです!21卒就活生でメーカーに内定しています。大学では3年間キャリア支援のイベントを開催していました!

【面接「最近の気になるニュース」】を聞かれたときの答え方

今回は、「最近の気になるニュース」を聞かれたときの回答方法を説明します。面接官の質問意図から業界別の解答例まで紹介していきます。

参考にしてもらえると嬉しいです。

1.なぜ「最近の気になるニュース」が聞かれるのか?

面接官は「最近の気になるニュース」を聞くことで、あなたの「人柄」を判断しようとしています。

新卒採用の際に重視されるのは「即戦力となる人材」ではなく「長期的に活躍してくれる人材」です。
そのため、就活生の人柄が重視されるのです。

リクルートキャリア(2017)による調査でも、企業が採用基準で重視することのトップに「人柄」があります。志望動機やガクチカはもちろん大切ですが、そこからは一歩踏み込んだ普段の行動様式について知るための質問です。

具体的にはどのような点がチェックされているのでしょうか。

興味関心

まずは、あなたがどのようなジャンルに興味を持っているのかです。

普段の生活で意識的に考えてることはあなたの個性を知ることにつながります。海外の情勢に関することであれば、国際問題に関心がある人というイメージを持つでしょう。

意欲

興味関心がある情報をどこから得ているのか、普段からどれだけ意欲的に情報を集めているのかをみられています。

入社後に熱心に仕事をしてくれるかの判断材料になります。

自分の言葉で伝えられるか

ただ情報を集めるだけではなく、ピックアップしたニュースに対して自分なりの意見を持てていることが重要です。
話題になっているニュースを選ぶだけでは回答として不十分です。
そのニュースに対して自分がどのように考え、意見があるのかまで伝えましょう。

また、情報収集力は面接だけでなく、就活全般で必要とされるスキルです。

私は食品業界を志望し、食品会社のインターンに参加していました。
社員と就活生数人で雑談をしていると、インターン前日に新聞に記載されていたニュースが共通認識として会話が進んでいきました。

就活をはじめてからニュースをチェックしはじめる方も多いと思いますが、就活が本格化する前の時期から意識的に行いましょう。

2.好印象な回答方法

伝え方によって面接官の持つ印象は大きく変わります。内容や話す順番について確認しましょう。

志望動機やガクチカと関連している

会社の意図を理解した上で志望動機やガクチカと関連し、矛盾がないことが望ましいです。本当に興味がある内容で、自分の言葉で伝えることが可能なら関連していなくても大丈夫です。

もし大学で貧困問題に取り組んだことをガクチカで話した人は、経済の問題と結びつけることで、ガクチカを再度アピールすることができます。

論理的にまとめられている

回答するときは

①結論
②理由
③自分の意見や主張

簡潔にまとめましょう

最初に結論を述べることで、自分の回答を確実に伝えることができます。なぜそのニュースを選んだのかを、そしてそのニュースに対する自分の主張まで伝えることで、面接官に納得感を与えることができます。

ニュースを選ぶ際は、追加で質問されても自信を持って回答できるようなトピックにしましょう。
面接官のほうが業界や社会のことをよく知っています。詳しいふりをせず、わからないときは正直にその旨を伝えましょう。

また、そのニュースの背景や関連するニュースについても調べておきましょう。他に気になるニュースがありますか、と聞かれる場合もあるので最低2つは準備しておくと安心ですね。

3.避けたほうがいい内容

「最近気になるニュース」の回答で注意するべきことを紹介します。

情報のリソースが不明なもの/偏った意見のもの

信頼性のある媒体を利用し、情報元が不明な内容のニュースは避けましょう。
過度に偏った意見も悪印象を与えてしまいます。思い込みを排除し、根拠のあるニュースを選ぶことが大切です。

情報収集の手段にも踏み込まれることがあるので、普段利用しているメディアについて説明できるようにしましょう。

宗教や思想に関するもの

宗教や思想に関するニュースは相手の立場によって受け取る印象が全く異なります。スポーツやエンタメについても避けたほうが賢明です。

おすすめできるのは、経済やテクノロジー、社会問題に関する ものです。ひとつのテーマに対して複数のリソースからアプローチて建設的な意見を述べましょう。

これらの内容に加えて、
・絶対〇〇◯だ
・◯◯◯に違いない
などの断定的な表現も避けましょう。

4.回答の具体例

具体的な回答例を3つ紹介します。

食品業界の場合

A社が大豆ミートの普及に向けて製品ラインナップを拡大したことです。欧米で菜食主義者や乳糖不耐症の方が増加したことが背景にあり、食の在り方が大きく変わるときだと感じました。全世界の食肉の安定供給にも欠かせない技術だと考えています。大豆ミートに関する技術は欧米のほうが進んでいるので、日本の企業であるA社がどのように市場を開拓するのか、価格をどこまで下げられるかに注目していきたいです。

想定される質問
「今後日本でも大豆ミートは普及すると思いますか?」
「〇〇さんは大豆ミートを食べたことがありますか?」

IT業界の場合

テレワーク環境を充実させるためにDaaSというサービスが登場したというニュースに注目しています。これまではパソコンの盗難や紛失時における情報漏えいリスクがありましたが、DaaSを活用すればそのリスクを低下させることができます。DaaS以外にもテレワークを支えるサービスが多くありますが、御社のサービスと組み合わせることによって可能性が広がると考えています。

想定される質問
「ハードウェアの部分で注目している企業はありますか?」
「他に〇〇さんがほしいなと思うサービスはありますか」

不動産業界の場合

〇〇地区に新しくショッピングモールができるというニュースです。〇〇地区を巻き込んだ大規模な計画のため興味を持ちました。町並みの整備も行われ、ショッピングモールがもたらす経済効果は◯億円にのぼると言われています。電車によるアクセスが不便なため、どのような戦略がとられるのか楽しみにしています。

想定される質問
「駅前にある商店街の再開発についても前向きな印象を持っていますか?」
「〇〇地区の人口増加につながると思いますか?」

3つの業界について例文を紹介しました。志望業界の情報については深堀りされることがあるので鋭い質問にも答えられるよう準備をしておきましょう。

5.情報収集のおすすめな方法3選

では、実際に気になるニュースを調べるときにはどのような方法があるのでしょうか。
わたしが就職活動の際に行っていた方法を紹介します。

NewsPicks


まず1つ目はNewsPicksです。
コンセプトは「経済を、もっとおもしろく。」で、様々な情報を網羅したメディアになります。

無料でも閲覧できますが、会員になれば独自のコンテンツを見ることができます。
わたしも友人の紹介して登録したのですが、常に興味深いトピックが追加され、飽きずに見ることができます。
記事だけではなく動画もあり、経済や社会問題をテーマに複数の知識人がトークします。
ひとつのテーマを様々な視点から見ることができるため就活生にマッチしたメディアです。学割を使えば月額500円で登録することができます。

NO YOUTH NO JAPAN

2つ目のNO YOUTH NO JAPANというウェブメディアです。
「若者が声を届け、その声が響く社会をつくる」をビジョンに掲げ、政治や経済の重要なトピックについてシンプルに図式化して解説してくれます。社会問題をわかりやすく知りたい方に向いています。

わたしはインスタグラムとTwitterをフォローしていて、興味がある情報があれば自分でも調べるようにしています。お金をかけずに社会問題に触れるきっかけをつくってくれます。気になった方はぜひ公式アカウントをフォローしてみてください。

Twitterアカウント:@noyouth_nojapan
インスタグラムアカウント:@noyouth_nojapan

新聞

3つ目は新聞です。
新聞は一度に多くの情報が得られ信憑性も高いため、すでに購読してる人も多いのではないでしょうか。

おすすめの読み方は複数の新聞を読み比べることです。
全部をしっかり読むのではなく、見出しが大きくて重要度が高そうなものと、自分が気になるものを選んでそれぞれ10分〜15分かけて読みます。

そうすることで、新聞社によって印象が異なることや、重要度の高いトピックがわかります
私は大学の図書館で作業をすることが多かったので、まずは新聞を読む、そして作業に取り掛かることを習慣にしていました。最初は読むのが大変かもしれませんが、毎日読んでいるうちにコツを掴んでいくと思います。

6.まとめ

今回は、就職活動の面接で「最近の気になるニュース」を聞かれたときの回答方法を紹介しました。面接が不安な人もいると思いますが、想定できる質問にはしっかりと準備をして、本番に臨みましょう。

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