「面接マナーでミスしそう…」
「緊張のしすぎで失敗しそう…」
志望企業の面接前になると、緊張しすぎでミスするのが怖いと感じる人も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、面接マナーの学習や企業情報の収集などを疎かにすると、準備不足となるため不合格となる可能性が高くなります。よって、面接でミスを減らしたいと思っている人は「いま準備できること」をしっかりと理解しておく必要があります。
この記事では下記の内容に沿って人事部の新卒採用担当だった私が解説していきます。
- 面接マナーで多いミス
- 面接でのミスを防ぐための対策法
- 社会人としての自覚を持つ
この記事の目次
【面接マナー徹底解説】多いミスと対策法5選
面接と聞くと面接対策ばかりに気を取られてマナー対策が疎かになることが多いです。
冒頭でお話しした通り、面接でのミスを減らすためには準備が必須です。
- 面接マナーではどんなミスが多いのか?
- ミスを防ぐためにはどうすればいいのか?
ここからは大きく3つに分けて解説していきますので、悔いのない面接ができるようにしていきましょう。
面接マナーで多いミス5つ
「面接マナーのミスが心配…」
という人も多いと思いますが、面接マナーは想定できる範囲もあれば、予想外の事態もあったりとさまざまです。
ここからは面接マナーで多いミスを5つにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 遅刻をしてしまう
- 緊張で喋れない
- 話す内容に一貫性がない
- 言い訳をしてしまう
- 台本に囚われてしまう
【面接マナーで多いミス①】遅刻をしてしまう
面接に遅刻してしまうことも面接マナーで多いミスのひとつです。
- 交通機関のトラブル
- 寝坊
- 会場の確認不足
遅刻にもいろいろな原因がありますが「遅刻する理由」と「遅刻した時の対応」で印象は大きく変わります。
交通機関のトラブルなど、やむを得ない理由がある場合は、早急に面接予定の企業へ連絡をすることで評価を下げるリスクは軽減できます。
しかし、寝坊や面接会場の確認不足など個人的な理由で遅刻をしてしまうと、準備不足と判断され会社からの信頼を失うことになります。
個人的な理由で寝坊をして連絡もせず辞退をしたり、数時間後に事後報告するようなことがあってはなりません。
何らかの理由で遅刻をしてしまう場合は、すぐに情報を整理して、面接官に遅刻する理由をしっかりと伝えないと、印象がとても悪くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
【面接マナーで多いミス②】緊張で喋れない
緊張しすぎて質問に対して返答することができなかったり、多くを喋りすぎてしまうという人も多いのではないでしょうか?
面接は、志望する企業への入社が左右される重要なことですから、緊張するのも当然です。
- 質問内容で頭が真っ白になった
- 緊張で声が小さくなった
- うまく喋れず話が進まなかった
面接時にうまく喋れないのは性格の問題もありますが、うまく喋れないことでやる気がないと判断されてしまうケースもあります。
面接官は質問した内容に対しての回答を、評価の材料とすることが基本ですので、回答をすることができなければ、評価できないと判断されマイナスの印象だけが残ります。
聞こえないぐらいの声の大きさで喋ったり、黙り込んでしまう時間が長いと印象がどんどん悪くなってしまう可能性があるので、注意が必要です。
【面接マナーで多いミス③】話す内容に一貫性がない
面接で話す内容に一貫性がないのもミスのひとつです。
面接は自分をより知ってもらうための絶好の機会ですが、よく見せようとしすぎて空回りしてしまうことも少なくありません。
- 話を大袈裟にしてしまった
- 嘘を言ってしまった
- 流れで適当に答えてしまった
例えば自己PRで「ひとつのことを最後までやり遂げる」とアピールしているのに、経験したアルバイトが長く続かず転々としていたら矛盾が生じます。
面接で一貫性のある話をするためには、企業情報や面接官の質問の意図をしっかりと理解しておく必要があります。
- 目的意識があるか
- キャリアプランが設計されているか
- 自身を理解できているか
- 会社選びに一貫性があるか
- 自社でどう活躍したいか
面接では、自分をよく見せるための発言をしてしまいがちですが、相手はプロです。
少しの矛盾が命取りとなる可能性があるので注意が必要です。
【面接マナーで多いミス④】言い訳をしてしまう
面接で言い訳をしてしまうこともミスのひとつです。
特に短所やマイナス要素となる経歴などへの質問に対して、否定的な発言をしたり、言い訳をしてしまうケースが多いです。
「でもやろうとしていました…」
「だってやる時間がなくて…」
などに近い発言は特に評価を得るのは難しいです。
面接中に不満そうな顔をしたり態度をとった場合、面接官にはそれが必ず伝わります。
質問を通して、入社したら自身の成長や、事業への貢献が期待できるかを面接官は見極めていますので、否定的な言葉は、自身の首を絞めているようなものです。
その場で冷静な判断ができず、不満が表情や態度にすぐ出てしまう人は注意が必要です。
【面接マナーで多いミス⑤】台本に囚われてしまう
面接官の質問内容にしっかりと答えられるよう、面接前に台本を作っている人も多いですが、台本に囚われてしまうことも多いミスのひとつです。
質問内容を想定することはとても大事ですが、回答を台本として記憶してしまうと、「伝えている」のではなく「読んでいる」という印象を与えてしまいます。
面接官は、その人自身の言葉を聞きたいと思っているので、あらかじめ用意されたマニュアル通りの回答は求めていないのです。
- どの企業にも通用する回答
- 例文をそのまま引用した回答
- 抽象的な回答
履歴書や職務経歴書でも同じことが言えますが、ネットでよく用意されている例文をそのまま引用しても、独自性がなく面接官に響かないことが多いです。
ネットから例文を引用する際は、構成を組むうえでの参考にする程度が基本となりますので注意しましょう。
面接でのミスを防ぐための対策法5選
面接中のマナーで失敗してしまったという人も多いと思いますが、ミスをしてしまうのには必ず原因があります。
どんなに熱意を持って面接に挑んでも、事前にしっかりと準備をしていなければ、準備不足となり必ずミスが発生してしまいます。
ここからは、面接でのミスを防ぐための対策法について5つに分けて解説していきます。
【面接でのミスを防ぐための対策法①】質問内容を想定する
面接を控えて不安を解消するために台本を準備する人が多いと思いますが、台本はアドリブが効かず想定外の質問に対して、対応できなくなる可能性があります。
台本をそのまま暗記するのではなく、質問内容を想定して、それに対するキーワードを記憶しておくことが重要です。
- 面接官に伝えたいことは何か?
- 面接官に聞きたいことは何か?
- 避けなければならない話は何か?
をしっかりと自分自身が把握してから、面接を受けることが重要です。
また面接時の段階で、給与や待遇、休日についての質問をしてしまう人も多いですが、その質問によって印象を悪くしてしまう可能性があります。
現在、ネットにはさまざまな質問対策が掲載されていますが、質問対策通りの回答をすればいいというわけではありません。
「企業にとって必要な人材か」を見極めるために面接を行なっているので、評価する基準も会社によって異なります。
志望企業の募集要項からどんな人材を求めているのかを想定して、面接で回答できるようキーワードをあらかじめ決めておくことが重要です。
【面接でのミスを防ぐための対策法②】会社の特徴をじっくり調べる
就職活動で就活サイトなどを利用して企業を選んでいる人も多いと思いますが、会社の特徴をしっかりと把握しておくことも重要なポイントです。
自分の希望とマッチする企業かどうかを見極めるために「企業研究」をすることで会社への理解は大きく変わります。
- 企業情報
- 事業内容
- 福利厚生
- 募集要項
就活サイトに基本掲載されていることが多いですが、企業ホームページや会社の評判情報にも多くの情報が掲載されているので、重要な要素といえます。
また、志望する企業の業界内での位置付けや、強豪となる会社の情報を知ることも大切です。
他社との違いを理解することで「なぜ、この会社でなければならないのか」を明確に答えることができます。
企業のさまざまな情報を得ることで「良い点」「気になる点」などが想像しやすいため、面接時の逆質問などでも十分に力を発揮できる情報となります。
企業研究は、とても時間がかかる作業なので「なんとなく」で済ませてしまう人が多いですが、自身の人生を左右する情報なので、しっかりと意識して情報を得られるようにしましょう。
【面接でのミスを防ぐための対策法③】面接マナーを理解する
面接での対策をしっかり考えることも重要ですが、それと比例して面接マナーもとても重要なポイントとなります。
面接で失敗しても挽回のチャンスがあるかもしれませんが、自身が志望する企業ですからミスしないに越したことはありません。
- 受付での対応
- 待ち時間
- 入室の仕方
- 面接中の言動
- 退室の仕方
人の第一印象は15秒で決まるとも言われています。
面接時のトーク力はもちろん重要ですが、身だしなみや姿勢、話し方などを意識する歌詞ないかで第一印象は大きく変わります。
特に集団面接の場合は「自身はどう回答するか?」に気を取られてしまいがちですが、他の面接者と大きく差をつけるためには、マナーも重要なポイントとなります。
他の面接者と同じ発言をしても、マナーに気を遣っていることで印象が変わり、大きく差をつけられる可能性が広がります。
普段は気にしないことでも、細心の注意を払って自身と面接官が、気持ちいい時間を過ごせるようなマナーを意識することが大切です。
【面接でのミスを防ぐための対策法④】身だしなみを整える
面接では質問内容の想定や、回答など時間をかけて対策することが重要ですが、面接前に身だしなみを整えることも重要なポイントとなります。
- スーツにシワがないか?
- ネクタイが乱れていないか?
- 髭などがしっかりと処理されているか?
- 化粧が濃すぎないか?
- ストッキングが伝線していないか?
- 寝癖がなく髪型が整えられているか?
- 香水などの匂いがしないか?
面接前になると、面接のことで頭がいっぱいになり身だしなみに気が回らないことが多いです。
面接者の「清潔感」を重要視している面接官も多く、その業界で働いた時に違和感がないかを判断しています。
面接での回答こそが最も重要だと感じるかもしれませんが、自身の外見は思っている以上に評価の基準となっています。
面接のために貴重な時間をもらっているわけですから「自分に失礼がないか?」を常に意識して面接に臨むようにしましょう。
【面接でのミスを防ぐための対策法⑤】事前に持ち物を準備する
ギリギリまで面接対策をすることも大切ですが、事前に持ち物を確認して準備することも重要なポイントです。
- A4が入るビジネスバッグ
- 応募書類などのコピー
- 求人ページのコピー
- 筆記用具(ボールペン・スケジュール帳)
- 携帯電話
- 会社の電話番号
- 時計
- エチケット関連
企業側から提出を求められたものだけを持っていけばいいと考える人も多いですが、いざという時に対応できなくては意味がありません。
不安を少しでも減らすためにも、使いそうなものをリスト化して持ち物に加えることが大切です。
【まとめ】社会人としての自覚を持つ
面接を控える時期になると面接対策に気を取られて、面接マナーに対する意識が低くなるのでミスをしてしまう危険性があります。
面接マナーを既に学んだという人も多いと思いますが、本番で実践できなければ意味がありません。
- 質問内容の想定
- 企業研究
- 面接マナーの理解
- 身だしなみ
- 持ち物チェック
すべてが志望企業に対するマナーにつながります。
もちろん失敗をすることも多いですが、しっかりと対策をしておけばリスクを回避できる確率は格段に上がります。
ミスをした場合でも、落ち込まず失敗した理由を分析して次に活かすことで格段にマナーは改善されていきます。
面接マナーでのミスを減らして志望する企業から内定がもらえるよう就職前から、社会人の気持ちになって取り組むようにしましょう。