【メモの魔力×自己分析】より深く自分を知る方法を紹介!

就活を行う中で最も大切といっても過言ではない「自己分析」
その方法論はさまざまな書籍やインターネット記事から得ることができます。

しかし溢れている情報の中から、自分に合う方法を探すだけでも一苦労な情報過多時代において、本当にためになる情報を探し出すのは一筋縄ではいかないはずです。

そこでお勧めしたいのが「メモの魔力」を活用した自己分析。
この方法は特別な方法でも楽な方法でもありません。
お伝えするのは基本に忠実な、オーソドックスな方法になります。

ただ、本質をしっかりと捉えているからこそやり切った後には一歩進んだ自分を感じることができます。

せん
こんにちは。19卒で現在大手上場企業に勤めております、せんと申します。
就活時には地方でありながら就活サイトを使いこなし、人材企業を中心に選考を受けておりました。
また、インターンでは多くの就活生にインタビューし、内定までのリアルな声を拾う活動も行っていました。

メモの魔力とは

2018年の発売からずっと売れ続けている「メモの魔力」だからこそ名前を聞いたことはある人が多いのではないでしょうか。

早速、本の概要と著者について見ていきたいと思います。

メモの魔力の概要

NewsPicks×幻冬社のコラボで2018年に発売され、発売直後の2日でなんと17万部も売れた大人気の本になります。

タイトルに入っている通り、メモの取り方を「ファクト・抽象化・転用」の例を元に具体的に身につけることができます。

しかしそれだけでなく、

  • メモを取る意義
  • メモをもとに言語化能力を身につける方法
  • メモをもとにアイディアを出す方法
  • メモを使って思考力を上げる方法

そして就活生になんといっても一番大切な

  • 自己分析の方法

までも詳細に書いてあります。

就活生はもちろん、上記学べるポイントに対して1つでも気になることがある方はぜひ一読してみてください。

著者「前田裕二」とは

前田裕二さんは実業家であり、SHOWROOM株式会社の代表取締役社長になります。ハーバードビジネスレビューの「未来を作るU -40経営者20人」にも選出されています。

そして、この記事でも紹介しているメモの魔力で「紀伊国屋書店年間ベストセラー大賞」も獲得しているベストセラー作家でもあります。さらに現在はスッキリのコメンテーターも行っているのでTVで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

このようにマルチに活躍している前田裕二さんを支えるのが「メモ」になります。前田裕二さんのエッセンスをこの記事や本から学んで頂ければと思います。

メモの魔力を就活生にお勧めする理由

お勧めしたい理由は前章でも書きましたが大きく2つになります。
本章では1つずつ説明していきます。

1.本当の自己分析が出来る

まず1つ目は自己分析。メモをもとに自分を知る技術を身につけてください。

難しいと感じてしまう自己分析ですが前田裕二さんが実際にメモを用いて自己分析を行っていく具体的なフローを学ぶことが出来るのでイメージが非常に湧き、自分の軸を見つけることが出来ます。

また表面上の、面接のためだけの自己分析ではなくより理解を深めるための「抽象化」についても記載してあり非常に学びになります。

“具体的に何をするか”までを徹底的に考えることで人生を変えていくことが出来ると書かれているように今だけで終わらない普遍的なスキルも身につけることが出来ます。

さらに付録として「自己分析1000問ノック」が付いてます。こちらについては後述しますが、1000問全てではなくても良いので就活生の皆様には必ずやって頂きたいと思います。

2.社会人になってからも活用できるスキルが身につく

先ほども少し触れましたが、本書で学ぶことにより今を乗り切るための学びだけでなくその先にある社会人になってからも活用できるスキルを身につけることが出来ます。

例えばメモを通して言語化能力を身につけること。社会人は「言葉」にする機会が格段に増えます。早い段階から学んでおくことで一歩進んだ社会人になることが出来ます。

また夢を叶えるための方法も学ぶことが出来ます。どう思考して、どう設計して、どう夢に近づくのか。これらを学び、自分自身のストーリーを深めていってください。

メモの魔力を就活に使うメリット

メモの魔力を読んで欲しい理由については先ほど説明しました。
次は使うことのメリットについて説明していきます。

1.即実践できる1000問ノックがある

特典付録として自己分析1000問ノックが付いています。

最初に断っておきますが、楽して、すぐに効果を得たい方には向いていません。ですが、本当に自分と向き合い理解を深めたい方には非常に参考となるワークです。

  1. 性格
  2. 経験
  3. 家族・親戚
  4. 友人・知人
  5. 勉強・仕事
  6. 趣味・嗜好

の7つの項目について各100問もしくは200問の質問が用意されており、レベル別に分かれているので簡単な部分からどんどん進めることが出来ます。

さらにこの本の編集者でもある箕輪厚介さんが、PDFで1000問ノックを公開しています。
一から手書きでなくこちらもうまく活用してみてください。

2.他の人の思考過程が覗ける

まずはこちらを見てください。

https://twitter.com/ptmecchi/status/1093151692793606151

これらはほんの一例になります。
ベストセラーだからこそ、同じように自己分析に向き合っている人たちの思考過程をSNSやネット上で見ることが出来ます。こうした投稿を見ることで、参考にすることはもちろん刺激を受けることもできます。

またアウトプットしていくことで他の人からのFB受けることが出来ます。抵抗ない方はぜひ積極的に発信してみてください。

余談にはなりますが、メモ魔会なるものも開催されているようですね。

メモの魔力を通じて新しい気づきだけでなく、共に頑張る仲間も見つけていってください。

メモの魔力を就活に使うデメリット

もちろんメリットもあればデメリットもあります。
本章ではデメリットについて2つ説明していきます。

1.取捨選択が必要

タイトル通り、闇雲に数に追われないでください。就活は1年間という長くも短い期間です。

1000問解いているうちにあっという間に時間が過ぎ去り、他のことが何も出来なかったという事態にもなりかねません。

今自分は何が足りていないのか。
何を知ることで一歩進めるのか。

自己分析をする目的をしっかりと定めて、取捨選択を行いながら1000問ノックに取り組むようにしてください。

また、目的なんてわからない。と思う方もいるでしょう。そのような方はまず直近である高校生・大学生の時期の質問から答えてみてください。

これらを答えていく中で、もっと深めた方が良いなと感じたもののみさらに中学生時代もしくは小学生時代まで深ぼっていきましょう。

2.手段の目的化に注意

前項にも付随しますが、就活において自己分析は目的ではなく手段です。
こちらがずれてしまうと、

700問やったから大丈夫!」
200問しかやっていいないから全然ダメだ・・・」

といった誤った判断を自分に下してしまうことになります。

自己分析は就活において「手段」です。

目的は人それぞれですが、例を挙げると自己を知ることで、「いきたい業界ややりたい仕事を見つける」、「自身がどうなりたいかを考える」、「何が幸せかを考え、それに沿った軸を定めることで企業を選ぶ」などになります。

もちろん自己分析をより深く実施するために数をこなすことは重要になってきますが、ただ数をこなすだけでは意味がありません。数と質を両立させながら、自分の目的に合ったペースで進めていってください。

この2項で「目的」という言葉が何回も出てきましたが目的ってどうやって決めるの?」と思われる方もいるでしょう。

安心してください。次章で目的の設定方法について説明していきます。
今は手段を目的の違いだけ認識しておいてください。


メモの魔力を活用【自己分析編】

それではお待ちかね、メモの魔力を使った自己分析を行う方法について説明していきます。

自己分析の方法

繰り返しになりますが、自己分析において一番重要なのは目的を定めることです。

就活は限られた期間で行う活動であり、その中でいくつもの壁を突破していく必要があります。

そのため1回1回の自己分析の効果を最大化する必要があるのです。毎回目的を定め、達成されるまで自己分析を行い、新しく出た課題=次の目的となり、また自己分析を行う。

この繰り返し行うことで自身と向き合うことが出来ます。最終ゴールは、ジョハリの窓でいう、「未知の窓」を知ることになります。(盲点の窓は他己分析で補います)

参考

参照お勧めサイト

https://potect-a.com/utilization/johari_window/

それでは自己分析の方法について順を追ってみていきます。

1.ファクトを書き出す

最初は今までの自分を知ることから始めます。

まずは1000問ノックの質問をもとに過去の体験や経験を書き出していきます。

自己分析は誰に見せるものでもないので嘘をつかず、自分をよく見せようとせずありのままに書き出してみてください。

思いつく限り書き出せましたか?

これが本書で言われるファクトに当たります。ファクトを書き出し切った、と思えるほど出し切ったら次に進みます。

2.抽象化する

次はファクトを抽象化していきます。抽象化とは集まってきたファクトを分類し、汎用化できるものへと変えていく作業になります。

例えば、自分の長所への答えとして辛抱強いがあがったとしましょう。それだけだと汎用性もなく、面接で答えたとしてもありきたりにしか聞こえません。

そこで、
どんな辛抱強さがあるのか(辛いことでも継続できるなど)、なぜ辛抱強いのか、その原体験はなんだろうか、などを深ぼっていくのです。

具体化は自分の意識に目を向けること、抽象化はWhyまで深堀りすることになります。

自己分析というと、具体化までで止まってしまうことが多いと思いますがそれではまだ本質ではありません。
必ず抽象化まで行ってください。

抽象化ができたら次に進みます。

参考
抽象化の訓練については本書でも紹介されている「抽象化ゲーム」と言われるものがあります。
良いアウトプットは前田さんにメンションをつけて発信して良いとのことなのでぜひ訓練がてらチャレンジしていきましょう。

3.転用する

そして最後に転用です。抽象化、すなわち汎用化された事象をもとに転用を行っていきます。

前田裕二さんは本書の中でこう述べています。

「具体的に何をするかまで書かないと人生は変わらない。」

つまり転用とは抽象化された事柄に対して結局何をするのかを考える作業になります。

ここまでが自己分析の一通りの流れになります。少し例も挙げておりますが、もし具体的に知りたい方がいたらぜひ本書を読んでみてください。

一連のステップが難しい人

もし、最初の段階で書き出しきれずに詰まってしまう人は以下の2通りの方法から始めてみてください。

モチベーショングラフ

一度は聞いたことがある言葉だと思います。
やり方から説明していくので、初めて聞いたよ!という方は他記事を参考にしてみてください。

①軸を描く
縦軸はモチベーションの+とー
横軸は生まれた時から現在までの時間の流れになります。

4象限のうち、右側2つのみを使っていきます。

②年齢に沿ってモチベーションの上下を反映させたグラフを書いていく
次に、各年齢ごとのモチベーションを反映させたグラフを書いていきます。モチベーションは深く考えすぎず、正の感情・負の感情と捉えて書いていってください。

③分岐点の出来事について深掘りする
最後に、②で書いたモチベーショングラフの分岐に起こった出来事について書き出していきます。これがファクトになるため詳しく書き出しましょう。

分岐とは正→負、負→正に切り替わるタイミングになります。

この作業を行うことでファクトを洗い出していきます。

家族や親戚、親しい友達など昔から自分と付き合いのある人に聞く

モチベーショングラフでも難しい人は、他の人に聞いてみましょう。出来るだけ昔から現在まで付き合いのある両親や親戚、友達であればさまざまな変化を見ているはずなので積極的に聞いてみましょう。

これをもとにモチベーショングラフを書いたり、ファクトを洗い出していってください。

メモの魔力の活用【思考力強化編】

最後に、メモの魔力で身につく、社会人になってからも活躍するスキルについても紹介していきます。

1.自身の考えを言語化する

メモを取るということは言葉にして記録を残すことに他なりません。

日常よく使う、すごいややばいなどと言った言葉を
抽象化してメモに残すことでどんどん言語化能力が上がっていきます。

普段から思考を言葉にする癖を身につけると、上司に対してもクライアントに対しても想いを齟齬なく伝えることが出来ます。

2.話を構造化する

メモを残すために話の流れを読み、構造化する力が大切です。議論を俯瞰でみることで物事を構造化していきます。

構造化とはPCのフォルダ分けのようなものです。常に粒度を意識し、今どのレベルの話をしているのかをメモを通して訓練することが出来ます。

3.気づきを具現化する

最後に、気づきを具現化する力すなわちアイディアを生み出す力が身に付きます。

「アイディアとは既存の要素の組み合わせである」

とアイディアのつくり方の著者であるジェームス・W・ヤングは述べています。結局新しいひらめきとは既存のものの掛け合わせや組み合わせから生まれていくのです。

そのためメモを取り普段からストックを蓄えていくことで新しいひらめきのタネを育てることが出来ます。

まとめ

メモの魔力を就活に活かす方法を紹介させて頂きましたがいかがだったでしょうか。

時間がない、忙しい中だからこそ本書を向き合い効率の良い、より本質的な自己分析を実施していってもらえたらと思います

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