就活サイトを一たび開けば、そこには多数の企業が紹介されています。それぞれの企業の売り出し文句を見れば、大体の概要はつかめるかもしれません。それでも、なかなか自分に合った企業を見つけ出すのは難しいことですよね。今回は、そんな悩みにぴったりの就活サイト、『Goodfind』について、実際に使っていた学生目線で紹介していきます。
本記事では就活サイト『Goodfind』の特徴や機能を、筆者自身の経験と合わせて紹介していきます。『Goodfind』では求人情報に加えて、企業とのマッチングやセミナーなど就活時に有利にはたらく無料のサービスが揃っています。
こうした『Goodfind』ならではのサービスについても詳細に解説していきます。就活サイト選びに迷っている方や、『Goodfind』の使用を検討している方、ぜひ参考にしてみてください。
こんにちは。21卒で就活マスターライターのダンです。
主にメガベンチャーやマスコミを見ていました。
部活をしながら5社のインターンに参加し、来春からマスコミ業界に入社予定です。
この記事の目次
Goodfindとは?
まずは『Goodfind』とはどんなサービスなのかを見ていきます。公式ホームページによると、
「真に社会で求められる知恵の共有」をテーマに掲げ、新産業・新事業に挑戦する企業と個人を応援する「もう一つの大学」でありたいと考えています。社会で活躍している先輩経営・事業家・プロフェッショナルから、これからの時代をたくましく生き抜くために必要な知恵を学ぶ機会を提供します。これからの新産業・新事業を創造するであろう有望な成長企業を見つける機会を提供します。そして、同世代の志ある刺激的な人たちとの出会いを提供します。
とあります。大学が学問を通じて教育機関(=学生への講義など)と研究機関(=論文発表など)の2つの役割を果たしているように、『Goodfind』も就活を通じて教育(=学生に学びの場を提供)と社会奉仕(=優秀な人材と企業のマッチング)の役割を果たしているのです。
Goodfindの魅力 2つ
次に、『Goodfind』の具体的な魅力について、使用者目線から2つ紹介します。
1.『厳選』された企業
『Goodfind』による企業の厳選は、同サイトの最大の魅力といっても過言ではありません。全ての企業の求人が掲載されるわけではなく、審査に合格した企業のみが掲載されています。掲載の基準として、ホームページには、”成長性、誠実な企業姿勢、優秀な人材を求める姿勢(出典: https://www.goodfind.jp/2021/company/navi )”などが挙がっています。
実際に掲載された企業を見てみると、最近は情報テクノロジー系のベンチャーが多めです。情報テクノロジーの分野は、日々加速する情報化社会やコロナ禍の影響を考慮すれば拡大市場であることは間違いありません。時代の先端に目を光らせ、これから伸びる企業やこれから拡大していく市場を優先的に掲載してくれている印象を持っています。
企業の厳選は、就活生、企業、『Goodfind』の3者全員にとってwin-winの仕組みだと思います。高収入・福利厚生の良さ一点張りや、有名度のみで企業が掲載されることはありません。むしろ、今後どのように伸びるか、入社後に学生がどのように成長できるかにフォーカスが置かれています。
従って、『Goodfind』を使用する学生は必然的に自己分析や先端業界のリサーチを行うことになります。また、企業としては将来設計のできた学生の応募が多く見込まれ、学生としても世間の評判に左右されない成長見込みの企業を知ることができます。
2.セミナーでスキルアップ
セミナーもまた、『Goodfind』ならではの魅力の一つです。セミナーは大きく2つに分けられます。1つは『Goodfind』主催のもの、もう1つは企業が主催するものです。
まずは『Goodfind』主催のセミナーについて解説していきます。セミナーは無料で、就活初心者向けのものから特定業界へ向けた応用的なものまで幅広くあります。各自の就活の進捗度やレベルに合わせて選ぶことができるのでとてもおすすめです。初心者向けのものとしては、自己分析、ロジカルシンキング、グループディスカッション対策などがあげられます。
自己分析は、目星の企業を見つけたり、ESを書くときに必須のスキルです。また、面接や選考直結インターンといった選考の初期段階ではロジカルシンキング、グループディスカッションのスキルが必要になってきます。
セミナーでは、ただ講義を聞くというよりも実際に手や頭を動かして進めていきます。個人的には、本を買って対策するよりも効果的だと思っています。応用的なセミナーの例は、選考対策会などがあげられます。選考対策会では、外銀やコンサルなどの難関企業に応募する人向けに、理論や難易度の高いディスカッションが行われます。
企業主催のセミナーも無料です。ただし、こちらのセミナーは選考ルートに直結しているケースもあり、より緊張感があることも少なくありません。企業によって、採用説明会メインのものから学生向けにビジネス論やキャリア論を講義するものまで幅広く用意されています。役員や社長が登壇することも少なくなく、現場の話を聞くのにはいい機会です。
私が就活をしていた時は原則、会場に足を運びセミナーを受けていました。しかし、コロナ禍ということもあり、今では『Goodfind』主催のセミナーは全てオンラインでの参加となっています。都心外の学生や部活動をしている学生も、今年は会場に出向かなくていいので参加しやすいと思います。移動時間もかからないので、時間を有効に活用できます。コロナ禍で不安や懸念も多いかと思いますが、オンラインセミナーなどはコロナだからこそ実現したものです。積極的に参加していきましょう。
Goodfind をおススメの就活生
今まで見てきたように、『Goodfind』には他の就活サービスにはないメリットが多くあります。この章では、実際どのような就活生におススメなのかを解説していきます。
自己成長をしたい
自己成長という言葉をよく聞きますが、極めてあいまいな言葉です。私なりに定義をすれば、以下の通りです。
2)柔軟な発想力を持つこと
これらの能力を若いうちにつけてから、転職をして新天地で輝くというのが自己成長を重視する就活生のロジックだと思います。『Goodfind』の紹介企業の中には、1年目から自分のクライアントを持ったり、入社数年でプロジェクトリーダーを任せてくれる会社も多いです。
若手に裁量を多く与え、責任感のある仕事に就かせてくれます。自分の担当を持つことで、自分の頭で考える問題解決力が身に付きます。成長志向の就活生にはおすすめです。
セミナー・インターンで場数を踏みたい
加えて、セミナー・インターンで高度なワークを経験したい就活生にもおすすめです。
紹介画像のように、『Goodfind』のセミナーはとても質の高そうなものばかりです。セミナーを通じて、今後のためになる情報とスキルを身に付けられます。従って、就活を始めたての人や、何から手を付けたらよいのか分からない人にもおすすめです。
不向きな就活生
正直に言って、『Goodfind』は万人受けする就活サービスではありません。以下にあげた軸で就活をしている学生は『Goodfind』で内定先を探すのには向かないかもしれません。しかし、インターン・セミナー自体は非常にためになるものですので、それら目当てで参加するのは大いにアリだと思います。
定時で帰りたい
『Goodfind』が紹介している企業の多くは伸びしろのあるベンチャーやコンサルなどです。ベンチャーは会社を大きくして前年度の利潤で翌年度よりよく会社を回していったり、新規分野を開拓していきます。そして、その年の利潤を翌年に… というサイクルを繰り返していきます。入社をするということは会社の拡大に両足を突っ込むことになります。
責任感のある仕事に就きたい人や自身の手で組織を大きくする経験を積みたい人にはもってこいですが、そのために自分の時間をより会社につぎ込むことが求められることが多いです。私がインターンに行ったベンチャーには仕事の優先順位が高めな「仕事人間」が多い印象がありました。
仕事に多くの時間を割くことを「やりがい搾取」と捉える人にはおすすめできません。繰り返しになりますが、セミナーやインターンなどに参加するのはありだと思います。内定目的での利用が非推奨だということです。
福利厚生を重視
ベンチャー企業に福利厚生が無いわけではありません。しかし、大手企業の福利厚生には敵いません。例えば、メーカーや新聞社など車移動が求められる企業の一部には免許代を負担してくれるところがあったり、大企業では潤沢な住宅保証が付いてくることがありますが、そうした補助は期待できません。福利厚生を活かして贅沢な暮らしをしたい人にはおすすめできないのが実情です。
実際に使ってみた
この章では、実際に『Goodfind』を使ってみた生の声をお伝えします。まず初めに、私の感想をまとめた上で、私の同期の声も3件ほどまとめます。
サイトの機能性No.1
使ってみて思うのは、使いやすさ、見やすさが圧倒的だということです。
画像の様に、セミナーは日付順になっているので、自分の都合のいい日に行われるイベントが一目でわかる仕様になっています。各セミナーには開催場所、時間、リード文が示されています。他の就活サイトより字が大きいのも魅力の一つです。
一般的な就活サイトでは、小さい字で膨大な量の企業が一覧されています。情報収集の時点で疲れてしまうことがあるかと思いますが。『Goodfind』は他のサイトよりも掲載企業が少ない分、ページを贅沢に使った見やすい画面となっています。
また、企業の絞り込み機能には、職種以外のカテゴリーも用意されています。例えば、『Goodfind』限定開催、少人数開催、ワークあり、トップの登壇…などです。自分の求める条件で業界の幅を越えて検索できるのでとても便利です。
「知の大学」
セミナーやインターンなどの経験ベースのワークに加え、独自の「学び記事」も豊富にそろえられています。サイトトップの「学び記事」をクリックすることで飛べる『Goodfind college』には良質な記事が揃っています。
取り上げられる記事は多種多様です。読んでおくべき本をまとめた記事、キャリア形成の記事、業界研究の記事、企業選びのポイントなど絞られたテーマで詳細に執筆されています。
また、コロナ禍を意識した記事も用意されています。
同期の意見
次に、私の同期の声を紹介します。取材に協力してくれたのは全員21卒の都内学生です。彼らの例あるな声も是非参考にしてみてください。
一人一人にあった企業の紹介
『Goodfind』は自分の理念や目標といった内面的な所までヒアリングをしてくださったので、とても信頼できました。紹介した企業のインターンに参加しましたが、どこも刺激的で、自分の価値観にあっていた所が多かったです。インターンでは優秀な同期にもたくさん出会え、再度、気を引き締めるきっかけとなりました(男性、旧帝大・文学部)。
いつまでも生きるセミナー知識
就活生の多くはいくつかの業界を見ていると思います。『Goodfind』のセミナーで学べることは、どこの業界に行っても通じるものです。例えば、論理的な思考力は商品の開発からプレゼンまで幅広く生きてくると思います。就活のためのスキルではなく、入社後もビジネスマンとして必要なスキルが身に付きます。(女性、早慶・法学部)。
面接合格率が悪すぎる
『Goodfind』の魅力の1つに優秀な企業を厳選していることがあると思いますが、面接の合格率はその分低いです。ESからインターンの合否まで2ヶ月以上かかることもざらでした。(男性、GMARCH・経済学部)。
改善点
ここまで、『Goodfind』の概要やおすすめポイントを生の声を交えて説明してきました。最後に、『Goodfind』のもう少し頑張ってほしいところを紹介します。どんなサービスにも改善点はあるものですから、以下の事を頭に入れた上で賢くサービスを使いこなしていく事が大切です。
学歴フィルターに加担?
GMARCH以下の学生の中からは「スタッフの返信が遅い」「面談が滞っている」という声があがっています。また、セミナーの中には「○○大学生向け」というものが存在しますが、どれもハイレベル大学のみの用意です。先述しましたが、『Goodfind』は単なる就活サイトというよりも優良企業と優秀な学生の橋渡し的なスタンスを取っています。この理念の裏側には、さほど優秀ではない学生には対応が悪いという事態があることは想像できます。真偽のほどは分かりませんが、一定レベル以上の大学ではないと紹介されない企業もあるそうです。
それでも、今後大きくなる業界で働きたい・若いうちにスキルや思考力を身に付けたいという全ての学生に『Goodfind』はおすすめできます。それは、掲載されている企業は「学歴フィルター」で学生をふるいにかけたりするようなことはないと思われるからです。掲載企業がほしい人材は、有名大学の卒業生ではなく、優秀で仕事のできる人材です。ベンチャーなど、小規模で毎年会社自体を大きくすることを目標にしている企業ほど、即戦力の人材を求めています。オープンソースのセミナーや各種インターンで経験を積めば、一般的な有名大学の学生と対等に戦える/凌駕する実力がついてきます。仮に『Goodfind』側が「学歴フィルター」によって学生を選別していたとしても、学生には自力で実力をつける機会自体は充分に残っています。「学歴フィルター」に臆することなく、「運営の対応が悪いこともある」程度の心持ちでいることが大切だと思います。
まとめ
『Goodfind』とネット検索すると、ハイクラスの学生と企業をマッチさせることに特化したサービスとの謳い文句が至る所から出てきます。とても排他的なシステムのように見えがちですが、サービスはごく一部の最上級大学生に限られているわけではないと私は考えています。むしろ、誰にでも開かれた就活道場であると思います。