【面接の自己PR】自己PR回答例文と3つの効果的な伝え方を紹介

「面接の自己PRで意識することは?」「自己PRの内容は長所と同じでいいの?」

これから面接にのぞむ就活生で、このように悩む方が多いのではないでしょうか。

面接の自己PRでは、3つのポイントだけ押さえれば面接官に効果的に強みをアピールできます。また、自己PRの内容は長所と別にした方がよいです。「自己PR」は自分を採用するメリットを伝えるものであり、「長所」は自分の人柄を伝えるものだから。

今回の記事では、自己PRをする際に心がける3つのことやアピール内容の選び方、回答例文を3つ紹介します。

あつし
こんにちは、21卒内定者で本記事の担当ライターのあつしです。
3つの就活サイトを使い、航空機や自動車業界の企業を中心に選考を受けておりました。
エントリーした5社の企業のうち3社から内定を頂き、21年からは自動車部品メーカーに入社予定です。

【面接の自己PR】自己PR回答例文と3つの効果的な伝え方を紹介

まずは自己PRのポイントを把握しておきましょう。紹介するポイントを押さえれば、面接でスムーズに自分の強みをアピールできます。

自己PRする際に心がける3つのこと

押さえるべきポイントは以下の3つです。

 

  1. 初めに強みを伝える
  2. 強みを発揮した経験を伝える
  3. 入社後に強みをどう活かせるか伝える

 

それぞれ詳しく解説します。

1.初めに強みを伝える

話すときは結論からです。自分の強みを初めに話すことで、自己PRで伝えたい内容を面接官が理解しやすくなります。

 

ただここで、アピールする強みはなんでもいいわけではありません。面接官は、応募者が会社に入って貢献してくれそうかを見ています。そのため、学生は企業が求める人物像を把握した上で、その強みをアピールする必要があります。

 

例えば、商社であれば「リーダーシップ性」、モノづくりの会社であれば「勤勉性」など、企業によってどんな人が欲しいか、さまざまです。

 

企業が欲する人物像は、企業のホームページや募集要項、パンフレットで知れます。求められている人物像を理解した上で、自分の強みを伝えましょう。

2.強みを発揮した経験を伝える

強みを伝えた後は、その根拠となるエピソードを話します。経験を交えて話すことで、説得力が増すからです。

 

例えば「勤勉性」をアピールするなら、その根拠として話す内容は以下が挙げられます。

 

経験を話す例:強みが「勤勉性」の場合
学生時代の期末テストでは、1ヵ月前に勉強を始めて1日8時間を勉強に費やしました。その結果、すべての科目で10段階評価のうち9以上を取ることができました。

 

定量的な情報を盛り込めば、自己PR内容の具体性が上がります。どのような行動をして、どんな結果が得られたのか。行動内容や結果を伝えて具体性を持たせ、自己PRの質を高めましょう。

3.入社後に強みをどう活かせるか伝える

最後に、自己PRで話した強みを入社後にどう活かせるのか、再現性を伝えます。

 

自己PRでは、再現性を伝えることが最も重要です。なぜなら、面接官が一番知りたいのは「強みを学生の環境ではなくビジネスの環境でどう活かすのか」であるから。

 

例えば「勤勉性」を強みとしてアピールするなら、以下のように再現性を伝えられます。

再現性を伝える例:強みが「勤勉性」の場合
学生時代に培った学び続ける力を活かし、立派なエンジニアになるため、入社してからも会社での勉強だけでなく家でも自己学習を行います。また、わからない点は先輩に積極的に聞いて、学びを続けていきます

 

上記のような前向きな姿勢は、面接官に「会社でも仕事に対して熱心に取り組んでくれそう」と好印象を与えられます。環境に左右されない再現性を伝えて、面接官に自分が活躍する姿をイメージさせましょう。

自己PRする内容の選び方

ここでは、アピール内容の選び方を解説します。具体的なポイントは、以下の3つです。

 

  1. 応募先の企業が求める人物像を把握する
  2. 主体的に関わった経験を話せる内容にする
  3. 長所とは別の内容にする

 

それぞれ分かりやすく解説します。

1.応募先の企業が求める人物像を把握する

1つ目は、応募企業が求める人物像を把握することです。面接官は「応募者は自社に合った人物なのか」を見ています。

 

例えば「チームワーク力」を重視する会社なら、「協調性」をアピールできると効果的です。そのために、自己分析によって自分の経験を振り返って、「協調性」をアピールできる経験を考えてみてください。

 

あつし
リクルートの調査によれば、90%の企業が採用で重視する項目に「人柄」を挙げています。自分が企業の求める人物像に当てはまるとアピールできれば、面接官からの印象がよくなり内定にグッと近づきます。

2.主体的に関わった経験を話せる内容にする

2つ目は、強みを発揮した経験を、主体的に関わったものにすることです。主体的に関わった経験であれば、応募者の人柄や考え方がでるためです。面接官は、応募者のことを深く知りたいと思っています

 

例えば「チームワーク力」をアピールしても、内容が「他人にいろいろ任せていたサークル活動」と「自分なりに頑張ったアルバイト」では、絶対に後者の方がいいです。頑張って過程で、面接官に「なぜその行動をとったのか」「なぜそう考えたのか」など、深堀りされても答えられます。

 

面接官の質問に答えて自分の内面を伝えられるよう、過去に本気で関わった活動を振り返ってみてください。

3.長所の内容とは別にする

3つ目は、「自分の長所」で話す内容と別にすることです。理由は、面接官に自分の情報をより多く伝えられるから。

 

あつし
そもそも面接は、応募者のことをもっと知るために行われます。そこで面接官は「応募者は自社に入って活躍してくれるか」「自社の雰囲気と合うかどうか」を見ています。

深くまで自分を知ってもらうために、自己分析を徹底的にして今までの体験を振り返ってみましょう。そうすれば、あなただけの強みや長所、素敵な体験があるはずです。

自己分析の仕方は、以下の記事を参考にしてみてください。

自己PRのNG回答例3選

ここまで、自己PRのポイントや内容の選び方を解説しました。そこで本章では、自己PRのNG回答例を紹介します。あなたの自己PRは、以下3つに当てはまっていませんか?

 

  • 企業の求める人物像とズレる
  • 内容に根拠がない
  • 内容が多すぎる

 

それぞれ分かりやすく解説しますね。

1.企業の求める人物像や能力とズレる

内容が企業の求める人物像とズレていると、面接官に自分が入社して活躍するイメージを与えられません。

 

例えば、応募企業の求める人物像が「慎重に考えて行動する人」だとします。そこで「考えるよりも先に行動する活発さが強みです」とアピールしても逆効果です。理由は、その強みを会社でどう活かすのか再現性が低い、と捉えられてしまうから。

 

面接官が知りたいのは「自社に入って活躍してくれるかどうか」です。効果的に自分をアピールするために、まず企業が求める人物像を把握しましょう。企業が求める人物像は、企業のホームページや募集要項、パンフレットに記載されているので、チェックしてみてください。

2.内容に根拠がない

強みを裏付ける根拠がないと、面接官は「本当にその強みがあるの?」と不安になり、よい印象が持てません。

 

例えば、「自分は考えるよりも先に行動する活発さが強みです。この強みを活かし、御社に入社してからも活躍できるよう頑張ります。」という自己PR。

 

どこか抽象的で、不信感を覚えませんか?活発さの根拠となる経験を話していないため、学生が本当に活発なのかわかりません。

 

自分の強みをアピールするときは、その強みを発揮した経験も併せて伝え、説得力を持たせましょう。

3.内容が多すぎる

自己PRの内容は1つに絞った方がいいです。アピールする内容が多いと、1つ1つの強みが薄く聞こえてしまい、どんな人物なのか印象づけが弱くなります。

 

例えば、「自分は活発さが強みであり、サークル活動では協調性も発揮しました。また、粘り強く勉強を続ける忍耐力もあります。」とアピールしても、何が言いたいのか伝わりません。結果として、面接官の記憶に残りにくいです。

 

アピールしたいことが多くあっても1つに絞った方がいいです。加えて、強みを発揮した経験において、直面した課題や困難にどのように立ち向かったのかも話しましょう。そうすれば、自然と質の高い自己PRになるはずです

自己PRの回答例文3選

最後に、自己PRの回答例文を3つ紹介します。アピール内容を、以下3つの場合に分けました。

 

  • 「責任感」をアピールしたい場合
  • 「計画性」をアピールしたい場合
  • 「忍耐力」をアピールしたい場合

 

例文を紹介した上で、文中のポイントを解説します。

1.「責任感」をアピールしたい場合

「責任感」をアピールしたい場合の回答例文
私は、責任感のある人間です。高校生の頃、吹奏楽部で部長を任されていました。それまで人をまとめる役割を全く経験したことがなく、部長に着任して最初のコンクールでは、部内を上手くまとめられずに地区予選で敗退してしまいました。これではいけないと感じ、個人練習・パート練習・全体練習の時間を配分して区切り、メリハリある練習スタイルに切り替えました。
その練習スタイルを1年間続けた結果、3年の最後のコンクールでは県大会で最優秀賞を獲得することができました。目標達成へ向けて最後まで諦めずに取り組んだ経験を活かし、営業企画のさらなるブラッシュアップの面で、お役に立てると考えております。
この例文のポイントは、以下の3つです。

 

  • 冒頭で結論を伝えている
  • 責任感を発揮した経験が盛り込まれている
  • 入社してからの再現性を伝えている

 

強みを初めに話すことで、面接官が自己PRの内容を理解しやすくなります。また、アピールポイントの根拠となる経験を伝え、説得力を持たせている点もポイント。

 

最後に再現性を伝えて、会社に貢献する姿を面接官に想像させています。再現性を伝えることで、「自分は会社に適した人材である」とアピールできます。

2.「計画性」をアピールしたい場合

「計画性」をアピールしたい場合の回答例文
私の強みは計画性とそれを成し遂げる力です。いつまでに〇〇をするという明確な目標を掲げ、目標を達成するには、いつ・何をすればいいか計画を立て、実行してきました。
大学入学時は学科100人中80番目の成績でしたが、期末試験のたびに、「今回は何番以内に入る」と目標を立て、そのために、問題集の内容をテスト3日前までに2回解くなど計画を立てて実行したところ、3年時には30番以内に入るようになり、4年時には10番以内に入るようになりました。この経験を活かし、スケジュール感が重視される設計業務の面で貢献できると考えております。

この例文のポイントは、以下の3つです。

 

  • 冒頭で強みを話している
  • 経験の中で定量的な情報を入れている
  • 再現性をしっかり伝えている

先程の例文と同じく、まず結論から話すことで、どんな内容かはっきりさせています。また経験の中で数字があり、強みを発揮した過程がわかりやすいのもポイント。定量的な情報は、自己PRの具体性が向上します。

 

再現性を伝える箇所では、職種の特徴を把握した上で自分の強みをアピールしています。そうすることで、面接官に「設計業務がしたい熱意」を伝えられ、結果としてよい印象を持ってもらえるでしょう。

3.「忍耐力」をアピールしたい場合

「忍耐力」をアピールしたい場合の回答例文
私の強みは粘り強い忍耐力です。入学して初めての野球部の試合は補欠からのスタートでした。その悔しさをバネに、毎朝300回・夜700回の素振りを続けたところ打撃に自信を持つことができ、試合に出た際は打率4割を記録しました。そして毎日の素振りを粘り強く続け、結果が出たことでチームメイトや監督からの信頼も強くなり、最後の公式戦では4番打者を任されました。この経験を活かして、営業職の面で粘り強く仕事に取り組み、御社の売り上げアップに貢献します。
この例文のポイントは、以下の3つです。

  • 冒頭で結論を述べている。
  • 努力の過程がわかりやすい
  • 再現性を伝えている

 

この例文でも、冒頭で強みを伝えています。また努力したエピソードがしっかりと盛り込まれている点もポイントです。「補欠スタート」という一見マイナスな出来事でも、そこからどう努力して成長したのかを話しています。そのため、忍耐力を持っている根拠となり、説得力が増します。

 

最後に、仕事にどのように活かすかを伝えており、会社に貢献する姿を面接官にイメージさせているのもよい点です。

まとめ

今回は、面接における自己PRの伝え方や内容の選び方、回答例文を紹介しました。

 

自己PRの内容を考える際に大切なのが、自己分析です。というのも、似たような内容であればすぐにわかってしまい、面接官の印象に残りにくいためです。面接官は毎年何人もの「自己PR」を聞いています。

 

企業が求める能力を把握した上で、自己分析で自分だけの強み・経験を見つけましょう。そうすれば、面接官の記憶に残る自己PRになります。自己PRを考える前に、改めて自分の経験を振り返ってみてください。

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