世の中にはOB訪問の方法がたくさんあります。しかし、未だに多くの就活生が希望企業の社員に出会うことを難しく敷居が高いものだと感じているのではないでしょうか。
そんな玉石混交なOB訪問ツールの中で、第一志望の企業から無事内定を獲得した筆者が今回はお勧めの就活サイトを紹介したいと思います。
当時はメーカー・エネルギー業界を中心に就活を進めて、第一志望の大手メーカーで無事内定を頂き、現在は研究開発業務に携わっています。
※本メディアオススメの就活サイト3選※
1.Offerbox
ー企業側からスカウトが来る逆求人サイト
ー登録企業数7883社を突破!
2.dodaキャンパス
ーオファー受信率98%の高確率
ー大手教育系企業ベネッセが運営する信頼できるサービス
3.キミスカ
ー登録学生数60,000人の人気サービス
この記事の目次
【Matcher(マッチャ―)の評判】内定者の体験談・口コミまとめ
今回ご紹介する就活サイトはMatcher(マッチャー)です。Matcher株式会社が提供している本サービスは、OB訪問ツールに定評があります。今回は実際にMatcherを利用した私が、体験談を交えながらご紹介します。
そもそもMatcherとは?
Matcherは「新しいOB訪問のかたち」と銘打っている通り、就活生と社会人を繋ぐOB訪問の就活プラットホームです。これまで就活生はOB訪問をするために、大学の人脈を辿ったり堅苦しいメールのやり取りを繰り返したりと、聞きたい人に聞きたい事を聞くのが大変な状況でした。そのため、MatcherではこのOB訪問の敷居を低くするために、誰とでも手軽に就活生が社会人と交流をできる場を整えています。
Matcherの特徴3選
Matcherのサービスには3つの特徴があります。
- 「就活相談にのるので○○してくれませんか」というユニークなスタイル
- 就活生のOBレビューを見て自分に合ったOBを選べる
- 手軽にOB訪問を申し込めるチャット機能
以下で説明します。
「就活相談にのるので○○してくれませんか」というユニークなスタイル
Matcherではこの就活サイトならではのスタイルがあります。
それは、OBが必ず一つ「就活相談にのるので○○してくれませんか」という「ギブアンドテイクプラン」を一つ提示していることです。たとえば、「就活相談にのるので、最近の就活事情について教えてください」などです。
これは、OBからもかならず一つ「お願い」を就活生側にすることでウィンウィンの関係を構築し、就活生が質問しやすい雰囲気をつくる意図があります。
就活生は実際にサイト上で、希望のプラン・社会人を選んでOB訪問を申し込むことができます。
就活生からのOBのレビューがみられる
レストランに行く際に事前に口コミを確認するように、OB訪問相手を決める際にも就活生がつけたレビューを参考にすることができます。レビューは5段階評価とコメントで行われていて、筆者は評価数と高評価率が高い社員を選ぶようにしていました。
手軽にOB訪問を申し込めるチャット機能
就活生は登録している社会人にチャットで手軽にOB訪問をすることができます。
典型的な挨拶やお決まりの自己紹介はテンプレートとして保存することができるので、一度テンプレートを作成すれば、OB訪問の申し込みが5分でパパっと済ませることができます。
また、基本的にチャットは残るため、一度OB訪問をした相手に再度申し込むことも可能です。
Matcherのメリットは?
Matcherのメリットは以下の4つです。
- 自分の出身校以外のOBにも出会える
- 会社・職種・年次において幅広いOBに出会える
- OB側のサービスをうけられる
- 登録が簡単・別のサービス勧誘がないため気楽に使える
1つずつ説明していきます。
メリット①:自分の出身校以外のOBにも出会える
筆者はMatcherの最大のメリットは「出身大学以外のOBとも交流できる」ことだと考えています。
みなさんは行きたい企業の社員にOB訪問をしようと思ったらどうしますか?
筆者は就活当時、知り合いにツテがないか聞いたり、大学の就活課に行って社会人の連絡先がないか必死に探したりしていました。しかし、この場合目当ての人に行き着くまでが非常に大変です。さらに筆者の志望企業は学歴フィルターがあったため、通っていた大学レベルでは中々内定を得るのが難しい企業でした。
そのような自分の大学出身の社会人が少ない場合はMatcherが非常にお勧めです。自分が希望すれば、出身大学関係なくOB訪問を申し込むことができます。同じOB訪問サイトでも「ビズリーチ」では自分の出身大学の社会人にしか会えないという制約があるので、これはMatcherならではの魅力です。
メリット②:会社・職種・年次において幅広いOBに出会える
Matcherでは基本的に会社・職種・年次様々な社員が登録しています。ベテランの社員から内定者までいるため、同じ企業の社員でも複数の社員と会うことで、多角的に企業を知ることができます。
また、自分の人脈で会える人はせいぜい自分より3つ上ぐらいの若手社員が限界でしょう。そのため、入社10年目以上のベテラン社員にOB訪問できる方法はMatcherのようなサービスを活用するしかありません。
メリット③:OB側のサービスを受けられる
実はMatcherではOB訪問ができるだけでなく、OB側のサービスを受けることも可能です。このお願いの中には、「お茶おごってください」といったかわいいものから「ES添削させてください」など就活生側にお得な「お願い」が提示されることも多いです。
筆者は、このプランを利用して、OB訪問だけでなく同時にES添削や面接練習なども見てもらっていました。
本命企業だと、実際の面接情報や模範回答集など非常に重要な情報も手に入るので、活用するかしないかでは大違いでした。
メリット④:登録が簡単・別のサービス勧誘がないため気楽に使える
このMatcherですが、登録は自分のアドレスや出身校など基本的な情報を入力すれば簡単に登録できます。
(もちろん経歴や自己PR文などを充実させたほうがOB訪問の申し込みを快諾してもらいやすいです)
OB訪問の申し込みも希望の社会人にLINE感覚でチャットを送るだけで完了する非常に手軽な手順でできます。
また、一つの就活サイトに登録するだけで別のサイトからメールが来ることや、電話がかかってくるなどが煩わしい勧誘はMatcherではほとんどありません。
Matcherはこのような面倒な手続き、勧誘等がほとんどないところも魅力の1つです。
Matcherのデメリットは?
Matcherのデメリットについて以下に解説していきます。
デメリット:知名度が低いため、業種によってはOB側の人数が少ない
まだまだ新しいサイトであるため、このサイトの知名度はそこまで高くありません。
そのため、人材系、IT系、コンサル等はOBが比較的充実しているものの、メーカーはまだまだOBの人数は多くありません。
そのため、3月など本選考が活発化するころに大手企業の社員にアポを取ろうとしても1カ月取れないこともあるほどです。
この対策としては、就活が活発化する年末までにある程度OB訪問を済ませておくことがお勧めです。
経験談:Matcherは安全に使える?
数年前に別のOB訪問サイトを活用して、OB側が出会い目的で就活生を呼び出してセクハラをするなどという事件がありました。そのような事件から、Matcherでは本人確認の推奨・サイトの監視を進めています。
結果からいうと、筆者はMatcherを活用して何度もOB訪問を活用してきましたが危険・不快な経験をしたことはありません。
しかし、OBの身分証明や所属企業の確認がMatcher側でできていないOBも多く、どうしても外で会う分には監視しきれないという現状があります。そのため、就活生は自己防衛をすることが必要です。以下に筆者の自己防衛法を紹介します。
企業公認かチェックしよう!
OBの名前の横についている緑あるいはグレーのマークは本人・所属企業の確認ができているかどうかを示したものです。
緑→身分証明書の提出により、確認済み
グレー→未確認
なので、筆者は極力緑マークのOBを選んでいました。
また、できる限り同性の社員を選ぶ、カフェなど人の目がある場所で会う(個室×)、就活生からのレビューが多いOBを選ぶ、など徹底したチェックを心がけましょう
Matcherの使用時のコツは?
Matcherを使って、10人以上の社会人にOB訪問をしてきた筆者が心がけていたことについて、説明していきます。
1.プロフィールを充実させる
名前や大学などの基礎情報を申し込めば、Matcherは利用を開始できます。しかし、是非「学生時代に頑張ったこと」と「自己PR」の欄はしっかり充実させてください。OB訪問を承諾しやすくするだけでなく、OB訪問時にコミュニケーションを円滑にするためです。
実際に、筆者がお話しした社会人の方は事前に自己PRに目を通して、就活生の人となりを知ろうと心がけてくださる人が多かったです。そのため、「○○さん(筆者の名前)の性格だとうちの会社に向いていると思うよ」「○○さんの強みはうちの会社ではこの職種で活かせるんじゃないかな」と毎回有意義なアドバイスを頂いていました。
2.礼儀を忘れず動機を丁寧に記入する
Matcherは手軽だからこそ、軽い気持ちで社会人と連絡してしまいがちです。しかし、たとえチャットでも礼儀はビジネスメールと同じように意識して書きましょう。また、筆者は必ず「なぜ、OB訪問相手として相手を選んだか(OBの所属企業の志望動機がおススメ)」「実際に聞きたい事は何か」をできるだけ具体的に書いていました。
上記で書いた通り、人気企業の社会人へのOB訪問が奪い合いになるのはMatcherでも同じです。他の就活生に埋もれないために、筆者はしっかりアピールしていました。
また、実際に面談当日までに事前に回答を用意してくれる社会人の方もいるので、その点でもおススメです。中には、事前に気になる職種・部署を書いておいたら、その部署の方にリサーチをしてくれていた方もいて、社会人側の手厚いサービスに驚いた経験があります。そういう恩恵は、就活生側の熱意に比例して返ってくると当時は実感していました。
3.OB訪問後のお礼メールでも気を抜かない
OB訪問の後のお礼メールで筆者は3つ必ず意識して書いていました。それは、感謝の言葉、響いたOBの発言、フィードバックの要望です。この中で一番大事なのが、フィードバックをOBに求めることです。
筆者は「将来のキャリアについて具体的に考えられている」「OB側からの質問に対して、悩みながらも真剣に言語化しようという意思が見られて好感がもてる」というフィードバックを頂き、それ以降は強みとして前面にアピールしていました。OB訪問も面接の練習だと思って有効活用するのがおススメです。
Matcherと併用すべき就活サービス
次にMatcherと併用すべき就活サービスを3選紹介していきます。
実際に私も使っていて非常に良かったものもあるので、こちらも合わせて登録することをオススメいたします。
1.Offerbox
1つ目が、Offerboxです。
Offerboxは企業側からスカウトが来る逆求人サイトで、日本では最大級のサービスとなっています。
実際に登録企業数は、登録企業数7883社を突破と非常に求人数のバラエティーなども飛んでいる点が魅力の1つです。併用する事で、実際に選考に進める数が増加し、経験を早く積むことが出来ます。より詳しく知りたい方は以下の記事からチェックしてみてください。
2.dodaキャンパス
2つ目に、dodaキャンパスです。
dodaキャンパスは、就活エージェントの1つで、大手教育企業であるベネッセによって運営されている点が安心な点にも繋がります。
また、オファー受信率が98%と非常に高確率な点も魅力であると言えます。就活エージェントの良い点として担当のアドバイザーさんが付いて面談等をしてくれるため、多くの就活生を見てきたプロの視点からどのようにすればいいのかアドバイスをもらえるためオススメです。
3.キャリアチケット
3つ目に、キャリアチケットです。
「2020年満足度の高い新卒エージェントの中で“1位”」に選ばれた人気の就活エージェントです。各学生に合った企業を1人あたり平均5社の紹介をしてくれる「量より質」の就活を実現しています。2017年からサービスが開始され、無料なのにもかかわらず内容がとても充実していることから現在では10万人を超える就活生が活用しています。
まとめ
それでは本記事をまとめていきます。
- Matcherは手軽にOB訪問を申し込める就活プラットホーム
- 出身大学・年次・職種に関係なく、様々な社会人とマッチングすることができる
- 自分で安全にOB訪問ができるように細心の注意を払おう
OB訪問は間違いなく数をこなすほど、自分の就活スキル向上や企業情報の獲得につながります。そのため、手軽に使えるMatcherは間違いなく就活生にお得だといえます。
安全に効率よく就活を進めていきましょう。