2月になって、就職活動が本格的にスタートする時期。就職活動の面接では、面接官にさまざまな質問を投げかけられます。中には、なんて答えればいいかわからない質問があると思います。

今回は、1度は面接で質問されたことがあるだろう「あなたにとって仕事とは」という質問をされたときに、どうこたえるのが正解なのかわかりやすい回答例も一緒にご紹介していきます。

あきほ
本記事ライターのあきほです。在学中、都内就職を目指し就職活動をしました。
4年生の春から就職活動をはじめ、旅行業界、IT業界、人材業界など
さまざまな企業様から内定をいただき、現在はIT企業で働いています!

面接で「あなたにとって仕事とは」と聞かれる意図を解説!


この記事を読んで、面接官に「あなたにとって仕事とは」と質問された時に「仕事していないからわかんない」とは思わず、適切な回答ができるように準備しましょう!まずは、その質問の意図から把握しておくことで、この質問に対する回答を考えていきましょう。

面接官が「あなたにとって仕事とは」と聞く質問の意図 

就職活動の面接では、面接官に難しい質問をされることがよくあります。その中のひとつが「あなたにとって仕事とは」という質問です。この質問をする企業は意外にも多く、多くの学生が頭を悩ませています。

面接官は「あなたにとって仕事とは」という質問をすることで、学生と企業の相性やその人の人柄を見ています。この意図に気付かずに回答をしてしまうと、面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。

面接官にいい印象を残すためにも、しっかりと面接官の質問の意図を理解したうえで回答を考えておく必要があります。また、自分自身でも「自分にとって仕事とは」と考えることで、働くイメージや会社選びの軸を考えることができるようになるので、しっかりと準備してから面接に臨むようにしましょう!

面接官が質問で見ていること4選

面接官が「あなたにとって仕事とは」という質問で見ている4点について説明します。しっかりと、面接官の質問の意図を理解し、何を見られているか考えながら、回答を準備しましょう。

①仕事に対する価値観を見ている

「あなたにとって仕事とは」という質問では、面接官はその人の仕事に対する価値観を見ています。また、人によって仕事に対する価値観は違うため、この違いからその人の個性を知ろうとしています。

企業は、採用で仕事に対して熱意がある人を求めています。この熱意が、仕事に対する価値観にあると好印象です。しかし、だからといって面接官に口先だけの面接用に用意した熱意を伝えても意味がありません。何百人もの学生を相手にしてきた面接官には、口先だけの回答だと見抜ぬかれてしまい、悪印象を与えてしまいます。

そうならないために、事前にしっかりと仕事に対する価値観を考えてみることで、面接で聞かれた際に、焦らずに自分の熱意を伝えることができるように準備していきましょう。

②人柄を見ている

 

面接での質問は、ほとんどがその人の人柄を見ていると思ってください。そのため「あなたにとって仕事とは」という質問も、面接官に人柄を見られています。

企業に入ると、さまざまな人との関わりの中で協力して仕事をこなす必要があります。また、企業は、一緒に協力して仕事をしたいと思える人材を探しています。人柄が悪い人とは、一緒に仕事をしたいと思えず、協力することもできません。面接の回答の際は、自分の人柄の良さをアピールできるようにしましょう。

また、仕事では社内の人だけではなく、取引先のお客様との関りもあるため、人柄が悪い人は信用されません。その人の人柄は、会社の評価にも直結するため、面接では人柄を見られていると意識して臨むことで、信用してもらえるようにアピールをしましょう。

③会社にマッチするか見ている

「あなたにとって仕事とは」という質問では、面接官はその人が企業にマッチするかという点をみています。質問に対する回答やその人が、企業の社風や文化、経営理念などにマッチするかは重要なポイントです。

企業はできるだけ長く会社に勤めてくれる人材を求めます。せっかく採用した人材が、会社の社風や文化になじめずに早期離職してしまったら、企業にとって採用ミスの赤字になってしまいます。そうならないために、面接官は採用の際にミスマッチがないように、その人が会社の社風や文化、経営理念に共感をし、企業にマッチしているかを面接で見ています。

いくら意欲や能力があっても、企業の目指すべき方向に共感できず、面接で聞かれた質問の回答が、企業の企業理念や経営理念に合わないものだったら、その企業では活躍ができません。企業は、会社に長く定着し活躍してくれる人材を求めているため、「あなたにとって仕事とは」という質問でも、企業の求めるものに共感した回答ができるようにし、企業にマッチしていることをアピールしましょう。

④仕事に対する意欲を見ている

「あなたにとって仕事とは」という質問をすることで、面接官はその人の仕事に対する意欲を見ています。その人の仕事に対する意欲を知ることで、入社後どのくらい仕事に真剣に取り組んでくれるかを考えています。

学生は就職活動の際、企業に能力ではなく意欲を見せることが大切です。企業は、仕事に対しての意欲が高い人材が欲しいです。せっかく採用した人材が、仕事に対する意欲がなく、成長してくれなければ意味がありません。特に新卒採用の場合は、能力がないことも理解しており、即戦力をではなく、意欲的に仕事に取組み成長してくれそうな人材を重視して採用をします。

企業に就職してからの成長は重要であるため、面接では成長するために仕事に対する意欲をしっかりもっているという意思をアピールすることが重要です。この点を意識して、面接では、自分が仕事にどれだけ意欲的に取り組めるかを面接官にしっかり伝えましょう。

「あなたにとって仕事とは」を考える際に必要なポイント4選  

「あなたにとって仕事とは」という質問に対しての回答を考える際に、大切なポイントが4つあります。「仕事をしたことがないからわからない」と本番で悩まないように、しっかりとポイントをおさえて回答を考えて面接の準備をしましょう!

①自己分析で自分を知る

就職活動では自己分析は欠かせません。

今までの自分の人生を振り返ってみましょう。「何に夢中になっていたか」「どのような経験をしてきたか」「失敗や挫折をした時にどうやって乗りこえてきたか」など、さまざまな出来事を振り返ってみてください。その経験から何を学び、どのような結果が生まれたか深く考えることで、自分の適性やモチベーションの要因が明確になります。

自分の適性やモチベーションの要因を知ることは、仕事でどのような場面でモチベーションが上がるかをしるきっかけになるので、ぜひ自己分析は時間をかけてしっかりやってください。

②自分にとって大切な価値観を考える

自己分析を通して自分のモチベーションの要因や適性がわかったと思います。今度はそれらを仕事に当てはめてみましょう。

仕事に当てはめたとき「これだけは絶対に譲れない」というものがあると思います。自分で考えた譲れないものが「あなたにとって仕事とは」の軸となる価値観です。

就職活動の際、「福利厚生が充実しているとこ」「土日休みのところ」「できるだけ収入がいいところ」などさまざまな希望があると思います。これらは一般的に「Want(希望)」と考えましょう。「あなたにとって仕事とは」という質問を答える際に大切になるのは、Wantではなく「Must(絶対)」です。「これがないと絶対にだめ」というものを考えてください。「これがなくては、仕事ができない」と思えるものを軸とすることで、回答の際に面接官に熱意をアピールすることができます。

もし難しいようでしたら、まずはWantのものを消していってみましょう。そこで最後に残ったものが、あなたにとって最も重要な価値観で在り、仕事の軸となるものです。

③OB,OG訪問で「仕事」について知る

自分の仕事の軸を考えたけど、多くの就活生は仕事をしたことがないため仕事に対するイメージがなかなかできないと思います。特に就活生にとって仕事とは、ネガティブなイメージが多いと思います。

この問題を解決するために、実際に働いている人に質問をしてみることをおすすめします。特に自分の希望する企業のOBOG訪問をするのがベストです。実際にその会社で働いている人の話をきくことで、「何にやりがいを感じているか」「仕事の楽しさは何か」を聞くことができます。特に仕事を楽しんでいる人に話を聞くことで、ネガティブなイメージを変えることができるので、イメージがしやすくなると思います。また、仕事のいいことばかりではなく「仕事の大変なところ」などを聞くことで、仕事の本質を知ることができます。

仕事の本質を知ることで、「自分にとって仕事とは何か」と深く考えられるようになるので、ぜひOB,OG訪問をしてみましょう。

④自分が働く姿をイメージして考える

実際に働いている人の話をきいて仕事の本質を知ったら、次は自分に置き換えて考えてみましょう。実際に自分が企業に勤めたとき「どういう仕事がしたいか」「どういった面でやりがいを感じたいか」など具体的に考えてみましょう。 

具体的にイメージを膨らますことで、自分の仕事軸がはっきりするというメリットだけではなく、面接で迷いなくこたえることができるようになるので、面接官に「よく考えられている」と好印象を与ることができます。

「あなたにとって仕事とは」のベストな回答方法

面接の回答では、構成が大切です。短い時間の中で、面接官にわかりやすく伝わる構成をお伝えします。伝わりやすい構成を意識して回答できるように準備しましょう。

①結論から言う  

面接で回答をするときは、自分が主張したいことを最初に述べましょう。そのあとに、根拠となる理由を述べるのが伝わりやすい回答の構成です。

今回の結論は「あなたにとって仕事とは」という質問に対する、自分の価値観です。「私にとって仕事とは○○です」と、最初に明確に伝えることで面接官に熱意をアピールしましょう。

例えば、仕事で自己成長をしたいと考えている人は「私にとって仕事とは、仲間と信頼関係を築きながら自己成長をする手段です」と冒頭で述べてみましょう。自分だけではなく、仲間と協力するという協調性をアピールしながら、仕事を通して成長する意欲もあるということを伝えられます。

また、夢のためと考える人は「私にとって仕事とは、自分の夢を叶えるための手段です」と述べてみましょう。夢というしっかりとした目標を持っているため、仕事に熱意を込めて取り組んでくれると面接官に思われ、自分の仕事に対する熱意をアピールすることができます。 

②理由を述べる

結論を述べた後は、根拠となる理由を述べましょう。冒頭で結論を明確に伝えても、そのあとの理由が矛盾していたら説得力がありません。

冒頭で伝えた結論の根拠となる理由を、具体的に述べ説得力をつけることが大切です。その際に、自分の経験から理由を述べるだけではなく、企業の経営理念や企業理念を踏まえて述べると、面接官に好印象を与えることができます。

企業は、会社にマッチする人材を求めています。事前に企業の経営理念や企業理念を調べておき、共感部分を回答に含めて述べると、その企業との相性の良さを面接でもアピールすることができるのでおすすめです。

③入社後の目標を述べる

最後に入社後の目標を述べて締めましょう。結論と理由を述べただけでは、その後どうするか面接官にはわかりません。自分にとって仕事とは何か、どのように考えているのかを伝えたうえで、入社後どのように取り組んでいくかを述べると具体性が増します。

入社後の目標は、企業で自分がどのように活躍できるか、どのように取り組んでいきたいかを述べましょう。入社後の目標を具体的に述べることで、面接官に入社後のイメージがしっかりできているという、志望度の高さと仕事に対する意欲をアピールすることができます。

まとめ

面接では、さまざまな質問をされます。これらの回答を考えることは自分の価値観に気付くきっかけになります。今回の「あなたにとって仕事とは」という質問に対する回答も、事前に考えることで仕事に対する価値観に気づき、仕事の軸を見つけることができるでしょう。

自分にとっての仕事の軸を見つけるためには自己分析は欠かせません。自己分析で自分自身をしっかりと理解することで説得力のある回答できるように準備しましょう。

今からでも遅くありません。しっかりと自己分析をし、自分にとって大切な仕事の軸をみつけ、自分に合った企業をさがしてみてください。

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