【志望動機】通過率9割越えのESを書く方法 6ステップ紹介

志望動機はほぼすべてのエントリーシートの設問にある質問です。

実際に多くの企業では、志望動機がその後面接まで通過するまでも、またその後内定を勝ち取るにあたっても非常に重要な要素となっております。

本記事では、重要な設問である志望動機の書き方に関して筆者の経験も交えながら詳しく説明していき、例文なども紹介していきます。

【内定ESのコツ】通過率9割の志望動機を書く方法

戦略コンサルティング業界等、志望動機をそこまで重視しない業界はありますが、基本的には非常に重要な設問です。企業が採用するかを判断する上で志望度は非常に大きな判断軸であり、それは志望動機からも伝わってきます。

筆者は外資系メーカーを中心に受けていましたが、どの企業でも一次面接から、なぜ志望するのかを面接で何度も聞かれていました。

そんな重要な志望動機を考えていく上でのコツや、書き方のステップを本記事では紹介していきます。通過率9割を超えるための志望動機のブラッシュアップ方法をチェックしてみてください。

筆者が低学歴ながらもエントリーシートがほぼ通過していたのは、徹底的なブラッシュアップによるものだと思います!

志望動機の書き方 6ステップ

志望動機の書き方に関して、筆者は志望動機を詰めていくステップとして6ステップを取っていました。この例は必ずしも正解というわけではなく、一つの例として、自分起点で企業への志望するロジックを形成していった例です。

具体的な6ステップとして以下の通りです。

  1. 何したい?何になりたい?
  2. なぜそれをしたい?
  3. なぜその業界?
  4. なぜその企業?
  5. なぜその職種?
  6. なぜ私を採用する必要がある?

それでは各ステップに関して詳しく紹介していきます。

, 何したい?何になりたい?

初めに上位概念として自分の目標や、やりたい事、なりたい人物像を書きます。ここでは、自分を突き動かすモチベーションの部分を掘っていきます。

ここでの書き方は2パターンあると思います。

①To doで書く→自分のしたいこと、将来達成したい事
②To beで書く→なりたい人物像・得たいスキル

To doで書く場合は、自分のやりたいことを具体的に書いていきましょう。その上で、具体化していく際に、Where(どこで)、What(何を)、How(どのように)、行っていきたいかを考えましょう。やりたいことを書く際に、具体的に言語化したほうが採用官も納得しやすい傾向にあります。

自分がどのような経験をして、その仕事をしたいと思うようになったのか。共通している・似たような経験をしたから、この仕事を将来もしたいというのは非常に繋がりもある上に、納得感もありますよね。

基本的にTo doの方がイメージしやすいかもしれないですが、外資系企業やコンサルティングファームだとTo beに関してもよく使われる志望動機かなと思います。よくある例としては、以下のようなものがあります。

例①スピード感を持って成長できる環境を求めているから
例②問題解決能力を向上させたいから

基本的にどちらで書いても構わないですが、To beは企業による点もあるので注意が必要です!

, なぜそれをしたい?

次に具体的になぜそのことをしたいのか、そのような人物になりたいのかの理由を深掘っていきます。どんなことをしたいのかを提示したうえで、必ずセットでその理由・根拠を主張しましょう。何故したいのかを常に考えながら、伝えていくことで想いの強さを表現することが出来ます。

何故の部分は基本的に、自分の小中学校などの経験や育ちが大きく関係していることが多いので、過去を振り返りながら、なぜ自身の琴線に触れたのかを考えていく必要があります。例えば幼少期の経験が今の自分のモチベーションに大きく影響している例として、以下のようなものがあります。

「何したい」の一例
(What)→私は、周りの人を幸せにしたいです。
(Why)→なぜなら、私は幼少期からピアノをやっていてピアノのコンクールの際に、観客の方々を笑顔にすることが出来たことが、自分の中で最大の幸福感を得たからです。

この例は、ピアノをしていたという経験から自分自身が人を幸せにする・笑顔にすることが満足感に繋がると感じた原体験となっていますね。このように根拠を示すうえで、自己分析・自己理解はマストの作業となり、それが深く出来ていればいるほど、面接官の納得感も高まります。

, なぜその業界?

次に、なぜその業界を志望しているのかを書いていきます。前半で示したやりたい事、なりたい像に近付く上でなぜその業界が適しているのかを説明していきます。

ここでは、その業界の提供サービス・価値や業務内容を理解したうえで、なぜその業界が適しているのかを説明していきます。業界ごとの提供サービス・提供価値を理解しておくことは非常に重要です。

提供サービス→その業界・企業が提供しているモノやサービス、ビジネス自体
提供価値→そのモノ・サービス通じて得られる価値、社会的便益

提供サービス・提供価値の理解を深める上で、以前書いた業界研究の記事が参考になると思うので、こちらの記事を参考にしながら業界理解を深めていきましょう。

ここでは例として、コンサルティング業界の提供サービスと提供価値について取り上げてみましょう。ザックリとですが、コンサルティング業界の提供価値・提供サービスは以下のようになると思います。

提供サービス・提供価値
提供サービス→戦略策定、デューデリジェンス、業務改善、システム導入
提供価値→企業の課題解決に貢献、幅広い業界に関わる、企業の目標達成に貢献

このようにその業界がもたらす便益が、自分自身のやりたい事にマッチングしている理由を深堀っていくと非常に納得感の高い志望動機を組むことが出来ます。

知識が足りず、広く業界をまずは知りたいという方には、このように業界の全体像を捉えることが出来る本がオススメです。これらを参照しながら、自分の知らない業界についても提供サービス・提供価値を理解していき、より自分に合った業界を発見できるようにしましょう。

, なぜその企業?

そして次に業界の中でなぜその会社なのかを主張していきます。業界の中にはいくつもの企業があり、その中でなぜその一社を選択したのかの理由を説明していきます。

「なぜその企業なのか」を比較していく仕方は様々な視点がありますが、一例としては、企業理念、事業規模、事業内容、業務内容、カルチャーなどが挙げられます。各比較項目がどのように自身の目的・目標にマッチングしていくのかを細かく解説していきましょう。

特に最終面接などでは、役員の方からなぜ競合ではなく自社なのかを詳しく聞かれることがあります。業界理解度、ビジネス知識が圧倒的に多い役員に対して、自分なりのロジックを作って、役員を落とす必要があります。企業ごとの特徴、優位性などをまとめておくことで、各企業を受ける際の自分なりの論理を創ることが出来るでしょう。

企業側も採用コストを減らすために、なるべく内定辞退者数を減らしたいと考えています。そのため、志望動機がマッチしている・深く考えられている学生を採用したいです。

なぜその企業なのかと理由を考える際には、主張する理由・根拠を突き詰めましょう。たとえ間違っていたとしても自分なりの考えを持ったうえで、志望することが重要です。

, なぜその職種?

次に、業界・企業を選択したら、業種を選択した理由を主張していきます。その会社の中でなぜその職種を選択したのか、なぜ他の職種ではいけないのかについて説明していきます。

最近では、メンバーシップ型採用からジョブ型採用に比重がシフトし始めていることから、より職種ごとの理解が求められるようになっています。特に外資系企業だけでなく、日系のグローバル企業でも職種別採用を始めている企業が増加してきているため、日系志望だった人でも総合職一括採用ではなく、職種の理解を深める必要性が出てきています。

メンバーシップ型雇用とは、「年功序列」「終身雇用」を前提とした多くの日本企業で採用されている雇用の形。
ジョブ型雇用とは、仕事に対して人が割り当てられるという雇用の形。   (引用:Fledge)

各職種の役割・業務内容などを把握したうえで、自分が志望する職種に関して自分の志望動機を深掘っていくのがいいかなと思います。職種ごとの役割に関しては、企業のHPで採用情報などを見れば、詳細に書いてある場合が多いので、それらを活用して対策していけるといいと思います。

分かりにくい場合には、OBOGさんに直接聞いてみたり、同じ業界で働く人に教えてもらうようにしましょう!

, なぜ私を採用する必要がある?

最後に、なぜ私を採用する必要があるのかを書いていきましょう。なぜなら、その会社を志望する学生・あなたのライバルは多くいるからです。特に難関企業になれば、倍率が4桁を超えることもあります。

その大量のライバルの中から、なぜ私を採用する必要があるのか私を採用するメリットは何なのか具体的且つ論理的にまとめておくことで、企業側があなたを採用したいと思う気持ちを大きくすることが出来ます。

これは、ポイントを幾つかに絞ったうえでそれに対する根拠となる経験を準備しておきましょう。

筆者が就職活動時代に用意していたものとしては、以下の3点があります。さらに、それらの根拠となる留学やインターンシップ等のストーリーをそれぞれ3つ程度準備していました。

  1. 目標達成力
  2. リーダーシップ
  3. コミュニケーション能力

結局のところ就職活動では、採用側にあなたを雇うメリットを感じてもらわなければなりません。ただ、あなたがどれだけ志望していても、相手側にあなたを雇うメリットを感じてもらわなければ、選考で落ちてしまいます。

まとめ

本記事ではエントリーシートでの志望動機のポイントに関してまとめていきました。志望動機を固めていることは、選考通過において非常に重要な鍵となり、内定を勝ち取る上で欠かせない要素でもあります。

志望動機を固めていく上で、自分の深堀りと業界・企業分析を徹底的に行っていく必要があることも分かっていただけたと思います。

折られないロジックを形成していきましょう。

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