【志望動機の書き方は?】書く際に意識するポイントや例文も紹介!

「志望動機の書き方がわからない」「志望した理由が特にない……」

履歴書の志望動機を書く際に、こう思う人は多いのではないでしょうか。

志望動機を書く際に重要なのが、自己分析です。志望動機を書く際は、自分の経験談を加えて動機に具体性を持たせる必要があります。今回の記事では志望動機の書き方や流れ、志望動機の例文3つを紹介します。 

あつし
こんにちは、21卒内定者で本記事の担当ライターのあつしです。
3つの就活サイトを使い、航空機や自動車業界の企業を中心に選考を受けておりました。
エントリーした5社の企業のうち3社から内定を頂き、21年からは自動車部品メーカーに入社予定です。

志望動機の書き方は?書く際に意識するポイントや例文も紹介!

志望動機を書く際に必要な要素は以下の3つです。

  • 何がしたいのか
  • なぜしたいのか
  • なぜウチなのか

次の章では、上記のポイントをそれぞれ解説します。

志望動機は就活の軸と結びつける

志望動機を考える前に必要なのは、就活の軸を定めることです。

そもそも、就活をする際は「自分が将来したいことは何か」を考えます。勤める企業は自分が将来したいことの手段になるもの。この「何がしたいのか」が就活の軸になります。

では、就活の軸はどう決めるのか。次章では、就活の軸の決め方を解説します。

1.就活の軸の決め方

就活の軸は、自分の経験や好きなことから決めましょう。そのためにも、徹底的に自己分析をして、自分を知ることから始めます。

「趣味を仕事にするなんて無理だ」と思う人もいるでしょう。しかし、ここで着目するのは趣味そのものではなく、趣味や好きなことに共通するものです。

例えば、A君の趣味が「絵を描く」「プラモデルを作る」の2つだとします。これらに共通するのは「目に見える何かを作ること」です。

そのため、A君の就活の軸とその理由は「将来は、目に見える何かを作り上げたいと思った。なぜなら、絵を描いたりプラモデルを作ったりすることが好きだから」となります。志望動機に必要な要素である「何がしたいのか」と「なぜしたいのか」に答えられますね。

2.企業独自の魅力を見つける

ここでは、志望動機に必要な3つ目の要素「なんでウチなの?」に答えるためのポイントを解説します。それは、企業研究を深くまでして、応募する企業独自の強みを見つけることです。

まずは応募企業のホームページや求人情報、パンフレットで基本的な情報を集めましょう。ここで着目すべきは、何度も出てくる単語や話題です。強調するぶん、企業が強みとして推したいポイントだと分かります。

また同業他社と比較し、扱う事業の幅広さ・商品の業界シェア率・企業規模など、応募する企業しか持っていない魅力を研究します。自動車業界でいえば、扱う事業は車体なのか、内部の部品なのか。同業他社と比べ、業界シェア率はどれくらいあるのかを見ます。

3.なんでウチなの?に答えられるようにする

上記で説明した「就活の軸」と「企業独自の強み」をマッチさせることで、面接官からの「なんでウチなの?」に答えられます。

「何か目に見えるものを作りたい」というA君が「車も興味がある」と感じているとしましょう。そうすると「何がしたいのか」「なぜしたいのか」には、例として「車のボディを作りたい。なぜなら、一番多く目に見えるものを設計すれば、そのぶん達成感を感じられるから」と答えられます。

「なんでウチなの?」には、例として「業界シェアNo.1である貴社で、車のボディ作りのノウハウを学びたいから」と答えられます。

企業研究をもとに調べた応募企業の独自の強みを、就活の軸と結びつければ問題ありません。「なんでウチなの?」に自信を持って答えることで、面接官に志望度の高さを伝えましょう。

志望動機を書く際のポイント・書き方

志望動機を書く際には「何がしたいのか」「なぜしたいのか」「なぜウチなのか」の3つを考えることが大切だと解説しました。

実は、上記以外にもチェックすべきポイントがあります。そのポイントは以下の3つです。

  • 志望動機を聞かれる理由を把握すること
  • 経験談を含めたオリジナリティを出すこと
  • 入社後のビジョンを伝えること

ここでは上記3つのポイントと、書き始めから終わりまでの流れを解説します。

志望動機を聞かれる理由を把握する

1つ目のポイントは、志望動機を聞かれる理由を把握することです。そもそも、採用担当者が志望動機を聞く理由は「自社にマッチした人材が欲しい」と考えているから。

あつし
採用担当者が知りたいのは「なぜ、たくさんある企業の中からウチに応募してくれたのか」です。面接を通じて応募者を深くまで知り、自社にマッチした人材かどうかを判断したいのです。

自分が企業にマッチした人材であることを伝えるには、まず求人情報を把握することが大切です。そこから求められる能力や内面を知り、自身のスキルを説明できる経験談を志望動機に盛りこみましょう。

経験談を含めたオリジナリティを出す

2つ目のポイントは、オリジナリティを出すことです。オリジナリティを出して、採用担当者に興味を持ってもらう工夫が必要です。

採用担当者からすれば、似たような志望動機を見ると、その人物に興味が湧きにくいもの。逆に、自分ならではのオリジナリティある志望動機を書けば、採用担当者がに興味を持ってくれます。

そのためには、自分の体験談を書きましょう。人の経験は唯一無二なもの。経験談を盛り込んだ志望動機は、自然と個人の長所が出ます。採用担当者に「面接で詳しく話を聞きたいな」と思って貰えるような内容を記載しましょう。

入社後のビジョンを加える

3つ目のポイントは、入社したら何を成し遂げたいのか、といったビジョンを加えることです。自分のビジョンを語り、入社への熱意を伝えましょう。

まずは、企業が今後力を入れていきたい事業や展開を把握します。その上で、企業の方向性と自分が実現させたいキャリアの方向性が合致していることを伝えます。そうすれば、企業の人も「この子と一緒に頑張りたいな」と思ってくれるはずです。

この際に、自分の活かせる経験やスキルも併せて伝えるとより良いです。企業に対する熱意を、入社後のビジョンと活かせる能力でアピールしましょう。

書き始めから終わりまでの流れ

志望動機は「ポイントはわかっても、実際に書く手順がわからない」こう思う人が多いと思います。志望動機の構成は、以下の4ステップです。

  1. 結論:志望した動機は何か
  2. 理由:なぜそう思ったのか
  3. 例 :理由に繋がる経験談
  4. 結論:志望した動機を再度伝える

まず、志望動機の書き出しは結論からです。志望した動機はなにか?に対する答えになっているかチェックしてみてください。

次に書くのはその理由です。採用担当者に「なるほど」と思ってもらえるような根拠を記載します。志望した動機に具体性をもたせましょう。

次は、理由に繋がる経験談です。自分の経験談を加えて志望動機にさらに具体性を加えます。

最後に、もう一度志望した動機を伝えます。「以上のことから、私は〇〇(動機)と思い、貴社を志望しました」と締めましょう。

志望動機のよくあるNG例

ここでは、志望動機を書く際によくあるNG例を3つ紹介します。意外と書いてしまいがちな内容なので、自分の志望動機が当てはまっていないか、確認してみてください。

1.「理念に共感した」という理由

「貴社の〇〇という理念に共感して~」というのは、よくある志望動機で、何がいけないの?と思う人も多いでしょう。

NGな理由は、志望動機としては薄いからです。どこに共感したのか具体的に読み取りにくく、他の企業にも同じことをいっているのでは?と思われやすいです。また、面接で深堀りされたときに答えられないと、マイナスな印象を与えます。

また、志望動機が「理念への共感」だと、面接官はあなたを採用するメリットを感じません。会社にどう貢献してくれるのか、イメージできないからです。

理念を志望動機に入れるならば、どういう点に、なぜ共感したのかを、自分の言葉で説明する必要があります。その上で、自分の経験を活かして、企業にどのように貢献できるのかを伝えましょう。

2.「成長させてほしい」という姿勢

謙虚さや熱意をアピ―ルするつもりで書いてしまいがちですが、書き方には十分注意する必要があります。なぜなら「成長させてくれるから貴社がいい」という態度は、他人任せな学生と思われてしまうからです。

似たような例で「研修制度が充実しているから」もNGでしょう。企業は学校ではありません。企業は、主体的に行動し会社に貢献してくれる人材を求めています。

自分の経験や活かせる能力をアピールしたうえで、経験のない分野にも挑戦したい、と前向きな姿勢を見せれば印象はよくなるでしょう。

3.「貴社の魅力は~です」という説明

企業研究で調べた内容を話したところで、必ずしも企業への熱意を伝えられるとは限りません。

志望動機に企業の魅力をたくさん書くのは「その企業で働きたい理由」とはズレてしまうからです。また、企業に関して説明をしているだけで「会社に入って何がしたいのか」が伝わりません。

企業のどの部分に魅力を感じたのか、そのうえで入社したら何をしたいのかを伝えましょう。

志望動機の例文

ここでは、以下3つの場合における志望動機の例文を紹介します。

  • 事務系に応募するとき
  • ITエンジニア系に応募するとき
  • 未経験の職種・業種に応募するとき

例文を紹介した上で、どの部分が「何がしたいのか」「なぜしたいのか」「なぜウチなのか」のポイントに当てはまっているかを解説します。

事務系に応募するとき

【私が貴社を志望した理由は、日本で開発された高度な医療機器を海外にも展開し、医療活動に貢献しようという方向性に共感したからです。事務職を志望しますのは、私の能力を最も活かせる職種であると考えたからです。学生時代は経済学の勉強に励むとともに入社後の実務に繋がる勉強もし、簿記2級を取得しました。また、TOEIC700点の実績を活かし、海外における事業でも、仕事をする際にコミュニケーションの面で貢献できるのではないかと考えています。入社後も、自らの能力を増やす努力を続け、貴社の一員として貢献していきます。】

この例文では、まず「なぜウチなのか」に対する答えが書かれています。その企業でないといけない理由と事務職である理由を記載したあと、根拠となる自分の能力を説明しており、分かりやすい志望動機です。

また、企業が今後注力していく事業を把握した上で、その分野で活かせる実績もアピールしています。そのため採用担当者に「入社後、一緒に頑張りたいな」と思ってもらえるでしょう。

ITエンジニア系に応募するとき

【私が貴社を志望した理由は、業務効率化システムの分野でシェア率No.1である点にとても惹かれたからです。「日本の業務効率化」を支えるべく貴社でエンジニアとして働きたいと考えました。私自身、3年間続けた居酒屋のアルバイトで、業務効率化システムの構築に携わった経験があります。システムによって、働くスタッフの業務が効率化されるのを見て、とてもやりがいを感じました。貴社に入社したら、◯◯というシステムに携わりユーザーからの細かい要望にも答え、業務をスムーズに進められるように仕組みを考えていきたいです。

この例文でも、まず「なぜウチなのか」に対する答えが書かれています。1つ目の例文と同じく「結論から書く」を心掛けることが大切です。

自分のしたいことと、そう思った理由が経験ベースで書かれており、説得力があります。入社してからも具体的に何がしたいのか伝わるので、熱意ある志望動機だと受け取ってもらえるでしょう。

未経験の職種・業種に応募するとき

【私が貴社を志望した理由は、貴社のVR技術でVRゲームを開発したいと考えたためです。昨年、私は御社で開発しているVRゲームを体験しました。これまでにない臨場感を味わえ、今でもVR体験の感覚が忘れられません。自分でもVRゲームを開発したいと思い、今では趣味の範囲で開発にも挑戦しております。貴社のゲームは、業界一のクオリティといわれているかと思います。私が貴社に入社したら、業界一といわれている環境でVRゲームの開発に携わりたいです。】

ここでは、文系の学生がIT業界を目指す際の例文を紹介しました。この例文では「何がしたいか」が最初に書かれています。

また、応募企業のゲームを情報として知っているだけでなく、実際に体験しているのが良いポイントです。経験ベースでの志望動機は、具体性が高まり熱意が伝わります。

自分の学部や専攻とは違う業界に志望するときは、正直な気持ちを言葉にしましょう。熱意が何よりも重要です。

まとめ

今回は、志望動機の書き方やポイント、書く際の流れや例文まで紹介しました。就活における三大質問の一つ、といわれる志望動機ですが、書く際のポイントは「何がしたいのか」「なぜしたいのか」「なぜウチなのか」の3つです。

履歴書を書いている最中に、つまずくこともあるかと思います。そういったときは、自己分析によって今までの経験を振り返ってみましょう。将来やりたいことがなくても、少しは興味のある分野が見つかると思います。

自己分析の仕方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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