就職活動の面接において、何を質問されるのか不安な方は多いのではないでしょうか?企業側は面接を通じて、ESだけでは知ることのできないあなたの人柄や、頭の回転など様々な側面を評価しようとしています。
本記事では、面接でよく聞かれる質問を10個厳選して詳しく紹介していきます。基本的に聞かれる質問は決まっているため、ひとまずこの10個を把握したうえで、面接に臨むといいと思います。
これから就職活動が始まる大学生・大学院生にとって価値ある情報になると思うので、是非最後までチェックしてみてください。
また、以下に面接対策に役立つ就活サイトを紹介しています。面接対策として聞かれる質問の把握や回答の準備などを行ったら、自己分析による説得力の向上と本番での実践練習が重要となります。その際に使用をオススメしているサイトを集めてあります。
※面接対策に役立つ就活サイト3選※
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2.キャリアチケット(面接練習)
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3.Offerbox(実戦練習)
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この記事の目次
【面接質問10選】就活で最低限押さえておくべき質問集10選
以下の10個が基本的によく聞かれる質問です。1項目ずつ確認していきましょう。
- 自己紹介
- 自己PR
- 趣味
- 志望動機
- 学生時代に頑張った事
- 就活の軸(選考状況)
- 長所・短所
- 入社してやりたい事
- キャリアプラン
- 逆質問
各質問の意図をしっかりと把握していきましょう。
1, 自己紹介
自己紹介は面接の一番最初にほぼ必ず聞かれます。あいさつ代わりに、自分という人間がどのような人間なのかに関して、初めの自己紹介で面接官に簡単にしてもらいましょう。
一番最初に行う自己紹介において注意がいくつかあります。企業や面接官によって、“どこまで聞きたいのか”が異なるため注意しましょう。面接官によっては、詳しくあなたという存在を知りたい人もいれば、とりあえず名前・大学・学部を聞かせてください」というスタンスの人もいます。
相手の反応を見ながら、短いものと、少し長め(1分程度)のものを用意しておくと良いと思います。
次に、自己紹介は第一印象を大きく左右する点です。ここでは、“端的”に“分かりやすく”自分を売り込めるかが大きな鍵となります。明るい人間なのか、知的な人間なのか、暗い人間なのか等、一瞬にして人に抱くイメージが変化してしまうのが人間です。
最初の話す機会だからこそ、良い印象を与えられるように、自己紹介の練習はしっかりと行っておきましょう。
2, 自己PR
次に自己PRです。自己PRも含めて自己紹介を頼まれる場合もありますが、別の場合も多いです。
ここは重要なアピールタイムとなり、「自分の強み」を一言で表し、その根拠となる経験やを端的に話すのが重要です。この際に活用できるコツとして、PREPというものがあります。
PREPとは、以下のことを表しています。
Reason 理由(その根拠を端的に)
Example 例(実際の経験、例)
Point 主張(再度主張)
このようなフレームワークに落とし込んでいれば、話す際にも非常に整理された状態で話すことが出来る上に、相手に伝わりやすい話になります。
例・経験は具体的に話すほど、より自分らしさを表現できるため良いと思います。このPREPは様々な場面で活用できるため、是非覚えておいてくださいね。
自己PRのポイントなどがまだイマイチ分かっていない人などには、キミスカなどのツールを使用することがオススメです。特に時間をかけずにその点を押さえたいという人のニーズに応えてくれるサービスだと感じます。
3, 趣味
趣味も自己紹介の派生で聞かれることが多くあります。
面接において、趣味を聞くのはなんとなく不思議に感じますが、緊張をほぐす等の狙い以外にいくつかの意図があります。主に以下の2点があげられます。
- 人柄→何を、何故好きなのかを知ることで、あなたがどんな人物なのか、“素”を知ろうとしています。
- 熱中度→好きなことに対してどこまで本気になれるのかを探り、あなたの仕事への集中度を知ろうとしています。
趣味を聞くのも意図があっての事だから、その狙いを考えた上で回答すると思います。趣味によってはマイナスな印象を与えるものもあるのが事実なので気を付けましょう。
4, 志望動機
次に志望動機です。志望動機に関しても、戦略コンサルティング業界等、一部志望動機をほぼ問わない例外の業界はありますが基本的には必ず聞かれる質問です。
志望動機を聞くことで、学生が自社に適しているのか、内定を出しても辞退するリスクは低いか等を確認しています。内定辞退に関しては、採用にコストをかけている企業にとっては最も避けたい事態なため慎重に探ってきます。
ここでは、なぜ自分がその選考を受けているのか、①業界・②企業・③職種の3つのレイヤーに分けて話してみると良いと思います。
- 業界→その業界で働きたい理由
- 企業→その業界の中でなぜその会社なのか(事業内容、業務、環境の観点から)
- 職種→その会社の中でなぜその職種なのか
最近では、ジョブ型採用が流行ってきて、職種ごとにどのような役割・業務なのか等違いを理解出来ているかも求められています。
ジョブ型採用・・・職務(ジョブ)や勤務地などが限定されたジョブ型の雇用契約を前提とする人材採用のあり方。一括総合職として採用するメンバーシップ型採用と対比されます。(引用:日本の人事部)
総合職採用の場合は業務が多岐にわたるため、すべてを把握することは難しいけど、ある程度やりたいことに関しては調べておくと良いと思います。
志望動機の対策に関しては、以下の記事を基にやっておくと非常に良いと思います。
5, 学生時代に頑張った事
次に定番の「学生時代に頑張った事」です。
基本的にESで書かかせる企業が多いため、面接の中では細かな事実関係や、行動・成果に関して細かく深掘りが行われます。
ESの内容によって質問が変わってきますが、大別すると以下の3つです。
- What→何をしたのか
- Why→なぜしたのか、なぜそう思ったのか
- How→どうやってやったのか
主に上記の3点から深掘りが行われることを想定して、自身の経験をしっかりと整理しておきましょう。自分では理解していても言葉だけで、前提知識の全くない相手に理解してもらうことは最初は結構難しく感じることがあると思います。
少し自分で整理したら、模擬面接などを行いながら確認していきましょう。
6, 就活の軸(選考状況)
次に就活の軸・選考状況などです。
就活の軸・・・会社選びや仕事選びの自分なりの基準 (引用:リクナビ)
企業側は、これらを聞くことで、その学生の企業とのマッチング、また企業に対する志望度などを確認しています。
- マッチング→就活の軸と、業界・企業が合っているのかを面接官の立場からチェックされます。
- 志望度→軸や受けている企業から会社への志望度を確認されます。
志望動機に似ている点がありますが、就活の軸と自社がマッチしているかを深堀りながら学生の志望度を間接的に探ろうとしていることが多いです。例え志望していない業界などに出す場合も、⑴就活の軸と一致しているか、⑵論理的におかしくはないかなどを確認していくことで面接で、論理を指摘されることが無くなるでしょう。
就活の軸を定めておくことは、就職活動を始めるにあたって当たり前の踏むべきステップと言えます。これに関しては、定める上でのコツや事例などを参考にしながら決めていくといいと思います。以下の記事を参考に行ってみることをオススメします。
7, 長所・短所
次に、長所・短所です。この質問の意図は「自分のことを客観的に把握できているか」を確認しようとしています。
自身の長所・短所は意外と自分では気付かないモノではありますが、採用官は学生が自分の強み・弱みを理解した上で仕事に活かしていけるのかを確認したいため聞いてきます。
- 長所→自身の強みをアピールするチャンスです。自己PRと似ている部分もあるけど、PREPで主張しよう。
- 短所→短所は長所と紙一重です。長所を受け止めたうえで、どのようなことに意識して克服しているかをアピールしよう。
自分では気付いていない自分の側面もあると思うので、周りの友人や家族に聞いてみることでより自己理解が深まることもあると思います。
8, 入社してやりたい事
次に、入社してやりたい事です。企業側は、学生が入社後のビジョンまで細かく描けているのかを聞くことで、業務の理解がどれだけ出来ているのか、企業に対する志望度はどこまで高いのかをチェックしています。
- 業務内容を詳細に把握しているか
- 志望動機との一貫性はあるのか
業務内容に関しては、その企業で働く社員さんに直接伺うのが一番早い方法です。様々な人にお話を伺い、キャリアステップを聞いてみることで、自分のキャリアをより解像度高く描けるようになると思います。
逆に言えば、ここでの話が具体的に話せている場合は、志望度も高く、良く調べていると思われポイントが高くなります。
企業に入ってからのビジョンをどれだけの解像度で語れるかが、その他の就活生との差別化をする上で大きなステップとなります。これを押さえて高い評価を勝ち取りましょう。
9, キャリアプラン
次に、キャリアプランです。入社後にやりたいことと似ていますが、キャリアプランを聞かれることも多いです。何年後にどのような事をしていたいのか、どのような事に責任を持ちたいかなどを描けているのかを問うています。
ここでは、転職や独立をする事に関して企業によって、考え方が大きく変わるため注意が必要です。
⑴ 長期雇用前提の場合
多くの日系企業に見られるパターンです。
いわゆる終身雇用のようにその会社でずっと働くことを前提にしている場合は、長期計画でやりたいことやプランを練っていきましょう。逆に、スキルを得たいから入ってその先の目標などは独立などというスタンスで書くと、好まれない傾向にあります。
その会社で長期で働いている人のキャリアプランを参考にしていくのもすごくいいと思います。
⑵ 転職前提の場合
多くの外資系企業やコンサルティングファームに見られるパターンです。どのような経験・スキルを積みたいのかをベースに話して、その先に何があるのかを明示するといいと思います。
長期雇用前提の場合と、転職の場合は会社のカルチャー次第なので、自分の志望する会社のカルチャーを調べた上で、整理してみるといいと思います。
そもそもキャリアプランの設計にミスってしまうと、学チカや自己PRでいくら魅力的な学生と思われても最後の決め手になるものがなく通過が難しくなってしまうためここではキャリアモデルなどを参考にした上で納得のいく内容に仕上げましょう。
10, 逆質問
最後に逆質問です。聞かれることというよりは、こちらから聞く機会を与えられる形ですが、面接最後の時間で、面接官に質問することが出来ます。
逆質問は、「有終の美」を飾る意味でも非常に週ようなポイントです。特に聞きたいことはありませんというのが最もいけない答えです。
逆質問ではなるべく“その面接官しか答えられないこと“を聞くといいと思います。逆に会社HPなどに書いていることを聞くと、「そんなことも調べていないのか」と印象ダウンに繋がってしまいます。
定番の質問としては、
- 入社理由
- 仕事のやりがい
- (重役の場合)事業戦略
などです。面接官も自分の話を聞いてもらうのは嬉しいため、面接官の仕事に関する話や・想いを聞くのはすごくいい質問です。また、重役など、会社の戦略に関して意思決定権を持っている方の場合は、踏み込んだ事業戦略に関しての質問などをしてみるのも良いと思います。
他にも質問を様々紹介している記事を合わせて読むことで、恐怖心を抱きやすい逆質問を逆に楽しみな瞬間に変えていきましょう。こちらの記事が非常にオススメです。
逆質問でもしっかりとアピールできるように徹底的に企業分析をしていくことが求められています。
質問の事例だけでなく、幅広く逆質問に関して熟知しておきたいという方は、採用担当が直接書いたこちらの記事を参考にすると理解が深まるかと思います。
まとめ
今回の記事では、面接でよく聞かれる質問を10選紹介していきました。
各質問にはそれぞれ、それを聞く意図があり、その意図を理解しながら答えていくことで、自分の魅力をアピールし続けることが出来るのではないかと考えます。
面接で聞かれることをある程度把握したうえで、それに対する回答準備を行っておくのも重要な面接対策になるので、今後面接を控えている方は入念な対策を行ったうえで面接に臨んでいきましょう。
この記事が参考になったら、是非他の記事も読んで就職活動の準備に役立ててみてください。