現在は旅行会社で働いています。
就活を始めてから2ヶ月で第一志望の会社から内定をもらい就活が終了。
戦略的な就活のノウハウをお伝えします。
就職活動においてほとんどの企業を受ける際に必須になるのが、エントリーシート。
「エントリーシートを書きたいけど、何を書いたらいいのかわからない」
「どんなエントリーシートが評価されるのかわからない」
「エントリーシートを突破して、面接に進みたい」
など、いろいろ思うことはありますよね。
わたしも実際に就職活動をした際に、同じことを思っていました。
実は、エントリーシートにはいくつかのポイントがあるんです。
そのポイントを意識して書けば、エントリーシートを突破して面接に呼ばれる可能性は格段に上がります。
実際にわたしもポイントを押さえて書くようにすると、エントリーシートを出した全ての会社に面接に呼んでもらうことができました。
この記事を読めば、エントリーシートが通過しない悩みが解消されることでしょう!
この記事の目次
エントリーシートが必要な理由
そもそも、なぜ面接を受ける前にエントリーシートの提出が必要なのか。
目的をちゃんと理解して取り組むだけで、書ける内容は変わってくるので事前に確認しましょう。
エントリーシートとは、端的に言うと「面接前の書類審査で提出する書類」です。
ここを突破しない限り面接に呼ばれることはありません。
では、なぜ企業は全員と面接せずにエントリーシートを提出させるのか。
主な理由は2つあります。
1、自分たちと合う人材を見つけるため
旅行会社のエントリーシートに、パティシエになりたいと書いても意味がないですよね。
極端な例ですが、自分たちと目指している方向性が同じなのかを企業はみています。
エントリーシートを読んで、もっと話を聞いてみたいと思った人は面接に呼ばれます。
2、質問に対してきちんと意図を汲み取って回答できる人かどうか見極めるため
エントリーシートで聞かれる質問は、企業によって異なります。
企業の質問の意図を汲み取って質問に答えることができる人かどうかは、仕事をする上で重要なポイントになります。
多いところでは何万人もの人がエントリーするため、全ての人を面接に呼ぶことは不可能に近いです。
だからこそ、面接をする前に話す価値がある人なのかを見極める必要があります。
面接に繋がることを意識して、エントリーシートを書きましょう。
エントリーシートを書く前にやるべきこと
企業・業界研究
自分が受ける企業や業界が、今どんな状況なのかを受ける前に必ずリサーチしましょう。
例えば、海外に進出することを目標としている会社に対して、日本国内で規模を広げる話ばかりをしていては、会社の目的を理解していない人と思われてしまう可能性がありますよね。
その場合は、自分も海外進出に対して前向きだという姿勢を見せた方が好印象です。
自分の受ける会社の方向性や、業界の状況をエントリーシートの中に混ぜるだけで、一目置かれるエントリーシートを書くことができます。
自己分析
会社の分析をした後は、自分自身の分析をしましょう。
自己分析は、就職活動において最も重要となるポイントです。
自己分析がきちんとできていないと入社後のミスマッチに繋がるので、自分のやりたいことと会社のビジョンがちゃんと合っているのかを必ず確かめましょう。
90%聞かれる!定番の質問3選
エントリーシートで聞かれる質問は企業によって異なると書きましたが、多くの企業で共通する質問があります。
今回紹介するのは、「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」「自己PR」の3つです。
この3つは、エントリーシートで聞かれなくても、面接で聞かれる可能性がとても高いので必ず考えておきましょう。
定番の質問だからこそ、いくつかのポイントを意識するだけで周りと差がつくエントリーシートを書くことができます。
ポイントをしっかり理解しましょう。
定番の質問に入れるべきポイント3選
1、志望動機
志望動機は、自分がどれだけこの会社に入りたいかを会社側に伝えることができる唯一のチャンスなので、言い残しがないようにきちんと考えましょう。
どの会社でも、志望動機の文字数は300文字程度です。
限られた文字数の中でいかに上手く言葉にまとめられるかによって印象は大きく変わってきます。
志望動機を考える際に、必ず入れるべきポイントは以下の4つです。
- 自分がどんな人であるかが伝わる
- 企業 / 業界研究の度合いが伝わる
- 会社を志望するきっかけに繋がる自分の経験を入れる
- 興味をもったきっかけではなく、受けようと思ったきっかけが伝わる
会社の理念や経営方針について書く人が多いですが、それだけでは無難すぎます。
自分自身の経験とつなぎ合わせて、”この経験があったから、この会社を受けようと思いました”と伝わるエピソードを用意しておきましょう。
2、学生時代に力を入れたこと
ここでは自分がどのような学生時代を過ごしたのかをアピールできるので、部活やインターンなど力を入れていたことがある人にとっては重要なアピールポイントです。
学生時代に力を入れたことを考える際に、必ず入れるべきポイントは以下の3つです。
- 自分がどんな人か伝わる
- 抽象的ではなく具体的に
- どの部分に力を入れたのか伝わる
学生時代なので、大学時代以外の話をしても問題ありません。
高校時代にとても力を入れたことがあるのなら、その話をしても大丈夫です。
最も意識する点は、自分がどこに力を入れたのかを伝えることです。
例えば、部活を頑張ったのなら”毎日一人で残って練習をしました”や、”チームをまとめることを意識しました”などの力を入れた具体的な部分を必ず伝えましょう。
加えて、具体性を高める数字があればなおさら良いです。
”毎日3時間練習しました”などで、より具体的にイメージしてもらえるようにしましょう。
3、自己PR
ここでは、自分の人柄をアピールできます。
あまり多くのことは書かずに、自分のどんなところをアピールしたいかをあらかじめ考えておきましょう。
自己PRで意識する点は、以下の3つです。
- 自分のどこをアピールしたいか
- 会社と自分の長所が合致していることを伝える
- 自分がどんな人間か伝わる
自己PRでは、自分がどんな人間で、入社した際には自分のどこが会社にとって利益になるのかを端的に述べましょう。
定番の質問に入れるべきではないNGポイント3選
1、志望動機
- 感銘を受けた
このワードは就職活動の際に何度も耳にするワードです。
使用する分にはもちろん問題ないですが、感銘を受けた理由をきちんと説明できないのであれば使用しない方が良いでしょう。 - 社会貢献したい / 人の役に立つことがしたい
”私も御社の一員として全力を尽くし、社会に貢献していきたい”などのフレーズをよく耳にしますが、このままだと無難すぎるので締めのフレーズにはふさわしくありません。屁理屈のようになりますが、人の役に立たない仕事はこの世に存在しません。
この会社のどの部分が社会貢献に繋がるのかをきちんと整理した上で、自分には何ができて、どのように社会貢献に繋がるかを考えてから使いましょう。 - 福利厚生に関すること
福利厚生に関しては、選考途中に触れるのはできる限り避けましょう。
特に志望動機では、たとえ福利厚生で選んだ会社だとしてもエントリーシートや面接では話すべきではありません。
2、学生時代に力を入れたこと
- アルバイト
学生時代に力を入れたことでアルバイトのことを話す人がとても多いですが、どの部分に力を入れたのかを説明できなければ別のエピソードにした方が良いでしょう。”居酒屋のアルバイトに力を入れて週4日働きました”ではなく、”居酒屋のアルバイトでは、店のPRとしてInstagramの運営に力を入れて、マーケティングの勉強をしていました”などの具体的な要素を必ず入れましょう。嘘をついてはいけないですが、表現を変えるだけで話に具体性が出るので、表現の仕方も工夫すると良いです。
3、自己PR
会社と方向性が違うこと
エントリーシートは、自分と会社の方向性の一致をアピールする場なので、会社の方向性は必ず意識しましょう。例えば、日本で展開を広げていく会社に対して、”英語が得意で留学経験もあります”とアピールしてしまうと、会社側はその人が英語を使って活躍する未来は想像しにくいので、この会社にはふさわしくない人材だと思われてします可能性があります。
同じ質問だからといって、どのエントリーシートにも同じことを書くのではなく、会社によって使い分ける必要があります。
大手企業の実際の出題例
定番の質問以外で、実際に過去に出た事例がある質問をいくつかご紹介します。
- 学生時代に特に力を入れたことの中で、あなたの強みが最も活かされたエピソードについて教えてください
- 学生時代に夢中になって取り組んだこと(30文字)
- 大学時代最も力を入れて取り組んできたこと(400文字)
- あなたがこれまでに一番打ち込んだこと、その結果として得られた具体的成果の2点について記述してください
- あなた自身がこれまでの学生時代に最も力を入れたこと3つについて教えてください
などの質問が、実際に大手企業で出題されました。
会社によって聞き方や文字数は様々ですが、大元はほとんど変わりません。
定番の3つの質問をしっかり考えておけば、後からアレンジは可能です。
自分らしさが伝わるエントリーシートを意識して書きましょう。
提出する前に必ず第三者に読んでもらおう
エントリーシートが書けたら、そのまま提出してしまう前に必ず第三者に確認してもらいましょう。
誤字脱字や不適切な表現など、自分では気づかなかった部分を指摘してくれるかもしれません。
おすすめの方法を3つご紹介します。
大学のキャリアセンター
ほとんどの大学には就職活動の支援をしてくれるキャリアセンターが設置されています。
就職活動の専門の方が添削してくれるので、困った際は積極的に活用しましょう。
就活エージェント
お金を払って就職活動の支援をしてくれるエージェント会社と、無料でサポートしてくれるエージェント会社があります。
どちらのサポートを必要とするかは自分次第ですが、私は無料のエージェントをつけて最後までサポートしてもらいました。
学校まで添削してもらいに行くのが厳しいという人にはおすすめです。
就活を経験している友人や先輩
すでに就活を経験している身近な人に読んでもらうのが、一番気軽にできる方法です。
自分のエントリーシートを読んでもらうのは少し恥ずかしいですが、目の前にいる人に伝わらないことが、まだ出会っていない人事の人に伝わるはずがありません。
厳しい意見も受け止めて、しっかり読んでもらいましょう。
まとめ
以上、エントリーシートを書く際のポイントについてでした。
いかがでしたでしょうか。
エントリーシートは就職活動をする際に必ず必要となるものなので、一度自分としっかり向き合って考えてみましょう。
ポイントを意識するのとしないのでは、周りと大きく差がつきます。
面接に呼ばれるためにも、人事の人の印象に残ることを必ず意識しましょう。
そして、文章を書く上で最も大切なのは、「読み手のことを意識した読みやすい文章」を書くことです。
せっかく良い内容を書いていても、読んでもらえなければ意味がありません。
この人と会ってみたい!と思ってもらえるようなエントリシートを書くことができれば、エントリーシートは必ず突破できます。
しっかり自分と向き合って、自分なりのエントリーシートを書きましょう。