年も明け、周りの学生で内定を獲得している人が少しずつ出てくる時期かと思います。

内定を獲得することはとても嬉しいことであり、おめでたいことではあるのですが、その反面に内定ブルーに直面する人も少なくありません。
今回の記事では、内定ブルーについて対処法を実際に就職活動で複数内定を獲得した筆者が、経験なども交えながら紹介していきます。

松山
就職活動中には大手メーカーから製薬会社まで8社から内定をもらいました。
どの会社にしようか悩んだ挙句、メーカーに就職。
内定してからもまだ就活は続いているなぁ…と思っていました。参考になれば幸いです!

【内定ブルー】不安になった時に振り返るべきこと3選

私も大学4年生の時、内定ブルーに陥りました。本当にここに決めていいのかな?あの会社に内定もらった子たちはキラキラしてていいなあ…。色々考えました。

でも、「あるある」と片付けてしまうのは良くないと思っています。ちゃんと気持ちに対処して、消化していくべきです。
まずは、内定ブルーの原因を探っていきましょう。

【内定ブルー】不安とモヤモヤを感じる原因は?


内定ブルーの不安とモヤモヤ。この正体は、大きく分けて3つあります。

まずは不安になる原因をしっかりと把握しておくことが重要だと考えます。私が思うに内定ブルーの原因は主に次の3つがあります。

①将来が決定づけられるという思い込み

これが一番多いです。今振り返ってみたら、大袈裟に考えすぎていたな!と思うのですが、初めての就職なので、そう思うのは仕方がありません。
「この会社で定年まで40年やっていく」と思うと、不安にはなりますよね。
就職先で人生が決まるわけじゃないんですけどね…。これは後でお話しします。

②他人と比べすぎ

自分より良さそうな企業に内定した子たち。年収が良さそう。かっこいい職につける友達もいるかもしれませんね。
正直、比べ始めるとキリがありません。

③ネット上の情報を読んだ

「(会社名) 評判」「(会社名) 年収」とか入れると、色々出てきますね。これに書いてある情報を信じてしまうのも考えものです。大きな掲示板に書き込まれている内容も、ついつい気になってしまうのはわかりますが、個人的には覗くのはおすすめしません。有象無象がはびこっているので…。

内定ブルーへの対処法3つを紹介!

せっかく内定をもらって喜んだのも束の間、どうしても気持ちが沈んでしまう。
大丈夫です。気持ちはよくわかります。私だってそうでした。
でも、25歳を過ぎた今、思い返すと「そこまで悩まなくてもよかったな」と思っています。新卒で入った会社を辞めて、何度か転職もした身からすると、22歳の今現在に入社する会社だけで人生が決まるわけではないとわかったからです。
内定ブルーに陥ってしまった時に、考えて欲しい3つの思考をお伝えします。

①新卒での就職先は“足掛かり”

初めて入社する会社。憧れていた会社だったとしても、第1志望でなかったとしても、とにかく全てが初めて続きになります。不安になるのは当たり前です。
ですが、こう考えてください。
新卒での就職先は、良くも悪くも単なる“足掛かり”に過ぎません。
せっかく必死に就活戦線をくぐり抜けた人にとっては信じにくい話かもしれませんが、実際3年以内に転職をする新卒内定者は30%以上。新たな道を探す人、ランクアップする人、家庭に入る人、学生に戻る人…さまざまなんです。

転職の道もあるから大丈夫

まず考えたいのが、転職の道です。
今現在は考えられないかもしれませんが、社会人になると、案外転職というのは行われているものです。

大人たちはみんな継続して続けることを勧めてきますが、正直それは年功序列制の整っていた時代の話だなぁと思うんです。スキルがあったり、やりたいことがあったり、何かアクションを起こしたくなったら、すぐに行動できる人の方が、今の時代に適しています。

転職を何度かやってみて思ったことは、第二新卒の道はとても大きく開かれているということ。未経験だった分野に転職しましたが、案外あっさりと決まりました。社長や役員にしてみたら、22歳も25歳も同じ“若手”で変わらないのかもしれませんね。

withコロナの令和時代の働き方

新型コロナウイルスの流行によって、これまでの働き方がひっくり返りました。
在宅ワークがこんなにも多くなるなんて、3年前には考えられなかった話です。副業も盛んになってきましたね。

在宅ワークの普及によって、会社は社員たちの勤務態度を測りにくくなってきました。どのような姿勢で働いてくれているのか?ちゃんと準備をして、会社に貢献しようとしてくれているのか?実際に一緒の空間にいないので、この部分で社員を評価することが難しいのです。それに、副業をしている社員も増えてきて…。

このような空気が広がっていく中で、わざわざ社員の一員として“雇う”意味がなくなってきています。規則、社風、勤務態度や帰属意識の意味がなくなってきている。「わざわざ社員として雇った人間に仕事をしてもらうよりも、業務委託という形で仕事をスペシャリストに渡してやってもらった方がいいのでは?」こう思うのも頷けます…。

不況も相まって、いつ何があるかわからない時代です。大事なのは、個人で必要とされるようになること。自分の得意や「これができる!」と自信を持って言えることをきちんと持っておけるようにしましょう。
これから入社する会社で、その力を養う!と思っておけば大丈夫です。

②会社や年収で幸福度は左右されない

大手の会社じゃない。年収が少ない。モヤモヤしてしまうかもしれませんが、実際、会社名や年収の多い少ないはどれぐらい人生に影響していくのか、考えたことはありますか?

年収と幸福度数の関係性

年収が上がれば上がるほど幸せになれると思っている人は多いですが、実はそうでもありません。2018年に国際紙に発表された調査結果によると、幸福度がピークになるのは、年収660万円あたりでした。これを超えたあたりから、年収のアップ度合いと幸福度・感情的な安定度は比例しなくなります。

実際私も働いた分だけ稼いでいた時期がありましたが、ストレスフルな環境だったため、あまり幸福度が高いとは思えませんでした。ストレス発散や「頑張った自分へのご褒美」として高価な買い物をして、また会社に向かっていました。働くために買っていたようなものです。これでは元も子もないですね。反省しています。

年収が半減した今の方が、気楽に好きにやれていいな〜と思っています。綺麗事の様に思えるかもしれませんが、実際、そんなもんです。
お金は目的ではなくてツールです。自分に必要な分だけ稼ぐことができれば、あとは余剰になります。いかに穏やかに楽しくやっていけるか否かの方が大切です。

価値観はこれからも変わっていく

30年前の価値観を今の視点から見てみると、「わけがわからない」と思うものが多いですね。バブル時代の話なんて、とんでもないものばかりです。「24時間、戦えますか?」なんてキャッチコピーが持て囃されていたんです。ワークライフバランスとは…?
でも、今の価値観も、30年後から見ると、どうなっているでしょうか。スマートフォンもサブスクも、30年前からは予想ができませんでした。

世の中は移り変わっていきます。働き方や、お金に対する考え方、何を大切にするかも、これからどんどん変化していくでしょう。
だから、今の時点だけで悩まなくても大丈夫です。今はここで頑張って、自分のできることをやっていけばいいのです。

自分に合った働き方が一番

お金をいくら稼いでいても、毎日ストレスフルだと幸せにはなれません。誰もが憧れるような大手会社に入社できたからといって、仕事が中小企業のそれよりも絶対的に楽しくて華やかなものかというとそうでもなかったりします。

福利厚生も、社風も、仕事内容も、千差万別です。その中で、何を切り捨てて何を大切にしていくかを考えながら働いていくべき。自分に合った働き方をして、自分が満足すること。これを優先順位1位として考えてくださいね。

③インターネットの情報は偏っている

スマホで見る情報に、「ブラック企業」とか、「最悪」とか、社名ごとに書かれていたり…。「○○の業種は将来仕事がなくなる!」なんてものもありますね。

そんなものばかり眺めていたら、不安になるのは当たり前です。でも、ついつい見ちゃうのも理解できます(笑)。
インターネットの情報は偏っています。冷静に見ましょう。

ネット上の噂の信憑性

まず会社や業種についての噂は、どこまで信憑性があるんでしょう。
大体が匿名だったり、告げ口のようなものだったりします。真実かどうかは疑わしいものばかりです。

不安に思うような情報を見て疲れてしまうのなら、四季報などのデータを見て確かめてください。その方が勉強にもなりますし、信憑性も高いです。

口コミは広告かも?

Google検索のトップに上がってくる記事には、広告がついていることが多いですね。不安を煽りに煽った挙句、「この問題を解決する手助けとして…」と、最終的に何かを宣伝するためのものも多いです。
誰かがお金を儲けようとしているだけかもしれません。引っ掛からないでください。

不安を煽る情報ばかり

そもそもインターネットにマイナス情報を書き込む理由はなんでしょうか?
不安を煽ることで、誰かが利益を得られるからです。
インターネット上に書き込もうと思う時点で、プラス感情よりもマイナス感情の方が多そうという予測もつきますよね。情報は常に偏っています。

それらしく書いてある内容でも、決してフラットな視点で書かれたものではないということを理解してください。
疲れてしまうのなら、見ないのが一番です。

これは動くべき!就活を続けるべき時は?

とは言いつつも、やっぱり、行動をした方がいい時もあります。
この3つのどれかに当てはまるのなら、内定をゲットしていたとしても、就職活動を続けるべきです。

①内定時と違う勤務条件になっている時

労働条件が説明会の時と違う!地方勤務はないと言われていたけど、さらっと「あるよ」って言われた!残業の話も、なんか違うような…?

このモヤモヤには敏感になってください。でもせっかくもらった内定だし…と我慢すると、絶対に入社後に後悔します。
説明会や選考時点の希望と違う勤務条件を突きつけてくる会社は、ブラック企業である可能性が非常に高いです。違う会社を探した方がいいですよ。

②内定者の懇親会で「違う」と思った時

一緒に働く同期たちとご対面!というタイミングで、雰囲気が合わないと感じたら、もう少し就職活動を続けることをおすすめします。

私も人事の方の雰囲気が良くて一度決めかけた企業がありました。でも、内定者懇親会に行って、体育会系ノリにびっくり。私はインドア派で、腰を据えてのんびりやりたかったので、ぐいぐい攻めてきたがる内定者たちに嫌になってしまいました。その後、内定は蹴りました。後々になって思い返すと、いい判断をしたな〜と思います。

③我慢して選んだ会社の内定だった時

納得がいくまで就職活動を続けるのも、ありです。内定蹴りによって法律で罰せられることはありません。(ここで脅してくる企業があるようですが、怖がらなくても大丈夫です。然るべきところに相談しましょう。)

まとめ

今回は、内定ブルーから立ち直るための考え方を紹介しました。
言いたいのは、「今内定をもらった会社があなたの人生を全部決めるわけじゃない」ということです。

そこは絶対に押さえておいてください。勤務先は、アイデンティティーでもなんでもなく、ただの勤務先です。それよりも大切なのは、自分が何を学んで、何をできるようになっていくかです。

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