就活における必須アイテムの一つである「リクルートスーツ」。
大学生になれば、入学式でスーツを必ず着用します。ですがそのスーツとは別に「リクルートスーツ」にマナーや一定の定石があるのも事実。就活記事を数多く書いてきた私が、「リクルートスーツ」についてまとめました。
夏はIT系の企業を中心にインターンシップに参加してたところ、ベンチャー企業が自分にあっていると判断し15種類以上の就活サイトを駆使して企業情報を集めています。
この記事の目次
【就活スーツ】面接で好感度が上がるスーツの選び方を徹底解説!【男性編】
今回は就活のためのリクルートスーツの選び方を中心に説明していきます。また、最低限のルールを守るだけではなく、リクルートスーツを活用して就活を有利に進められるようまとめていきます。私の体験談を交えながら説明していきます。
リクルートスーツとは
そもそも就活になぜリクルートスーツが必要なのか、私見も含めて説明します。
正直なところ、リクルートスーツは必ずしも必須とは断言しません。ですが、「無難」に就活を進めたいのであれば、リクルートスーツを購入し着用することをオススメします。
理由は人事社員のほとんどが、就活のルールに縛られているからです。就活のルールに縛られている以上、リクルートスーツの服装以外で面接に参加してしまうと悪印象を抱かれかねません。
それでもいいから自分を貫きたいという人はリクルートスーツを着用しなくてもいいでしょう。しかし新卒入社の就活生に求められる大前提として、「素直に動いてくれるのか」というものがあります。その前提において、自分を貫き通すというのは企業によっては困る場合がほとんどなのです。
もちろん、企業によっては個性の強い人材を獲得したいため、面接で私服OKの場合も多くあります。ただ、大企業志望の就活生であればリクルートスーツを着用したほうが無難といえそうです。
リクルートスーツの選び方
リクルートスーツの選び方は以下の要素が重要です。
- 色
- 柄
- サイズ
- 価格
説明していきます。
スーツの色の選び方
リクルートスーツの色の選択肢としては主に3種類あります。
- 黒
- ダークネイビー
- チャコールグレー
一つずつ特徴を説明していきます。
スーツの色①:黒
現代就活において最もベーシックな色とも言える「黒」。
メリットとしては最も無難であることでしょう。変に目立ったりしないような安定志向の就活生にオススメです。
また、黒のリクルートスーツであれば、喪服として利用することも可能です。もちろん大人になってからしっかりとした喪服を手に入れる必要がありますが、大学生のうちは黒の無地のスーツでも十分でしょう。
デメリットとしては、あまりにも無難すぎて特徴を出すことができないことがあげられます。また、これから紹介するダークネイビーやチャコールグレーより重苦しいイメージがある色なので、就活生の身体的特徴によっては爽やかなイメージを与えづらい可能性もあります。就活生らしいフレッシュさを出していきたい場合は、要検討ともいえる色です。
スーツの色②:ダークネイビー
一世代まえでは定番の色だった「ダークネイビー」、いわゆる「紺」です。
メリットとしては現代の黒中心の時代において、個性を出しやすい点。また、爽やかなイメージを与えやすいことがあげられます。
デメリットとしては金融業界や公務員のような硬い雰囲気がある業界での就職活動において、活用しづらいということです。私はIT志望の就活生だったため、金融業界の就職活動の知見はあまりないのですが、一般的には黒色のスーツで望むべきとされています。これが黒のリクルートスーツが「無難」と言われている所以でもあります。
一方で「金融業界には一世代前で定番だった紺で望むべき」とする情報もあるため、私の方で一概に最適解は出せません。OB・OG訪問などで情報収集しておくといいでしょう。
スーツの色③:チャコールグレー
アメリカのビジネスにおいて定番の色ともいえるグレー。その中でも「チャコールグレー」は日本の就活でも活用可能です。
メリットとしてはリクルートスーツの中でも希少種ともいえる色のため、ある程度の差別化が狙えることが挙げられます。また、上品な印象を与えられることもメリットと言えるでしょう。
デメリットとしてはチャコールグレーも紺と同様に最も無難な色とはいえないということです。「無難」ということであればやはり黒色がリードしている印象です。
スーツの柄の選び方
スーツの柄ですが、絶対に「無地」を選ぶようにして下さい。
これも私見を含めてお話しますが、面接においてスーツは減点対象であることがほとんどで加点対象になることはまずありえません。例えるなら、「スーツの着こなしが酷くて減点になる」ということはあっても、「スーツがバッチリ決まっているから加点になる」ということはないのです。
もちろんネット上の記事によれば、「広告業界やアパレル業界、ベンチャー企業ではストライプ柄がウケる」という情報もあるそうですが、企業にとって人事というのは非常に重要な要素の一つ。外見で加点評価されることはほとんどなく、なるべく中身を見ようとしてきます。
スーツの柄選びもやはり「無難」に無地を選ぶべきでしょう。
スーツのサイズの選び方
スーツのサイズの選び方においてはややタイトに着こなすのがベターです。タイトに着ることでスッキリとした印象や、デキる雰囲気を漂わせることができるからです。
しかし、就活においては見た目だけではなく着心地のいいサイズを選ぶ必要があります。しっかり試着して決めるようにしましょう。
また、スーツのサイズを選ぶのであれば、スーツショップの店員の方と入念に話し合いながら決めることをオススメします。スーツショップの店員の方はスーツの着用においてはまさにプロフェッショナル。少なくとも就活生自身でサイズを選ぶよりは遥かにいい選択と言えます。スーツを購入する場合は現地に赴いて入念に選ぶべきでしょう。
スーツの相場とは?
スーツの相場は1万円から3万円ぐらいと言われています。あまりにも安すぎたり、ブランドもののスーツを着用するのではなく、以下のスーツショップで購入すれば問題ないでしょう。
- AOKI
- 洋服の青山
- ザ・スーツカンパニー
- スーツセレクト
私の個人的な印象ですが、ザ・スーツカンパニーとスーツセレクトのほうがスタイリッシュなイメージがあります。リクルートスーツもカッコよく着こなしたい方は、これらの店舗で購入するといいと思います。
また、就活シーズンになるとリクルートスーツを毎日のように着用することになるでしょう。その場合、リクルートスーツを1着だけだと品質が劣化してボロボロになり、悪印象を抱く可能性もあります。
そこでリクルートスーツを2着購入することも検討に入れるべきです。
もちろん同じスーツを2着購入する必要はありません。黒と紺のように違う色で組み合わせてもいいでしょう。そうすれば面接する企業の業界によってスーツを変えたり、OB・OG訪問では紺を着用する、といったことも可能になります。
スーツに合わせるアイテムの選び方
スーツに合わせるアイテムとして以下の5つの小物があります。
- インナーシャツ
- ネクタイ
- 靴
- ソックス
- 腕時計
一つずつ説明していきます。
アイテム①:インナーシャツ
スーツのインナーシャツは無地の白シャツ一択です。スーツのインナーシャツとして青色やピンクが上げられますが、リクルートスーツには不向きの色です。無難に無地の白シャツで合わせるべきでしょう。
インナーシャツの場合、リクルートスーツよりも劣化が激しいので、3着以上用意することをオススメします。特に、夏場の場合汗をかいてしまい出先で着替えるケースも考えられます。多めに準備しておいたほうが良いでしょう。
また、あまり意識されないことが多いのですが、インナーシャツの中に着る下着はなるべく肌色を選択するといいでしょう。ベーシックな白色や黒色だと透けてしまうため、肌色と同じ色をしているベージュを選択するとスッキリします。
アイテム②:ネクタイ
ネクタイはスーツファッションにおいて重要なアイテムですが、リクルートスーツでも同様に重要なアイテムです。
基本的には爽やかな印象を与える青系のネクタイか、情熱を感じさせる赤系のネクタイを持っておくといいでしょう。また、クリエイティブな印象を与えたいのであれば黄色や緑色もオススメです。
逆にNGの色としては明らかに目立ちすぎる色、例えばゴールドのような明るすぎる色、また黒や白のような色味がない色が挙げられます。
ネクタイの柄は無地、レジメンタル、ストライプ、チェック、ドッドがいいでしょう。
またリクルートスーツとは異なり、就活が終わったあとのビジネスシーンでも着用しやすいです。就活の段階で幅広いレパートリーを揃えておくことをオススメします。
アイテム③:靴
靴は絶対に革靴を履くようにしてください。流石にスニーカーを着用しようと思う人はいないと思いますが、念の為書きました。
デザインはストレートチップが最も無難です。大学生のファッションであればプレーントゥが一般的かもしれませんが、ビジネスシーンだとややカジュアルな印象を与えてしまします。
色は黒色、靴紐があるタイプの革靴を選ぶようにしましょう。茶色の革靴はカジュアルすぎる印象を与えてしまい、靴紐がないタイプ、例えばスリッポンやローファー、ブーツは就活に不向きです。
また、材質は少し値が張りますが天然皮革を選ぶようにしましょう。合成皮革だと安っぽいイメージを与えてしまいます。天然皮革であればメンテナンス次第では、長持ちさせることができる上に、見た目も非常に良くなります。
アイテム④:ソックス
ソックスの色は黒、紺、ダークネイビーのような暗めの色が無難です。柄も無地のもの、リブ(編み目)も目立たないものが無難です。生地は薄めで、肌が見えないようにハイソックスを選ぶようにしましょう。
柄物やショートソックス、カラーソックスは就活だけでなくビジネスシーンとしてもアウトです。
私の個人の意見としては統一感を揃えるために黒色を着用することをオススメします。スーツの色に合わせるのではなく、靴の色に合わせるのです。これによって洗練された印象を与える可能性が出てきます。
「スーツやネクタイにはこだわるけど、ソックスにこだわる」という人は中々いません。細かいところも徹底することで自信に繋げるようにしました。
アイテム⑤:腕時計
「腕時計はそもそも必要ないのではないか」と考える方も多いのですが、私見を述べるのであれば絶対に着用するべきです。例えば、時間を確認したいときに「スマートフォンをポケットから出す」という行為が野暮ったく見えてしまうのです。
また、「タイムマネジメントが緩いのではないか」という印象を抱かれる可能性があります。また、腕時計をつけないメリットが見当たりません。就活では無難に腕時計を着用するべきでしょう。
腕時計の選び方ですがベルトは金属製のものか、スーツの色に合わせた革のベルトが無難です。文字盤の色は白がベーシックですが、黒や紺のような暗めの色でも問題ないでしょう。
さいごに
先程も述べましたがスーツは基本的に減点対象であって加点対象ではありません。しかし、この部分を逆に活用する強気な就活も可能です。
例えば、私はApple Watchを着用して就活に望んでいました。もし、Apple Watchが原因で悪印象を抱かれ落ちてしまったとしても、「この企業はApple Watchを着用することを許さなかった」、すなわち「私に合わない企業」ということになります。
このようなスタンスで就活を望めるようになると、スーツで自分の個性を出すことで本質的に自分に合う企業を絞り込むことができます。
もちろんほとんどの人は就職できなかったことによる不安の方が勝るので、その場合は「無難」なスーツで望むべきでしょう。しかし、自分に自信があるのであれば、服装から「強気」に勝負していってもいいと私は思います。
少なくとも言えることは、面接において内面が重視されるとはいえ、「神は細部に宿る」ものです。スーツでも細かいところを自らの考えでこだわることが、就活の成功の近道となるでしょう。