【就活にGPAは必要?】就活とGPAの関係性を大手内定者が解説!

就活を始める際に、現在取得できている単位数やGPAが載った書類を提出する必要が出てきて、焦っている人、いませんか?

「学歴で自信はあるけれど、第二外国語を3年生になってまで1年生と受けてたよ?」
「毎学期1〜2個は落としてるんですけど?」

それで不利になるってこと、あったりするの?
そんな焦りを感じている人に向けて、現に毎学期何かしらの単位を落としていた就活経験者が解説します!

松山
こんにちは!GPAが3台で単位を落としまくっていた大学生です。が、大手メーカー等に8社内定をいただいております。大学の成績について、リアルな感想を書いてみました!見てみてくださいね。

【就活にGPAは必要?】就活とGPAの関係性を大手内定者が解説!

だって、大学生活って楽しいですもんね…。講義受けるだけが学生生活じゃなかったです。気持ちはわかります。

就活とGPAの関係性とは?

さて、GPAが低いことで、就職活動にどのような影響があるのでしょうか。
まず、就職活動を終えた後に、当時人事部にいた先輩方にお話を聞くと、結構あっけない答えが返ってきました。
「いや、留年しそうな子だったら困るでしょ」

…えっ、それだけ?
びっくりしちゃいますよね。でも、ケロッとそう言っていました。
履歴書には“卒業見込み”と書くのですが、まだ卒業が確定したわけではないことがほとんどですよね。実際、「卒業できませんでした」と言われてしまえば、新入社員として迎え入れる準備を整えていた会社は大損害です。

そんなある意味のミスマッチを防がないように、成績証明書を提出する必要があるということです。
でも、やっぱりそれって建前じゃない?
と、疑っているあなたへ、もう少し踏み込んだ話をします。

単位を落としていたら不利?

まず、単位をいくつか落としているからと言って、2〜4単位程度でライバルに負けてしまうというような事態はほぼ無いと言っていいでしょう。
もちろん、2択に絞られた時に、あなたが卒業できるかわからなくて、CやDばかりの成績で、「真面目さが取り柄です!」と言っているようであれば、ちょっと首を傾げたくなりはするでしょうが…。

単位を落としたことがあるからといって、確実に不利に働くということはありません。どちらかといえば、SPUの点数や、一次試験などで行われる筆記試験の実力の方が、“頭の良さ”カテゴリーでは重視されるでしょうね。
そのため、単位を落としているからといって、極端に不安になる必要はありません。ちょっとは安心してもらえたでしょうか。

GPAが高ければ高いほど内定に有利?

学生時代、真面目に講義に出て、しっかりとレポートを書いて、テストの点数も上々!という人は、もちろん企業も評価をします。

しかし、就職活動をしてみて感じましたが、大学での優秀な成績を評価するかどうかは、企業に依ります。
成績証明書をじっくりと履歴書以上に眺めることはほとんどないのが実情のようです。
企業の人事が見たいのは、あくまでも“どんな学生なのか”です。求める人物像は組織によって異なります。募集している部署によっても違うでしょう。

成績よりも課外活動で自主的に活躍する子が欲しい!という企業であれば、「へえ、頑張ってたんだね」とさらっと流して、「それよりも、課外活動とかしてたの?」と聞いてくるでしょう。
与えられた課題について、応用を取り入れながら真面目に取り組んでほしい!という企業であれば、「なるほど!真面目で頭のいい子だ」と感心して「どんなレポートを書いたの?」と興味を持ってくるでしょう。

もちろん、アピールできるものは多い方がいいので、勉強を頑張っていても意味がないなんてことは全くもってありません。

自分がどのようなことを頑張れる人間なのか、きちんとアピールできるように、自信のある実績はどんどんアピールしていきましょう。

もし、勉強を頑張ってきたのであれば、長所や特技、大学時代頑張ったことについて聞かれたときに答えましょう。
GPAが高いことが、その「頑張ったこと」「打ち込んだこと」の裏付けになるのは間違いありません。

【経験談】GPAが就活に実際どう影響したか

ここからは、実際に私が就活でGPAや成績について面接で突っ込まれた経験談をお話しします。
なお、私は1年生の時から毎学期2〜4単位は落としていたタイプです…(笑)。でも大手にたくさん内定をもらえました。そんなに気にすることないですが、でも、聞かれた時のために、受け身の取り方は覚えていきましょうね。

聞かれるのは講義のこと!

成績証明書を眺めながら、面接官が聞いてくるのは、この質問が最多でした。
「どの講義が面白かったですか?」
まずは、この質問にきちんと答えるようにしましょう。

「一番ためになったなぁと思う講義内容は?」という聞き方もありましたが、同じ答えでいいと思います。
私が人文学系の学部を出ていることも関係していますが、講義の内容をどのように要約して面白く伝えることができるか、何を学んで感動するタイプなのか、というところを見たのだと思います。
好きな映画や本を聞かれる時と同じニュアンスではありました。勉強面の話なので、かっこよく答えようとしてしまいますが、フランクでOKです。

「先生が面白おかしく話してくれたので、引き込まれやすかったんですが…」
「教授のこの話から、こう思った。でも今はこう感じている」
など、単純に面白かったと感じる話をしてもいいですし、教わったことに批判的になってみてもいいです。自分の考え方を話すことができるかどうかの方が大切なように思いました。

単位を落としていても大丈夫

特に突っ込まれたことはありませんでした。
「大学の授業はサボりましたか?(笑)」
という、ちょっとジョークめいた雑談での質問は食らいましたが、私は正直に「はい」と答えていました。もちろん、それだけでなく、サボって何をしていたかをエピソードとして説明するようにはしていました。

「どうしても1〜2年生の頃はサークル活動でやりたいことがあって…」
「アルバイトでとにかく稼ぎたかった。自分でお金を稼いで、できることを増やしたかった」
など、プラスに取られるような説明がいいでしょう。

GPAが2の台の子もいましたが、大手の化粧品会社に内定をもらっていました。成績がそこまで影響するとは、やはり思えませんね…。

大事なのは経験談と学んだことだった

面接官が聞いた質問に、「ほほう」と思わせる返しをすることが内定への近道です。
講義を聞いて何を学んだのか?
何を面白いと思って学部に入って、実際勉強してみてどうだったのか?
このストーリーができていることが大切です。

単位を落としたことがあったとしても、それによって何をどう感じたのか?改善はできたのか?授業を面白くないと思ったのであれば、他に何に打ち込んでいたのか?
ゼミの役割でも、教授とのコミュニケーションをどのように取っていたのかでも、なんでもいいんです。

私は人文学系の学部出身だったので、「このフランス文学の授業が、うちの仕事にはどう役立つの?」なんて意地悪な質問ももらったことがありました。ここで咄嗟にどう返せるかを見られていたんだと思います。

GPAが低い学生の回答するコツ

と、いうわけで、GPAが低いことで特段不安に思うことはありません。
でも、面接には、どんな質問がくるか予想して、事前準備をしていくことが大切です。

予想外の質問が飛んできた時は、その時々で勝負ですが、GPAが低いことを不安に思うのであれば、きちんと説明ができるように。緊張感をほぐすためにも大事なことですよ。
これまで話した内容を、面接において押さえておきたいコツとしてまとめました。参考にしてくださいね。

単位を落とした理由は前向きに説明

まずは、単位を落としたことについて突っ込まれた時は、前向きに理由を説明することが大事です。

以下が解答例です。参考にしてみてくださいね。
(もちろん、オリジナルの回答を作りましょう。)

  • スペイン語の単位を落として再履修になってしまいましたが、テスト勉強を怠っていたのが正直な理由です。大学生活が始まったばかりで、楽しすぎて本分が疎かになっていたのは認めます。ですが、次の秋学期ではきちんと毎講義後に復習をすることによって、結構簡単に単位を取ることができました!(笑)春学期の試験ではちんぷんかんだった文法問題がいとも簡単に正解できたので、そこからはちゃんと勉強してからテストに臨むようになりました。
  • 勉強よりも部活動に力を入れていた時期だったので、成績はあまり良くないです。他の講義もCやDばかりなのがご覧になればわかると思います。でも、当時から初心者ながら部活動をやっていたおかげで、3年生になってからは幹部メンバーとして部に携わることができるようになったと思っています。

いかがでしょうか?プラス方面に持っていけば、大丈夫ですよ。

講義で学んだ内容をアピール

最も聞かれやすかった「面白かった講義は?」という質問からもわかる通り、面接官は学生が何を学んできたのかに関心があります。ここは素直に自分の中で心に残っている講義や教授の話を説明すれば大丈夫だと思いますよ。

ただ、「本当に大学に行かずに講義ノートとレポート一発勝負でやってきてしまった。全然ない…」ということであれば、少しは回答を練って頭に入れてから面接に臨みましょう!
大学生として、勉強の内容を問われてひとつも答えが思い浮かばないのはちょっと避けたいところです。ここで大きなマイナスポイントとなってしまわないように、注意です。

真面目な子ばかり評価されるわけではない

この記事のまとめです。
成績が優秀な、真面目な子ばかりが就活市場で評価されるわけではありません!
企業が求める人物像は千差万別。勉強ができなくても、生き生きと活躍してくれる元気のいい学生が欲しいという企業もあれば、とにかく優等生の頭の切れる学生が欲しいという企業もあります。

そのマッチングは人間として・学生としての優劣を測っているではなく、お互いに求めているものが合致しているかどうかの確認作業です。
勉強が苦手で、好きなことにしか猪突猛進できない!というタイプの学生が、誤って優等生タイプを好む社風の企業に入ってしまうと痛い目に遭います。

自分の良さをどう伝えるかを考える方が大切。もし、マイナスに転びそうなところを突っ込まれてしまったとしても、どのようにプラスに転じさせられるかの手腕を磨きましょう。その腕があるかどうかを見極めたい面接官も、たくさんいますからね。

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